オール電化に対応している新電力会社は増えてきましたが、どう比較したらわからないなんて声も多いです。
その理由はオール電化ゆえのプランの複雑さです。通常電気代は電気の使用量に応じて一律で上がっていくものですが、オール電化向けのプランは昼間と夜間、加えて季節によって電気代の単価が違うため計算が複雑になってしまいます。
この記事では、口コミや評判から分かったオール電化住宅向けの「安くなる電力会社」を地域別・ランキングで紹介していきますね。
目次
オール電化向けプランの特徴|一般的な電気料金との違いは?
ランキングを見る前に、オール電化プランについて解説しましょう
オール電化の料金プランの特徴としてよく耳にするのは「夜間の電気料金が安い」というものでしょう。オール電化向けの料金プランを用意している電力会社の多くがこうしたプランを提供しています。
この背景には電気使用量が減る夜間の間に、余剰発電分の電気を使ってもらいたいという考えがあります。
オール電化は、その余った電気を利用して夜間にお湯を沸かしておく「電気温水器」や「エコキュート」を利用することで安い料金プランを実現させています。
オール電化プランを使用した方の口コミでも、家事の時間をずらしたり家電のタイマー機能を使ったりすることで電気代を抑えられると評判です。
電気代高騰により大ダメージ…オール電化家庭の平均電気代はいくら?
一般的にオール電化住宅とは、ガスの契約がなくキッチン・給湯・冷暖房などを全て電気で賄う住宅のことです。ガスの契約の基本料金がかからない分、お得になると評判です。
下の表は、オール電化住宅の光熱費を世帯別の平均額を表しています。
世帯人数 | 電気代 |
1人暮らし | 11,415円 |
2人世帯 | 14,303円 |
3人世帯 | 15,873円 |
4人以上世帯 | 17,738円 |
参考:関西電力
オール電化でない家庭に比べると、ガスの使用量が減る分電気の使用量が多いため、電気料金が高くなります。電気の使用量が多い家庭ほど、燃料費高騰の影響が大きくなってしまいます。オール電化家庭の電気代値上げ額が高くなっているのは、このためです。
近年の燃料費の高騰に伴い、電気代の「燃料費調整単価」が高くなっています。
燃料費調整単価とは、燃料費の増減を電気代に反映させるための単価です。電気の使用量1kWhごとに決められています。燃料費が高くなると加算され、安くなると減算されます。
大手電力会社を含む電力会社各社で、燃料費調整単価の上限の撤廃が相次いで発表されました。燃料費が高くなればなるほど、際限なく電気代が高くなるということです。
ただし、ガス会社にも燃料費をガス代に反映させる「原料費調整制度」があります。燃料費の高騰に伴い、ガス代も高くなっているので、オール電化家庭だけが損しているというわけではありません。
オール電化のデメリット、メリット
オール電化住宅はメリットが多いのですが、知っておくべきデメリットもいくつかあるので解説します。
メリット | デメリット |
光熱費が安くなる 夜間の電気料金が安い 火を使わず安全性が高い 太陽光発電との相性が良い |
停電時の影響が大きい 導入費用が高額 昼間の電気料金が高い |
オール電化のメリット
オール電化の代表的なメリットは以下のとおりです。
- 光熱費が安くなる
- 夜間の電気料金が安い
- 火を使わず安全性が高い
- 太陽光発電との相性が良い
コンロと給湯設備を電化すると、ガス代の基本料金もかからなくなるため、総合的に光熱費が安くなるでしょう。
また、オール電化向けの深夜電力が安い料金プランを契約できるので、夜間蓄熱式機器(エコキュートや電気温水器など)を、安い電気料金で使うことができます。
IHクッキングヒーターを導入すると、火を使わないので火災の危険が少なくなります。キッチンに垂れ壁が不要になり、開放的なインテリアが可能になるのも魅力的です。
さらに、太陽光発電を自宅に導入したいという方にもオール電化はぴったりです。昼間は太陽光発電した電気を使い、夜間は安い深夜電力を使うことで、効率よく電気を使うことができます。
オール電化のデメリット
人によってはデメリットを感じる場合もあるので、確認しておきましょう
- 停電時の影響が大きい
- 導入費用が高額
- 昼間の電気料金が高い
停電した場合、調理機器も空調も一度に使えなくなってしまいます。オール電化住宅の方は、停電時の備えとしてカセットコンロを用意しておきましょう。
ちなみに、都市ガスが地中に埋まっているガス管で送られるのに対し、電気は電線で送られているため、災害時の復旧は電気の方が早い傾向があります。
また、オール電化住宅にリフォームしようとすると、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの購入や電気工事が必要になるため、高額な費用がかかります。
さらに、オール電化向けのプランは昼間の電気料金が割高です。日中の電気使用が極端に多い家庭では、光熱費がお得にならない場合があります。オール電化導入前にライフスタイルを確認して、シミュレーションするようにしてください。
オール電化のプランで安くなる電力会社の選び方
大手電力会社から新電力に乗り換えると電気料金が安くなることがほとんどですが、オール電化の場合は、ランキング上位の新電力に乗り換えても電気代が高くなる場合もあるので注意が必要です。
ここでは、オール電化向けプランの選び方について解説します!
①オール電化住宅向けのプランがあるか確認する
新電力には、オール電化住宅向けのプランをもたないところもあります。
一般向けの電気料金プランに切り替えて、夜間の電力量料金が高くなり、電気料金がとても高くなってしまったと後悔する口コミはよく見られます。
中には、「夜に多く電気を使う一般家庭向けプラン」がある新電力もありますが、オール電化住宅向けでない場合は、その旨が明記されているため、確認が必要です。
②供給エリアを確認する
電力会社ごとに、供給エリアが決まっています。公式サイトを見て、お住まいの地域が含まれているか確認しましょう。
転勤などで引越す可能性がある方は、供給エリアが広い新電力を選ぶと、引越し後も契約を継続できて便利です。
③料金プランを確認する
電力会社ごとに、さまざまな料金設定があります。現在の電気料金プランを把握し、比べてみてください。
比較しやすいのは、時間帯の設定が同じで、料金単価が割り引かれているプランです。電気の使い方はそのままで、簡単に電気料金安くできます!
新電力の中には、大手電力会社と時間帯や季節の料金設定が違うところもあります。「電力量料金が平日昼間は高く、休日昼間は安い。」「春秋の電力量料金が安い。」など、プランによって特徴があります。ライフスタイルに合わせてプランを選ぶと、電気料金を効率よく下げることができるでしょう。
大手電力会社のオール電化向けプラン
新電力に乗り換えるにしても、まずは現在契約しているプランを見直す必要があります。
そこで、新電力ランキング確認前に、大手電力会社のオール電化向けのプランを見ていきます。お住まいの地域をタップして、プランを確認しましょう。
北海道電力
エネとくスマートプラン |
基本料金1kWにつき:437.8円 8:00~22:00:38.04円 夜間(22:00~8:00)・日祝日:29.06円 |
|
北海道電力 | eタイム3プラス | 基本料金6kVAまで:2,772円 7kVA・8kVA:3,212円 9kVA・10kVA:3,652円 13:00~18:00 50.84円 8:00~13:00および18:00~22:00 43.43円 22:00~8:00 26.36円 |
東北電力
東北電力 | よりそう+スマートタイム | 基本料金(10kVAまで):4,356円 平日8:00~22:00:36.98円 休日前日・平日の22:00~8:00:29.91円 |
東京電力
東京電力 |
スマートライフS | 基本料金10Aにつき:295.24円 25:00~6:00:28.56円 6:00~25:00:35.96円 |
中部電力
基本料金 | 10kVAまで:1,597.04円 | |
中部電力 | スマートライフプラン | 平日のみ10:00~17:00:38.95円 8:00~10:00および17:00~22:00(土日祝日のみ8:00~22:00):28.76円 22:00~8:00:16.63円 |
スマートライフプラン(夜とく) | 平日のみ10:00~17:00:38.95円 7:00~10:00および17:00~21:00(土日祝日のみ7:00~21:00):28.76円 21:00~7:00:16.63円 |
|
スマートライフプラン(朝とく) | 平日のみ10:00~17:00:38.95円 9:00~10:00および17:00~23:00(土日祝日のみ9:00~23:00):28.76円 23:00~9:00:16.63円 |
北陸電力
北陸電力 | くつろぎナイト12 | 基本料金(10kWまで):2,255円 平日8:00~20:00:39.87円 7/1~9/30の平日8:00~20:00:39.87円 土日祝日8:00~20:00:33.80円 20:00~8:00:26.98円 |
関西電力
関西電力 | はぴeタイムR | 基本料金(10kWまで):2,409.40円 10:00~17:00:26.24円(夏季のみ28.87円) 平日7:00~10:00および17:00~23:00・休日7:00~23:00:22.80円 23:00~7:00:15.37円 |
eスマート10 | 基本料金(10kWまで):1,302.40円 6kWをこえる1kWにつき:416.94円 8:00~22:00:27.36円 夏季平日13:00~16:00:38.53円 夏季平日8:00~13:00および16:00~22:00:30.11円 夏季休日8:00~22:00:30.11円 22:00~8:00:15.53円 |
中国電力
中国電力 | ぐっとずっと。 プランナイトホリデーコース |
基本料金(10kWまで):1,844.70円 平日9:00~21:00:46.90円 7/1~9/30の平日9:00~21:00:49.36円 平日24:00~9:00および21:00~24:00:34.55円 土日祝日および年末年始:34.55円 |
ぐっとずっと。 プラン電化Styleコース |
基本料金(10kWまで):1,922.30円 平日9:00~21:00:44.50円 7/1~9/30の平日9:00~21:00:46.56円 平日24:00~9:00および21:00~24:00:30.43円 土日祝日および年末年始:30.43円 |
四国電力
四国電力 | でんかeプラン | 基本料金(10kWまで):11,107.8円 9:00~23:00 70kWh以上:40.03円(70kWh以下は基本料金に含まれる) 平日23:00~9:00および休日終日 240kWh以上:30.41円(240kWh以下は基本料金に含まれる) |
でんかeマンションプラン | 基本料金(10kWまで):1,395.9円 9:00~23:00:42.05円 平日23:00~9:00および休日終日:28.80円 |
九州電力
基本料金 | 10kW以下:1,888.8円 15kWまで:4,758.2円 15kW超過分 1kWにつき:573.88円 |
|
九州電力 | 電化でナイト・セレクト21 | 平日昼間(7:00~21:00) 夏冬:27.57円、春秋:24.68円休日昼間(7:00~21:00) 夏冬:21.95円、春秋:18.55円夜間(21:00~7:00):14.48円 |
電化でナイト・セレクト22 | 平日昼間(8:00~22:00) 夏冬:27.57円、春秋:24.68円休日昼間(8:00~22:00) 夏冬:21.95円、春秋:18.55円夜間(22:00~8:00):14.48円 |
|
電化でナイト・セレクト23 | 平日昼間(9:00~23:00) 夏冬:27.57円、春秋:24.68円休日昼間(9:00~23:00) 夏冬:21.95円、春秋:18.55円夜間(23:00~9:00):14.48円 |
沖縄電力
沖縄電力 | Eeホームホリデー | 基本料金:1,717.1円 平日10:00~17:00:52.92円 7/1~9/30の平日10:00~17:00:56.41円 平日7:00~10:00および17:00~23:00・土日祝日7:00~23:00:44.24円 23:00~7:00:28.66円 |
Eeホームフラット | 基本料金:1,717.1円 7:00~23:00:46.19円 23:00~7:00:28.66円 |
地域によって数に差はありますが、大手電力会社の10社は最低1つはオール電化向けのプランを用意しています。
オール電化でも安くなる!おすすめの新電力厳選3選
ここからは、オール電化向けプランを持つ新電力を口コミ・評判・料金プランなどで分析し、ランキングで紹介していきます!どの新電力も、大手電力会社よりも安い料金設定なので、電気代が下がる可能性が高いですよ。
シミュレーション比較は東京電力エリアの料金プランで行っています。燃料費調整単価と再生可能エネルギー促進賦課金は考慮していません。
CDエナジーダイレクト
CDエナジーダイレクトは、大阪ガスと中部電力の合弁会社が運営する新電力。大手企業の安心感から人気があります。供給エリアは東京電力エリアです。
電気代100円に付き、「カテエネポイント」が1ポイント貯まります。電気料金の支払いに充てるだけでなく、楽天ポイント・WAONポイント・JALのマイルなどに交換できてお得です。
料金形態が東電と全く同じで分かりやすかったです。電気料金に応じてポイントが貯まるので満足しています。キャンペーンや祝割でちょくちょくポイントがもらえるのも嬉しいです。
オール電化のプランがある新電力があまりなくて選択肢がなかったけど、少なくとも損はしなさそうと思ってCDエナジーにしました。初めての新電力だったので、中部電力と大阪ガスの合弁会社だから安心というのも決め手になりました。
オール電化の料金プラン
オール電化向けプランは「スマートでんきB」。東京電力の「スマートライフS」とまたく同じ料金です。ポイント還元やガスとのセット割ででお得になります。
基本料金 | 10A | 295.24円 |
15A | 442.5円 | |
20A | 590.48円 | |
30A | 885.72円 | |
40A | 1,180.96円 | |
50A | 1,476.2円 | |
60A | 1,771.44円 | |
電力量料金 | 昼間(6~翌1時) | 35.96円 |
夜間(1~6時) | 28.06円 |
大手電力会社と比べるとどのくらい安くなる?
東京電力のスマートライフSと比較すると、以下のようになります。
世帯人数 | CDエナジー スマートでんきB |
東京電力 スマートライフS |
1人暮らし | 10,979円 | 10,979円 |
2人世帯 | 14,101円 | 14,101円 |
3人世帯 | 18,626円 | 18,626円 |
4人世帯 | 23,230円 | 23,230円 |
契約容量は60A。電力使用量を世帯人数ごとに以下の通りにしています。 1人暮らし:月間300kWh (昼100kWh・夜200kWh) ※金額は全て税込表示
2人世帯:月間400kWh (昼140kWh・夜260kWh)
3人世帯:月間550kWh (昼180kWh・夜370kWh)
4人世帯:月間700kWh (昼230kWh・夜470kWh)
※1円未満は切り捨て
※燃料費調整単価・再生可能エネルギー促進賦課金は含まれていません。
\関東にお住まいの方向け!/
HTBエナジー
HTBエナジーは、東京・中部・関西・中国・四国・九州エリアで電力を供給しています。
オール電化向けプランを申し込んだ場合、電気・水回り・鍵などのトラブルに作業費・出張費0円で24時間365日対応してくれる「あんしんサポート365」が無料で利用できると評判です。
オール電化プランがあったので試してみました。電気料金は安くなったと思います。スマホ保険や駆け付けサービスもあると思えばお得です。
ネットだけですぐ乗り換えられました!電気使用量がマイページで見られるのも面白い。でも最近値上げして電気代高くなってるから、元に戻そうか検討中です。
オール電化の料金プラン
「ぜんぶでんき」がオール電化向けプランです。電力量料金が2~11%安くなるので、乗り換えるだけで電気代が安くなりますよ!
ただし、燃料費が高騰する際には、HTBエナジー独自の「電源調達調整費」が加算され、大手電力会社よりも料金が高くなる場合もあります。詳細は公式サイトで確認してください。(参考:HTBエナジー)
エリア | 基本料金 | 電力量料金 |
東京 | 10kVAまで:286.00円/kVA 10kVA超え1kVA:458.33円/kW(実量制) |
昼間:25.28円(30%割引) 夜間:17.78円(37%割引) |
中部 | 10kVAまで:1487.04円(7%割引) 10kVA超え1kVA:286.00円(4%割引) |
デイタイム:37.94円(3%割引) ホームタイム:27.95円(3%割引) ナイトタイム:16.30円(2%割引) |
関西 | 10kWまで:2,068.00円(14%割引) 10kW超え1kW:396.00円(5%割引) |
デイタイム(夏期):27.22円(6%割引) デイタイム(その他季):24.75円(6%割引) リビングタイム(生活時間):21.52円(6%割引) ナイトタイム(夜間時間):14.29円(6%割引) |
中国 | 10kWまで:1,650.00円(14%割引) 10kW超え1kW:407.00円(12%割引) |
デイタイム(夏期):32.03円(31%割引) デイタイム(その他季):30.01円(33%割引) ナイトタイム:14.87円(51%割引) ホリデータイム:14.87円(51%割引) |
四国 | 10kWまで:1196.55円(23%割引) 10kW超え1kW:415.56円(12%割引) |
平日昼間:31.12円(33%割引) 夜間・休日:17.88円(44%割引) |
九州 | 10kWまで:1650.00円(13%割引) 15kWまで:4400.00円(8%割引) 15kW超え1kW:550.00円(4%割引) |
平日昼間(夏・冬):26.30円(5%割引) 平日昼間(春・秋):23.47円(5%割引) 休日昼間(夏・冬):20.80円(5%割引) 休日昼間(春・秋):17.46円(6%割引) 夜間:13.21円(9%割引) |
大手電力会社と比べるとどのくらい安くなる?
東京電力のスマートライフSと比較すると、以下のようになります。
世帯人数 | HTBエナジー ぜんぶでんき |
東京電力 スマートライフS |
1人暮らし | 7,800円 年間38,153円お得! |
10,979円 |
2人世帯 | 9,878円 年間50,681円お得! |
14,101円 |
3人世帯 | 12,845円 年間69,377円お得! |
18,626円 |
4人世帯 | 15,887円 年間88,121円お得! |
23,230円 |
契約容量は60A。電力使用量を世帯人数ごとに以下の通りにしています。 1人暮らし:月間300kWh (昼100kWh・夜200kWh) ※金額は全て税込表示
2人世帯:月間400kWh (昼140kWh・夜260kWh)
3人世帯:月間550kWh (昼180kWh・夜370kWh)
4人世帯:月間700kWh (昼230kWh・夜470kWh)
※1円未満は切り捨て
※燃料費調整単価・再生可能エネルギー促進賦課金・電源調達調整費は含まれていません。
\オール電化・電気使用量が多い人向け!/
戸建のオール電化なら、エコキュートの導入も検討すべき!
電気代を安くしたいなら、オール電化住宅の給湯器はエコキュートがおすすめです!
オール電化住宅の場合、給湯器は「電気温水器」か「エコキュート」が設置されています。両方とも夜間電力でお湯を沸かしておくのですが、その仕組みが異なります。
エコキュート | 電気温水器 | |
設置費 | 〇 導入時に補助金が もらえる可能性がある |
◎ エコキュートより安い |
電気代 | ◎ 電気温水器の 4~5分の1 |
△ |
環境性能 | ◎ 電気の力で外気を集めて 熱を作り出す |
△ 電熱ヒーターで お湯を沸かす |
設置場所 | △ 設置する機械が2種類 近年はスリム化傾向 |
〇 設置機械は1種類 騒音がなく静か |
電気温水器が電熱ヒーターでお湯を沸かすのに対し、エコキュートは空気の熱をヒートポンプユニットで取り込みお湯を沸かします。
そのため、エコキュートの電気代は電気温水器の4~5分の1とかなり節電できるのです。その省エネ性能の高さから、自治体によっては導入に補助金が利用できるところもあります。
オール電化住宅へのリフォームを考えている方や、オール電化住宅で電気温水器を使用している方は、ぜひエコキュートを検討してみてくださいね!
オール電化の電力会社に関するよくある質問
オール電化住宅の方が電力会社を選ぶ際に気になる点についてまとめました。
オール電化の電気代を安くする方法は?
オール電化住宅の場合、節電以外に次のような方法があります。
- 電力会社を乗り換える
- 温水器やエコキュートの温度設定を下げる
- タイマー機能を利用するなどして夜間に家電を使う
- 太陽光発電システムを導入する
新電力への乗換については記事内でも解説したとおりです。ガスなど、他サービスとのセット割を活用すると、さらに割引が受けられます。
温水器・エコキュートのお湯が毎日余っている場合は、設定温度を下げると、毎晩の沸かしなおしに使われる電力が節約できます。お湯の使用量が少ない夏の間だけ下げることも可能です。
家事の時間を夜間にシフトするのもいいでしょう。洗濯機・食洗器といったタイマー機能が使える家電なら、手軽にシフトできます。
太陽光発電システムの導入もおすすめです。初期投資はかかりますが、昼間の電気代を自家発電で賄えるようになるため、電気代が大幅に下がります。
オール電化なのに電気代が高い原因は何?
一般の住宅からオール電化住宅に住み替えた時に、電気代が高くなったと感じる方もいるかもしれません。原因は次のようなことが考えられます。
- 昼間の電気使用量が多い
- 契約容量が上がって基本料金が高くなっている
- ガス代が下がった代わりに電気代が上がっている
オール電化向けの料金プランは昼間の電力量料金が割高です。真夏の空調などで昼間の使用量が多くなると、電気代は高くなってしまいます。
また、日中にお湯を使いすぎてなくなってしまうと、電気料金の高い時間帯にお湯を沸かしなおさなければならず、電気代が上がる一因となります。
オール電化住宅でIHクッキングヒーターを導入すると、契約容量(アンペア数)を上げる必要があります。契約容量ごとに基本料金は決まるので、その分電気料金は上がっています。
オール電化住宅では、給湯やコンロに電気を使うことになり、電気代は上がります。その代わり、ガス代は下がるか0円になっているでしょう。光熱費全体でみると、お得になっているという場合もあります。
深夜電力が廃止になることはある?
オール電化向けの深夜電力が安くなるプランがなくなるといった情報はありません。
今後も、オール電化住宅の需要は増えるため、深夜電力の廃止が行われることはないと考えられます。
ただし、2023年4月の託送料金値上げや規制料金値上げをきっかけに、オール電化向け料金プランも値上げがされており、深夜電力も値上げされました。今後も燃料費高騰などで、料金値上げがされる可能性はあるでしょう。
まとめ
ここまで、オール電化プランを持つ新電力をランキングで紹介しました。
大手電力会社に比べて新電力は各料金が安く設定されているため、乗り換えることで電気代が下がる可能性が高いです。
しかし大手電力会社は複数のプランを用意しているため、一概に新電力に乗り換えると安くなるということはできません。
ご家庭の契約状況、電気使用量を見て最適な電力会社を見極めることが大切です!