九州・沖縄｜おすすめの新電力会社をランキングで紹介！1人暮らしでも安く抑える方法

電気料金の上昇は多くの家庭にとって切実な問題です。
日々の節電はもちろん、新しい電力会社への切り替えによって、より効果的なコスト削減が期待できます。
九州・沖縄地方で注目されている新電力会社を特集し、それぞれのサービス内容や、家庭ごとのニーズに応じた選び方のポイントを解説します。

九州・沖縄では2024年5月に400円以上の値上げ！

2024年5月の請求から、再生可能エネルギーの発電を促進するための賦課金が増額されます。

特に、沖縄の標準的な家庭の料金は585円、九州は425円という上昇幅が見られました。

参考：神戸新聞

これに加えて、2024年6月の請求では、政府による電気代とガス代の負担軽減策である「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の補助が半減されるため、電気料金がさらに上昇する見込みです。

特に、沖縄電力は実施していた「沖縄電気料金高騰緊急対策事業」という特別な負担軽減策も終了予定のため、料金がさらに上がることが予想されます。

下記の表は、月間電力消費量が260kWhの場合の九州および沖縄地域の各電力会社の6月の料金を前月と比較したものです。

値上げ幅が一目瞭然でしょう。

参考：エネチェンジ

九州電力の基本料金

九州電力の料金体系は、基本料金と電力量料金によって成り立っています。

料金を節約するためには、これらの料金が低い新しい電力会社を見つけることが重要です。

基本料金は、契約しているアンペア数に基づいた固定費であり、電気を使用しなくても支払わなければなりません。

一方で、電力量料金は使用した電気量に比例して計算される変動費です。

上記の表から分かるように、電気の使用量が多くなると、1kWあたりの料金も高くなります。

そのため、電気消費量が多い家庭では、300kWhを超える部分の料金が低い新しい電力会社を選ぶことが賢明です。

一方、電気をあまり使わない家庭は、120kWhまでの使用量で料金が低い会社を選ぶと良いでしょう。

沖縄電力の基本料金

2016年の電力自由化前は、沖縄県の住民は沖縄電力との契約が義務付けられていましたが、現在は、沖縄電力だけでなく、好みに応じて様々な電力会社と契約できます。

※新電力サービスは現在沖縄本島でのみ提供されており、他の離島ではまだ利用することができません。

※毎月の電気料金の計算には、上記の他に「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が加わります。

1人暮らしで電気代を安く抑える方法はある？

九州電力エリアで一人暮らしの方は、次の2点を確認することをおすすめします。

一つ目は、30A基本料金のチェックです。

二つ目は、120~150kWhの使用量(夏冬は150~250kWh)に対する電気量料金の確認です。

これら2つをもとに、各電力会社の月額電気料金を下記の表で示しました。

※2024年5月時点の価格
※燃料費調整額を含んだ金額です

上記の表から、Looopでんきは他の電力会社より300円以上安いことが分かります。

この理由は、Looopでんきが基本料金無料である点が大きいでしょう。

九州エリアおすすめの新電力会社ランキングトップ5

料金は2024年5月日現在。料金は全て税込表示。

TELASELでんき

TERASELでんきのおすすめポイント

• 国内売上トップクラスのエネルギー商社・伊藤忠エネクスグループの子会社
• 単身向けサービスがある
• 楽天ポイントが貯まる

エネクスライフサービスが展開するTERASELでんきは、伊藤忠エネクスグループメンバーとして、国内でトップクラスの売上を誇るエネルギー商社から生まれました。

このサービスには、「TERASELでんきプラン」と「超TERASELでんきプラン」という2種類のプランが用意されています。

前者は少ない電力使用量のユーザーに適しており、特に一人暮らしの方に最適です。

一方、後者は、より多くの電力を必要とするファミリー層に特化しています。

TERASELでんきの基本情報

料金は2024年5月9日現在、税込み

＼楽天ポイントが貯まる！／

Looopでんき

Looopでんきのおすすめポイント

• ピーク時間を避けて節約できる
• 基本料金が0円
• 違約金ゼロ

Looopでんきは、株式会社Looopによって提供される電力サービスで、2016年から利用が開始されました。現在、20万件以上の契約があります。

このサービスの最大の特徴は、基本料金が無料である点です。

従来の電力会社では、基本料金に加えて消費電力量に応じた料金が課されますが、「Looopでんき」では、使用した電力量のみで料金が決定します。

市場価格に連動するため、時には価格が上昇することもありますが、多くの場合、他の大手電力会社よりもコストを抑えることが可能です。

また、ピーク時の電力使用を控えることで、さらなる節約が実現できます。

契約に期間の縛りや解約金がないので、コストを抑えたい方にはおすすめと言えます。

Loopでんきの基本情報

料金は2024年5月9日現在、税込み

HTBエナジー

HTBエナジーのおすすめポイント

• 電気料金が5%OFFに！
• 乗り換えにかかる費用は無料
• 毎日2時間無料になる「ママトクプラン」

HTBエナジーは、26万件以上の契約を誇る注目の新電力会社で、九州・福岡エリアを含む全国でサービスを展開しています。

特に「ママ特プラン」は、基本料金が無料になる2時間を自由に選べるため、家計に優しい選択となっています。

他にも多様なプランが用意され、24時間体制でのトラブル対応も安心です。

5つの料金プランの中から4つを選択可能で、中でも「PRIMEプラン」がおすすめです。

これは、基本料金と従量料金が最大5％割引され、特に5人以上の世帯では10年間で約8万円の節約が見込めます。

オール電化家庭向けプランや、毎日2時間無料の電気料金プランなど、家庭のニーズに合わせた多彩なプランを提供され、どの家庭も電気料金を節約しやすいでしょう。

HTBエナジーの基本情報

料金は2024年5月日現在、税込み

エネワン

エネワンのおすすめポイント

• 200円で1ポイント、Pontaポイントが貯まる
• 5ヶ月間基本料金が無料のため、１年間の電気代がトータルで安い

エネワンは、日本全域にわたって電力を供給する電力会社です。

九州電力と比較しても低価格な電気料金を実現し、さらに200円ごとに1ポイントが加算されるPontaポイントプログラムにより、コストを抑えつつ電気を利用できます。

現在、2024年5月31日までに新規で申し込むと、基本料金が5ヶ月間無料となる特別キャンペーンを提供しています。

1年以上の利用で解約金が免除されるため、新しい電力会社への切り替えやエネワンのサービスを試したい方にとって、絶好のチャンスと言えるでしょう。

エネワンの基本情報

料金は2024年5月日現在、税込み

idemitsuでんき

idemitsuでんきのおすすめポイント

• オール電化プランがあるため、オール電化の家庭も安心して使える
• ガソリン車・EV車共に割引になる特典有り
• 実質再エネが選べるプランもあり

idemitsuでんきは、手頃な電気料金を提供する全国対応の電力会社です。

市場価格に連動しない料金プランを求める方や、オール電化住宅に最適な「オール電化プラン」を提供しています。地域の大手電力会社と比較しても、基本料金や従量料金が低価格で設定されています。

特に車を利用する方には「クルマ特割」による年間2,400円の割引が適用されお得です。

ガソリン車の場合、出光興産のサービスステーションで指定のカードを使用して支払うと、リットルあたり2円の割引があります。

EV車の場合は、自宅に充電器を設置していると、毎月の電気料金から200円が割引されます。

idemitsuでんきの基本情報

料金は2024年5月日現在、税込み

沖縄エリアでおすすめの新電力ランキングトップ3

料金は2024年5月日現在、税込み

auでんき

おすすめポイント

• 月の電気料金(税別)をPontaポイントで還元
• 解約手数料無料
• 携帯電話料金とまとめられる

auでんきは、auエネルギー＆ライフ株式会社が運営する電力会社です。

auでんきのメリットは、電気代と携帯電話料金を一つの請求書で管理できることです。毎月の支出を簡単に把握し、効率的に管理することが可能になります。

au回線※1とauでんきを同時契約していると、月の従量料金(税別)に応じて、0.5〜1%%のPontaポイントが還元されます。

auでんきの基本情報

料金は2024年5月日現在、税込み

Looopでんき

おすすめポイント

• 基本料金＆解約金がずっと0円
• 契約者数30万件突破
• 電気をたくさん使う家庭におすすめ

Looopでんきは、東日本大震災の復興支援として太陽光発電の設置を行うボランティアから発展した電力会社です。

月額基本料金が無料で、使用した電力量に応じた明瞭な料金体系を採用しています。

さまざまなライフスタイルに合わせたプランを提供し、一般家庭やオール電化住宅に最適な選択肢を提案しています。

Looopでんきの基本情報

料金は2024年5月9日現在、税込み

新電力のメリットデメリット

新電力のメリットデメリットを説明します。

デメリット

新電力のデメリットは以下の通りです。

電力会社やプランを見極める必要あり

多様なプランやサービスを提供する新電力会社が増えており、消費者は自分のライフスタイルに合った最適なプランを見つけるために、各社のオファーを比較する必要があります。

電力会社のウェブサイトで料金シミュレーションを利用したり、比較サイトを参照したりすることができますが、適切なプランを選ぶためには、時間をかけて慎重に検討することが重要です。

不適切なプランを選択すると、コストがかさむ可能性があるため、注意しなければなりません。

電力会社によっては違約金が発生する

多くの方にとって、新しい電力会社へ切り替える理由は、電気代節約のためでしょう。

しかし、この作業には注意が必要です。

なぜなら、一部の電力会社では、契約解除時に違約金が発生することがあり、契約期間が長く残っている場合は特に高額になるかもしれません。

切り替えを検討している方は、契約内容を再度確認したうえで、切り替え時期を見計らいましょう。

マンションやアパートによっては契約できない場合もある

マンションやアパートによっては、電力会社が予め決められている場合があります

個人での契約変更が不可能な場合もあるため、入居前にその建物の規定を確認することが重要です。

倒産するリスクがないとは言えない

新電力会社は民間の事業体であり、他の多くの企業と同様に経営破綻する可能性は否定できません。

経営破綻しないまでも、電力事業からの撤退はあり得るシナリオです。

もし新電力会社が倒産した場合、大手電力会社が一時的に電力供給を担保しますが、新しい電力会社との契約には手間と時間が必要になります。

そのため、信頼性の高い電力会社を選択することが、リスクを回避する上で重要と言えるでしょう。

メリット

新電力のメリットは以下の通りです。

電気代が安くなる

新規参入した電力会社の多くは、従来の大手電力会社よりもコストを抑えた料金を提供しています。

そのため、各電力会社の特徴を見比べて、自分のライフスタイルに適した会社を選択することで、電気代を大きく削減することができるでしょう。

セット割引やポイントサービスがおトク

多様な業界からの企業が電力市場に進出しており、通信や旅行業界もその一例です。

これらの企業は、水道、ガス、インターネットといったサービスと電力を一括で提供することで、顧客に割引を提供しています。

また、電気料金の支払いでポイントサービスを提供する会社もあります。

これらのポイントは日常の買い物で使用でき、電気料金が高騰する中お得でしょう。

環境保全に貢献できる

現在、環境問題が注目される中、多くの企業が二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーを活用したプランを提供しています。

これらのプランは、環境保全への貢献に大きくつながるでしょう。

FAQ｜九州・沖縄の電力会社のよくある質問

九州・沖縄の電力会社のよくある質問を紹介します。

なぜ九州は電気代が安いの？

九州地方は、他の地域と比較して電気料金が低めに設定されていることが特徴です。

これは、九州地方の電源構成において、火力発電に頼る割合が少なく、原子力発電が占める比率が高いためです。

最近の円安や国際情勢の変動により、火力発電の燃料コストが上昇し、多くの電力会社が料金を引き上げています。

それにもかかわらず、九州電力の場合、火力発電と原子力発電がそれぞれ約36%を占め、燃料コストの上昇が他地域に比べて影響が限定的であるため、電気料金を抑えやすい状況にあるのです。

沖縄電力以外の電力会社に切り替えたら停電は増えますか？

電力自由化により、異なる電力会社への切り替えが可能ですが、送配電部門は国の管理下に残るため、サービスの品質に影響はありません。

停電や災害時も、契約している電力会社に関わらず、一貫した復旧作業が保証されています。

沖縄電力を含む送配電部門が迅速に対応し、利用者は切り替えによる停電などの不利益を心配する必要は全くありません。

沖縄電力から切り替える際、解約の連絡は必要？

電力会社を変更する際、同じ住所であれば新規の電力会社が既存契約のキャンセル手続きを担うため、利用者が自ら解約する必要はありません。

一方で、引越しに伴うサービス変更時は、利用者が現契約の終了手続きを自分で行うことが求められます。

契約終了に際しては、電力会社によって違約金や解約料がかかる場合がありますので、注意が必要です。

ただし、沖縄電力を利用の場合、これらの費用は発生しません。

まとめ

九州・沖縄には多くの電力会社があり、どの会社を選ぶべきか迷う方も少なくありません。

電力自由化と高騰を続ける電気料金の中、多くの消費者は電気料金の節約に向けて現在の電気契約を見直しています。

選択の際の重要なポイントは、サービスが自宅のエリアをカバーしているかどうかです。

インターネット上で評価が高い会社でも、サービス提供エリア外では利用できません。

さらに、個々のライフスタイルに合わせた電力会社を選ぶことが肝心です。

一人暮らしからファミリーまで、各社は様々なプランを提供していますから、ニーズに合った最適なプランを見つけましょう。