電気料金が値上げは2024年5月〜7月まで｜どれくらい高くなるのか電気代をシュミレーションして解説！

電気料金の値上げが2024年5月に実施されました。電気料金の値上げは実は5月だけでなく、7月まで段階的に行われていきます。

どうして電気が高くなるのか、どれくらい高くなるのか、シュミレーションも加えて詳しく説明していきます。

電気代を安く・お得にする方法や、おすすめの新電力会社や料金を、口コミと合わせて解説していくので、電気料金の値上がりに備えていきましょう。

安い電力会社を口コミで比較！おすすめ新電力ランキング20【2024年6月最新版】

記事執筆　小売電気アドバイザー（登録番号第240516538号）石本 美華 小売電気アドバイザー証明書

HTBエナジーはやばいと言われる理由はなぜなのか、評判と合わせて料金プランを詳しく解説していきます！

※小売電気アドバイザーとは、電力自由化に伴い消費者の選択の自由をアドバイスする専門家です。

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電気代の値上げはいつから？どのくらい高くなるの？

電気代は2023年6月から値上げが実施されています。1年の間におよそ3,000円から5,000円高くなりました。

日本政府は2023年2月から激変緩和措置を実施して電気・ガス代の補助を行っていますが、2024年6月以降値引き額が減少しています。

2023年の年間の電気代の平均と今月から来月にかけての値上げ幅を、1人世帯・2～3人世帯・5人世帯ごとにまとめました。

各世帯の電気使用量と契約アンペア数は以下のように仮定しています。

2023年からの電気代の推移・値上げ幅

上の表の2024年6月・7月の数値は、月別の電気料金を公式サイトで紹介していた北海道電力と東北電力と関西電力と中国電力と九州電力の平均値です。

電気料金は地方によって差がありますが、前月比はほとんど変わりませんでした。

電気料金はなぜ値上げしたのか原因

電気料金が2023年以降値上げした原因を解説します。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

現在、全世界で地球環境を守るために再生可能エネルギー（太陽光・水力・風力・地熱など）を普及・拡大する活動が実施されています。その流れで日本でも再生可能エネルギー発電促進賦課金を導入しました。

これは電力会社が再生可能エネルギーを買い取る費用を消費者が負担するというシステムで、毎年5月に料金が改定され、2024年度は2023年度より2円以上値上げしました。

政府による電気代補助が2024年5月使用分で終了

日本政府が2023年2月から2024年5月まで実施していた激変緩和措置によって値引きされた額もご覧ください。

激変緩和措置が実施された2023年2月から2023年9月までは1,820円の値引き、2023年10月から2024年5月までは910円の値引きでしたが、2024年6月からは468円になりました。

託送料金

託送料金は、法令で小売電気事業者が送配電事業者に支払うと義務付けている送配電網の使用量です。

2024年4月に発電事業者にも支払い義務が課せられたため、小売電気事業者負担の発電費用が増加し、電気料金に追加されます。

託送料金は地域ごとに異なるため、値下げした電力会社もありますが、ほとんどの電力会社は値上げとなりました。

容量市場と容量拠出金

現在、日本では再生可能エネルギーによる発電の比率を増やすために活動していますが、季節・天候に影響されやすい再生可能エネルギー電源は供給が安定しないため、安定した電力を供給するために2020年に容量市場が設立されました。

容量市場では「将来まで見込める電力」を先に取引して電力供給を安定させるためのオークションを実施しています。オークションでは4年後の電力供給力とその約定価格を決定し、その対価を市場を管理する電力広域的運営推進機関が負担します。

容量拠出金は、発電事業者に支払うために、電力広域的運営推進機関が小売電気事業者・一般送配電事業者に請求するお金として設定されました。

その容量拠出金を一部の電力会社が電気料金に付加すると決まったため、値上がりの一因になっています。

そもそもの電気料金の構成

電気代のどの要素が値上がりしているのかを知るため、電気料金の構成も知っておきましょう。

電気使用量は使用量に応じて支払うお金です。

燃料費調整額は、原油や天然ガスの価格などで算出する項目です。平均燃料価格によって毎月変動するので、平均燃料価格が上がれば値上げにつながります。

この2点は特に注目です。

電気代を安くする方法・対策

電気代の負担額を減らすための方法や対策を解説します。

電力会社・電気料金プランを見直す

電力会社や契約しているプランを見直すことでも、電気代を大幅に節約できます。

現在は多くのサイトで電気代シミュレーションツールを導入しているので、契約している電力会社や他の電力会社をチェックし、シミュレーションをして、電気代を安くできる電力会社・プランを探しましょう。

おすすめの電力会社を次の章で紹介しますので、参考にご覧ください。

節電に取り組む

節電をするのも、電気代の節約になると共に環境への配慮になります。

以下の節電方法を実施してみましょう。

• いない部屋の照明をこまめに消す
• 冷蔵庫に食品を詰め込みすぎないようにする
• エアコンの設定温度を変える
• エアコンを清掃して効率よく発電できるようにする
• テレビを省エネモードにする
• 待機電力を減らす

エコな家電を選ぶ

省エネ効果があるエコな家電に切り替えるのも電気代を下げる効果があります。

省エネできる家電かを確認するために以下の3つのラベルをチェックしましょう。

• 省エネルギーラベル
• 統一省エネラベル
• 簡易版統一省エネラベル

また、ネットでも多くの省エネ家電が紹介されているので、検索してご確認ください。

新電力のメリット・デメリット

2000年以降電力の小売全面自由化がスタートし、新たにサービスを開始した電気事業者を新電力と言います。

新電力のメリットとデメリットを表で見てみましょう。

新電力に切り替える前に、メリットとデメリットの両面を把握しておくことが大切です。

何を重視して新電力を選ぶか迷っている方はぜひ診断を試してみてください。

どの新電力を選んだらいいの？
簡単30秒新電力診断

目的別安い・お得でおすすめの新電力会社

おすすめの新電力会社を目的別・安いサービスなどに分けて紹介します。自分のニーズに合った新電力会社を見つけましょう。

居住地エリア別のおすすめの新電力の会社は下記記事で紹介しています。

ポイントも貯めてお得に使いたい

電気代を払いながらポイントを貯めて一石二鳥を狙いたい人はこちらの新電力会社に注目してみましょう。

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TERASELでんき

TERASELでんきは、大手の電力会社より安い料金設定です。

おすすめポイント

• 楽天ポイントを貯められる
• 使用量に合わせるプランがある
• 市場連動型のプランがある

2024年8月31日まで、楽天ポイントだけではなく他のポイントも貯められる乗り換えキャンペーンを実施しています。

使用量に応じたプランも用意されています。

30分ごとに電源料金が変わる市場変動型プランを利用すれば、電気代が安い時間に電気を使用することで電気代を節約可能です。

TERASELでんき東京B

※このプランに10Aと15Aの契約はありません。こちらは10Aごとの基本料金です。

楽天でんき

Screenshot

楽天でんきは、基本料金は無料で、従量料金は一律の料金を設定しています。

おすすめポイント

• 楽天ポイントが貯まる
• マイページで電気使用量を確認できる
• 日本全国が供給エリア範囲

その名の通り楽天ポイントが貯まりやすいです。2024年7月2日まで新規申込者に楽天ポイントを進呈するキャンペーンも実施中です。

マイページで電気使用量を見られるのもうれしいサービス。

供給エリアが日本全国に広がっているのもメリットです。

プランS（アンペア契約）

ガスとセットでまとめて安くしたい

電気代をガス代とセットにすることで安くしたいなら、こちらの会社がおすすめです。

	CDエナジー	東京ガスの電気	大阪ガスの電気
ポイント	・ガスとセットにしてお得 ・大手ならではの安定感 ・緊急時受付窓口がある	・ガス以外の割引プランあり ・1人世帯向けプランあり ・オール電化プラン実施中	・ガスのセットプランが安価 ・料金プランが多い ・供給エリア拡大
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東京ガスの電気

東京ガスは、東京電力よりもお得な料金で電気を提供しています。

おすすめポイント

• ガスとセットで安い料金がさらにお得になる
• 大手会社なので安心感がある
• 24時間＆365日受付の窓口がある

その安さが評判ですが、ガスとセットにすることでさらに安くなリます。

大手企業なので安心感があるのもうれしいポイントです。

24時間365日対応してもらえる緊急時の連絡窓口があるのも、顧客の安心感を強めています。

基本プラン

CDエナジー

CDエナジーは、大阪ガスと中部電力が組んで設立した会社です。

おすすめポイント

• ガスセット以外の割引プランもある
• 1人世帯向けプランがある
• オール電化プランを実施している

ガスとセットにすると安くなるセット以外にも、家族ポイント割・祝割などの割引プランを提供しています。

1人世帯に向いたプランがあるので、1人暮らしを始める人にぴったりです。

オール電化プランも実施中なので、オール電化家庭にも歓迎されています。

大阪ガスの電力

大阪ガスの電気は、関西エリアの新電力で最も多く利用されています。

おすすめポイント

• ガスのセットプランが安い
• 料金プランが豊富に揃っている
• 供給エリアが拡大した

大阪ガスのセットは、関西電力と大阪ガスを別々に契約するよりも年間10,000円前後お得になる可能性があります。

料金プランが10種類以上あるので、ライフプランに応じた利用が可能です。

供給エリアが関西電力から全国へと拡大したので、より多くの人が利用できるようになりました。

ベースプランB（北海道エリア）

オール電化でも安くしたい

オール電化住宅などに住んでいる人向きの新電力会社をご覧ください。

	Looopでんき	HTBエナジー
ポイント	・オール電化でも安い ・30分ごとの電気料金確認可 ・市場連動型料金設定	・環境配慮型のプランあり ・無料で駆けつけサービスしてくれる ・クーポンサービスあり
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Looop電気

Looop電気は公式サイトトップで料金シミュレーションできます。

おすすめポイント

• オール電化なのに安い
• 30分ごとの電気料金を確認できる
• 市場連動型の料金設定にしている

オール電化プランは高いことが多いのですが、Looop電気のプランは安さで定評があります。

30分ごとの電気料金をでんき予報で確認可能です。

さらに、市場連動型の設定を利用すると、電気を使用する時間帯をピークシフトさせられます。

HTBエナジー

HTBエナジーは、切り替え費用が0円の電気会社です。

おすすめポイント

• オール電化でも環境に配慮している
• 駆けつけサービスを無料で実施
• お得なクーポンサービスを実施している

オール電化でも太陽光発電・水力発電などで環境に配慮した送電を行っています。

オール電化プランに申し込むとあんしんサポート365がついてくるのでトラブル時に駆けつけサービスを利用できます。

お得な割引クーポンもあるのでぜひ活用しましょう。

ベーシックプラン

電気代の推移・いつまで値上げが続くの？

電気代の値上がりの原因の主因は再エネ賦課金の上昇です。特に、ウクライナ情勢によって天然ガスの価格が急騰したことにより、再エネ賦課金が上昇しました。

再エネ賦課金の推移をグラフで見てみましょう。

（出典：企業省エネの教科書）

2024年は前年に比べて2.09円上昇しました。

天然ガスの値上がりは2025年頃まで続くと予測されているので、2026年には値上がりが止まる可能性があります。

長期予測では天然ガスも石炭価格もゆるやかな上昇が見込まれているため、原発の再稼働や再生可能エネルギーの導入推進などで電気代の値上がり緩和を目指しています。

居住地エリア別！おすすめ新電力

お住まいのエリア別のおすすめの新電力会社は下記で紹介しています。

大手電力会社がどれくらい値上げしたのか、新電力との比較もしているので電気代を下げたい方は要チェックです！

関東・東北地方｜電気が安い・お得な新電力会社をランキング【2024年6月】レビューから厳選して紹介

関西のおすすめ電力会社一覧｜ランキング形式で口コミ・評判を比較して紹介！

九州・沖縄｜おすすめの新電力会社をランキングで紹介！1人暮らしでも安く抑える方法

中国・四国地方｜新電力会社ランキング6選！電気が安い・お得に選ぶポイント

中部・北陸｜新電力の電気料金を比較！おすすめはどれ？口コミと合わせてランキングで紹介！

北海道地方｜電気が安い・お得な新電力会社ランキング6選

【FAQ】電気料金値上げに関する質問

電気料金の値上げに対して多くの人が抱えている疑問を紹介します。

電気代が今後安くなる可能性はある？

2025年までは、天然ガスの値上がりなどの影響により、値下がりしないと見られています。

• 天然ガスの価格が安定
• 原発再稼働
• 再生可能エネルギーを安定供給

この3つが実現すれば現状より値下げする可能性があります。

電気代の補助金はまた支給される？

日本政府による電気代の補助は2024年5月に終了しましたが、今後新たに支給されるかもしれません。

現状で「支給する」と決まったわけではありませんが、電気代の高騰が日本経済に多くの悪影響を及ぼしているため、状況を改善するために政府が動く可能性が高いです。

オール電化世帯の電気代高騰対策は？

オール電化にしている世帯では電気代の上昇が大きな打撃になっています。電気代高騰の代表的な対策を紹介するので、実施して節約しましょう。

• エコ家電を使う
• 家電の使い方を工夫する
• 節電グッズを導入する
• お得なオール電化専用プランに切り替える

電気代は今後どれだけ上がる見込み？

大手電力会社の6月から7月までの値上げ幅は下記の記事でも解説でご覧ください。

この値上げは政府の補助金がなくなったためなので、8月以降にこれほどの値上げはないと予測されています。

2025年には天然ガスの価格が安定するという見通しも報告されているので、2023年からの大幅な値上げほどの上昇はない可能性が高いです。

まとめ

さまざまな事情や国際情勢によって値上げされた電気料金ですが、現状ではこれ以上の大幅な上昇はないと見られているので、節電に努めながら対応していきましょう。