スマートメーターとは、電力使用量をデジタルで計測しているメーターのこと。
この記事ではスマートメーターの見方や交換時の注意点などについて解説しています。
スマートメーターの仕組みや電磁波による健康被害の影響が知りたい方も要チェックです。
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目次
スマートメーターとは
スマートメーターとは、電力使用量をデジタルで計測しているメーターのことをいいます。
従来多くの家庭や企業などで使われていたのはアナログ式のメーターです。
アナログ式メーターは、電気を使うとメーター内部に設置されている円盤が回転し、メーターの数値が変動する仕組みになっています。
しかしアナログ式メーターは、電力会社の検針員がアナログ式メーターを月に1回確認して、電気使用量を計算する必要がありました。
そのため、契約者が電気使用量を確認できるタイミングが月に1回しかなく、節電意識を持ちづらいという問題点がありました。
また、検針員の労力も大きく、この検針員を雇うためには一定のコストがかかるため、電力会社側にも契約者側にもデメリットが大きかったのです。
スマートメーターの仕組み・特徴
スマートメーターには通信機能がついており、どのくらいの電気が使われているのかが送配電事業者から小売電気事業者に送られます。
これにより、毎月検針員がメーターを目視で確認する必要がなくなったり、契約アンペア数を変更する際にも契約者の家を訪問する必要がなくなるのです。
ブレーカーが内蔵されている
スマートメーターには、ブレーカーが内蔵されています。
これまでのアナログ式メーターは、契約容量(アンペア数)以上の電気を使うと、ブレーカーが落ちてしまい、電気を復旧するためには手動でブレーカーを上げる必要がありました。
しかし、スマートメーターには、ブレーカーが内蔵されているので、停電しても10秒ほど待てば自動で電気が復旧します。
わざわざ、懐中電灯を照らしながらブレーカーを上げに行く必要がないのです。
普及率
スマートメーターは、2024年までに普及率100%までに持って行けるように設置を進めています。
スマートメーターの見方・確認方法
(出展:お客さまからいただいたご意見・ご要望一覧│東京電力エナジーパートナー)
東京電力が発表しているスマートメーターは以下のようになっています。
スマートメーターの液晶画面では、指示数右側に矢印の無い画面と有る画面の2種類の指示数が約10秒間隔で交互に切り替わります。
矢印の無い画面(画面イメージ①)の指示数は、お客さまの電気ご使用量を表示しており、この指示数をもとに、電気料金を算定しています。
矢印の有る画面(画面イメージ②)の指示数は、再生可能エネルギー発電設備を設置されているお客さまからの、当社の購入電力量を表示する画面です。
引用元: 東京電力公式サイト
詳細は東京電力公式サイトより確認できます。
【FAQ】スマートメーターに関するよくある疑問
設置時に申し込みは必要?
申し込みは不要です。
大手電力会社によって、現在アナログ式メーターを使用しているご家庭で順次交換を進めています。
また、大手電力会社から新電力に契約を切り替えたタイミングで新電力がスマートメーターを設置するケースもあります。
基本的に最近建てた戸建やマンションなどはすでにスマートメーターが設置されていることがほとんどです。
設置費用は?
スマートメーターの設置には原則費用がかかりません。
電力会社が設置費用を負担します。
設置は誰がやる?
電力会社が行います。
基本的にメーターの寿命は10年間なので、寿命を迎えた際に交換する、という流れが多いようです。
事前に交換作業を行うことをアナウンスされることもあるようですが、突然交換作業がされているケースもあるようです。
どちらにせよ、設置作業が完了したら、完了しましたという案内がされます。
スマートメーターは電磁波を発してるって本当?
スマートメーターは、発がんリスクがあるといわれる電磁波を発します。
電磁波は、スマートメーターだけではなくスマートフォンや電子レンジなどからも発生されているので、万が一がんになってもすべてスマートメーターが悪いというわけではありません。
しかし、そのような健康被害を受ける可能性がある方はごくわずかです。
とはいえ、影響がまったくないわけでじゃないので、電磁波過敏症の方は注意しなければなりません。
交換を拒否するとどうなる?
スマートメーターは、前述したように電磁波を少なからず発するので取り付けを拒否したり、元に戻すように要求している方もいるようです。
一応、スマートメーターの設置を拒否することもできるようですが、過去には取り付けを拒んだご家庭で東京電力が電気を止めた事例もあります。
ただし政府からは、スマートメーターの設置を断った場合、どのような処置が取られるかは提示されていません。
賃貸の場合も交換が必要?
新電力に契約する場合は、賃貸マンションやアパート、戸建の場合もスマートメーターへの交換が必要です。
この場合、わざわざ管理会社に報告する必要はなく、スマートメーターに交換したからといって退去時に追加支払いが発生するといったこともありません。
なぜなら、先ほど説明した通り、2024年までにすべてのメーターがスマートメーターに切り替わる予定なので、いずれにしろ交換する必要が生じるからです。
スマートメーターを設置するメリット
①30分ごとに電気使用量がわかる
これまで月に1回しかわからなかった電気使用量が30分ごとに確認できるようになるので、電気の無駄遣いを予防できたり、どのタイミングで使用量が増えるのかを知ることができます。
②停電からの復旧が早い
スマートメーターは、ネットワーク上で電力会社と繋がっているため、各電力会社が遠隔で停電状況を把握することができます。
停電した後に、作業員が現地に状況確認に出向く必要がないため、迅速な復旧作業が可能です。
(もちろん、電線が切れている場合などは復旧に時間がかかります)
③スマート家電との連携ができる
HEMS(ヘムス)という機械を一緒に取り付けると、電気の使用量をスマートフォンなどと連動し、使用量を見える化することができます。
それによって、契約者が電気使用量を管理できるようになります。
スマートメーターを設置するデメリット
①火災リスク
2019年5月時点で、東京電力が設置したスマートメーターのうち28個の火災が発生しています。
これを機に、東京電力では事故の原因を調査し、再発防止策を立てています。
火災が起こる可能性が必ずしもゼロではないということは大きなデメリットです。
②健康に影響を与える可能性
先ほども説明したように、スマートメーターからは電磁波が発生します。
電磁波による健康被害も報告されているので、過敏症の方は健康状態に注意しましょう。
まとめ
従来のアナログ式メーターからスマートメーターに交換することで、生活の利便性は向上します。
どのタイミングで電気使用量が増えるのか、1日の平均値がわかると使いすぎないように気をつけることもできます。
ちなみに、新電力へ電力会社を乗り換える際、スマートメーターをすでに設置しているかどうかを質問されることもありますので、自宅のメーターがどちらに該当するのかわからない方は、事前に確認しておきましょう!