PayPay銀行が提供するビジネスローンは、金利が安く法人・個人問わずに借り入れができる便利なローンですが、「PayPay銀行のビジネスローンの審査は厳しい」という声もありますが実際はどうなのでしょうか。
ビジネスをしていくうえで「急にまとまったお金が必要になったけど、審査に通るか不安」と、思っている方もいるかと思います。
この記事では、PayPay銀行ビジネスローンの審査から融資金利について解説します。また、メリットとデメリットについても説明していますので、安心感を持ってビジネスの資金調達に臨んでください。
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目次
PayPay銀行ビジネスローンの基本情報
名称 | PayPay銀行株式会社(PayPay Bank Corporation) |
所在地 | 東京都新宿区西新宿2-1-1 |
設立/開業 | 2000年9月19日/2000年10月12日 |
資本金 | 722億1,000万円 |
金利 | ビジネスローン(法人向け):1.8%~13.8% ビジネスローン(個人事業主向け):1.8%~13.8% ビジネスローン(ヤフー出店者専用):1.45%~8.2% |
利用限度額 | 1,000万円 ※ヤフー出店者専用:50万円以上3,000万円 |
PayPay銀行は、ジャパンネット銀行が2021年4月に社名を変更してできた銀行です。
全身のジャパンネット銀行は、三井住友銀行やNTTドコモなど日本でも有数の大手企業が出資し、日本初のインターネット専業銀行として設立されました。
さらに2014年4月に、ヤフー株式会社が収容株主に加わります。ヤフー株式会社が加わったころから、インターネットでのビジネス展開を加速させ、Web決済サービスを強く押し進めています。
PayPay銀行の特色はさまざまですが、とくに以下の2つが大きな特徴なので、確認して自分に合っている銀行か判断してください。
特徴①申込から融資までWEBで完結
ネット銀行のPayPay銀行では、申込から融資までをインターネット上で完結できるため、わざわざ窓口へ来店する必要がありません。提出に必要な書類も、シンプルです。
一般的に銀行の融資を受ける場合は、何度も来店して多くの書類を提出するため、時間と手間がかかるのが難点でしょう。
しかしネット銀行のPayPay銀行なら、自宅にいながら申し込めます。
特徴②法人でも個人でも借りられる
PayPay銀行ビジネスローンは、事業資金専用のローン商品です。事業資金なので、法人だけが対象と思われがちですが、個人でも借りられます。
ただし個人で借りる場合、事業実態が確認できる資料の提出を求められるため、個人事業主である必要があります。
PayPay銀行ビジネスローンのメリット・デメリット
お金を借り入れる際は、あとになって「ほかの銀行が良かった、ここで借りて損した」と後悔しないように、候補となる銀行のメリット・デメリットを確かめましょう。
以下でPayPay銀行ビジネスローンのメリット・デメリットを解説していますので、ビジネスローン選択のガイドラインとしてください。
PayPay銀行ビジネスローンのメリット
PayPay銀行のビジネスローンには、主に以下の3つのメリットがあります。
- 金利が低い
- さまざまなビジネスローンを用意している
- 利用限度額まで何度でも利用できる
PayPay銀行のカードローンは、他行と比べると金利は上限13.8%と低く抑えられています。金利が低く抑えられているのは、大きな利点です。
また、ビジネスローンを申し込めるのは法人のみのところも多いのですが、PayPay銀行は個人事業主も申込対象です。
さらに、法人・個人事業主向けのビジネスローンだけでなく、ヤフー出店者専用ローンといった事業内容に合ったビジネスローンを用意しているのもメリットでしょう。
そして審査を通過して借入ができたら、限度額までなら何度でも借りられるのも便利なポイントです。PayPay銀行のビジネスローンなら、急に資金が必要になっても柔軟に対応できるでしょう。
PayPay銀行ビジネスローンのデメリット
つづいて、PayPay銀行のデメリットを確認しましょう。金利の付く借入は、メリットだけでなくデメリットの確認も重要です。
PayPay銀行ビジネスローンの主なデメリットは、以下の2つです。
- 起業2年目未満の法人は利用できない
- 借入にはPayPay銀行の普通預金口座が必要。
PayPay銀行ビジネスローンを利用するためには、起業2年未満の法人は利用できません。法人の場合は、業歴2年以上または決算を2期終了していることが条件です。
そのため「開業のための資金を借りたい」と思っても、PayPay銀行では難しいでしょう。
また、借入方法はPayPay銀行の普通預金口座に入金のみのため、PayPay銀行の口座を持っていない場合、新たに口座を開設する必要があります。
したがって、融資を受けるために新規で銀行口座を作らなければならず、わずらわしいと感じる方もいるでしょう。
PayPay銀行ビジネスローンの審査内容
PayPay銀行ビジネスローンで借入したい方は、PayPay銀行の審査を通過しなければなりません。
ここでは審査の内容について「PayPay銀行ビジネスローンの申込条件」と「PayPay銀行ビジネスローンの審査で重視されるポイント」を、解説します。
PayPay銀行ビジネスローンの申込条件
PayPay銀行のビジネスローンは、だれでも申し込める訳ではありません。
申込できるのは、以下の条件を満たした方に限ります。
- 業歴2年以上、または決算を2期修了(個人事業主として行っていた事業を法人化した場合は、個人事業主からの業務歴を通算できる)
- 代表者が日本国籍を有しているか、外国籍で永住権を有している
- 申込時、代表者の年齢が満20歳以上満69歳以下である
PayPay銀行ビジネスローンの審査で重視されるポイント
PayPay銀行ビジネスローンで借入したい方は、審査を通過しなければ融資を受けられません。PayPay銀行に限らずあらゆる銀行の審査内容は公開されていませんが、以下の点に重きが置かれています。
次にあげる3つの事項について確認し、ビジネスローンの審査通過のために役立ててください。
- 事業の継続年数
- 経営状況
- 代表者の個人信用情報
①事業の継続年数
PayPay銀行ビジネスローンは、2年以上の事業実績を必要です。そのため、事業継続数は、とくに重視しています。
ただし、個人事業主として始めた事業を法人化したケースでは、個人事業主だった際の業務歴も通算できます。つまり法人としての事業実績が2年未満でも、個人事業主としての業務歴と法人の事業実績を合わせ2年以上の場合は、審査で問題にはなりません。
一方で事業開始から2年未満の場合は、PayPay銀行ビジネスローンを利用できません。そのため、2年未満の事業実績でも融資可能な金融機関を検討しましょう。
②経営状況
審査では法人、個人事業主問わず経営状況も詳しく確認しているでしょう。ビジネスローンの審査における経営状況の確認は、以下の3点をみているといわれています。
- 収益性:どれくらいの利益をあげているか
- 安全性:資金力は十分か(倒産のリスクはないか)
- 返済能力:ほかに借入がないか
銀行のビジネスローンでは「スコアリングシステム」に情報を入力して、決算スコアを出しています。
「スコアリングシステム」は、提出した必要書類に記載された事項を点数化し、一定の点数を基準に融資の可否を決めるものです。
③代表者の個人信用情報
審査では、代表者の信用も確認されます。たとえば審査の時点で税金の未納がある場合は、審査を通過できません。
ビジネスローンから借入をした方が税金の未納で差し押さえとなった場合、税金の回収が優先されビジネスローンの支払いは後回しになるためです。そのため税金の未納がある方は、貸し倒れのリスクがあると判断されます。
しかし税金の未納があった場合でも、税金の支払いを済ませてから審査に申込めば、審査に影響はありません。
PayPay銀行ビジネスローンの申込方法
PayPay銀行のビジネスローンが気になっている方も多いことでしょう。
以下では「ビジネスローンの申込から審査までの流れ」と「PayPay銀行ビジネスローンの必要書類」について、詳しく解説します。
最後まで解説に目を通し、どのビジネスローンを選ぶかの判断材料にしてください。
PayPay銀行ビジネスローンの必要書類
申込む際には、以下にあげる書類の提出が求められます。忘れずに準備しましょう。
- 事業実態の確認できる資料
- 所得証明資料
- 永住権または特別永住権の確認できる資料
- 古物商許可証
- 直近2年分の決算書(法人の場合)
PayPay銀行ビジネスローンの申込~審査の流れ
- 申込
- 審査
- ビジネス用口座の開設
- 契約手続き
申込
ビジネスローンへの申込はインターネットを通じて行えます。
PayPay銀行のWEBサイトの「審査申込」から、必要事項に記入して申し込んでください。
申込の際は、本人確認証(マインナンバー・健康保険証・運転免許証など)の提出(郵送またはアップロード)が必要です。
審査
申込が済めば、審査の開始です。ビジネスローンは、一般的な銀行の融資よりも、金利が高く設定されていますが、その分審査のスピードも速く迅速な資金調達ができます。
審査では、融資を申し込んだ法人や個人事業主の資金繰りや財務の健全性を確認し、返済能力があるかどうかがチェックされます。
ビジネス用口座の開設
PayPay銀行ビジネスローンを利用する方は、ビジネスアカウントが必要です。ビジネスアカウントとは、法人・個人事業主向けの普通預金口座のことです。
そのためPayPay銀行のビジネスアカウントを持っていない方は、新たにビジネス用の預金口座を開設しなければなりません。
契約
審査が通れば、契約に移ります。契約も来店不要で、インターネットで手続きできます。
契約には原則として、法人代表者の連帯保証(同意書および連帯保証人の本人確認資料の提出)が必要です。
PayPay銀行ビジネスローンの返済方法
返済は約定返済日にPayPay銀行の普通預金口座から自動的に行われるため、約定返済日前日までに返済する金額を入金してください。
約定返済日は毎月10日・20日・月末のいずれかを、PayPay銀行ビジネスローン申込時に選択します。
また約定返済以外にも、追加で返済が可能です。その際は専用サイトにログインして「ローン」をクリックし「ビジネスローン繰上返済」に進んでください。
次に「全額返済」を選択、または「返済金額」を入力しましょう。選択または入力が終わり確定ボタンをクリックすると、即時に返済額が引き落とされます。
PayPay銀行ビジネスローンが向いている人の特徴
PayPay銀行は一般の銀行と違う特徴があるネット銀行のため、以下に当てはまる方に向いています。
- ビジネスアカウントを持っている人
- 手続きに時間をかけたくない人
- 資金使途が多岐にわたる人
PayPay銀行のビジネスアカウントがあれば、新たに口座開設する必要がありません。審査に通過すれば、すぐに借入が可能です。
また、PayPay銀行では、手続きのために店頭に訪れたり複数の書類に記入したりといった手間がかからないため、手続きを素早く済ませたい方に向いています。
また住宅ローンやマイカーローンと違って、ビジネスローンは事業に関わるものであれば使いみちは自由です。そして何度でも使えるので、さまざまなシーンで資金が必要な方の助けになるでしょう。
PayPay銀行ビジネスローンに関するFAQ
ここからは、本文で解説しきれなかったPayPay銀行に関する疑問について、質問形式でお答えします。
取り上げる質問は、以下の5つです。FAQに目を通して、PayPay銀行に関する疑問を解決してください。
- PayPay銀行ビジネスローンの審査は時間がかかって遅い?
- PayPay銀行ビジネスローンは金利が高い?
- PayPay銀行ビジネスローンは増枠できる?
- PayPay銀行ビジネスローンは残高の一括返済ができる?
- PayPay銀行ビジネスローンに審査落ちしたらどうする?
PayPay銀行ビジネスローンの審査は時間がかかって遅い?
PayPay銀行ビジネスローンへ申込を行ってから結果がでるまでの時間は、申込内容・審査状況によって違います。
公式サイトには最短30分と記載されていますが、あくまでも「最短」の時間です。
緊急に資金が必要で時間のない方は、PayPay銀行に相談してください。
PayPay銀行ビジネスローンは金利が高い?
PayPay銀行のビジネスローンは、一般の銀行の融資に比べると高い金利を設定しています。
しかし、金利が高い理由は、「申込から借入までの期間が短い」ことや「普通銀行に比べて審査が通りやすい」など、利便性が高く融通を利きやすくしているためです。
とはいえ、金利が高いといっても、ビジネスローンの中では金利が低い部類に入ります。
PayPay銀行ビジネスローンは増枠できる?
PayPay銀行ビジネスローンは、借入可能額の増枠にも対応しています。増額の申込もWEBサイトからできるのでスムーズに手続きが行えます。
増枠する場合は専用のWEBサイトにアクセスして、メニューにある「増額審査申込」から申し込んでください。
そのほか、利用限度額は原則年に1回見直すため、借入可能額が増減する可能性があります。またPayPay銀行が必要と判断した場合には、その都度見直します。場合によっては新規利用を停止されるので、注意してください。
PayPay銀行ビジネスローンは残高の一括返済ができる?
PayPay銀行ビジネスローンでは、一部の返済または全額を返済する「繰上げ返済」が可能です。
繰上げ返済をする場合は専用サイトのメニューにある「ローン」をクリックし「ビジネスローン繰上げ返済」を選んでください。
ただし、2017年以前にPayPay銀行ビジネスローンを申込んで現在利用中の方が繰上げ返済を希望する場合は、PayPay銀行の承諾が必要です。該当する方は、電話でPayPay銀行に連絡してください。
TEL:0120‐369‐079 受付時間:平日9時~17時 休業日:土曜日・日曜日・祝日・12月31日~1月3日
PayPay銀行ビジネスローンに審査落ちしたらどうする?
PayPay銀行のビジネスローンに申込できる人の条件は、そこまで厳しくありません。とはいっても銀行ローンのため、それなりに審査基準が高く設定されており通過率は低いようです。
PayPay銀行の審査に落ちてしまったら、ほかのビジネスローンやカードローンなどを検討してください。
PayPay銀行以外では、以下の3つのビジネスローンが人気です。
- AGビジネスサポート
- りそなビジネスローン「活動力」
- GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
まとめ
PayPay銀行ビジネスローンは申込から融資までをインターネットで行え、法人でも個人でも利用できる利便性の高いローンです。
ほかのビジネスローンに比べて金利が低く、利用限度額までなら必要な時に何度でも借入できるため、さまざまな状況であなたを助けてくれるでしょう。
とはいえ、PayPay銀行のビジネスローンの審査は少し厳しく、通過率が低いといわれています。審査に通過するためには、審査基準を確認してそれなりの準備が必要となるでしょう。
しかし審査は厳しめですが、ビジネスの場合いつまとまったお金が必要になるかわかりません。そのためビジネスローンに申込んでおけば、いつでも安心してお金を借りることができます。
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