LUUP（ループ）はクレジットカードなしでも登録できる？クレカの代わりになる支払い方法を紹介

日本でもキックボードが道路を走れるようになり、今までは自動車や公共交通機関以外の交通手段が歩き・自転車しかなかった人にとっての選択肢が増えました。中でも、キックボードを時間制でレンタルできる「LUUP」というサービスは人気が高く、SNSには多くの利用者のポジティブな声があります。

しかしその反面、決済方法が「クレジットカードのみ」という制限があり、クレジットカードが持てない人は「自分はLUUPを利用できない」と考えていることもあります。

そこで今回は、LUUPというサービスの詳細や利用方法、クレジットカードを持っていない人でもLUUPの決済方法として登録できるプリペイドカードやデビットカードの種類について解説していきます。

LUUP（ループ）の利用料金・支払い方法はクレジットカードのみ？！

次はLUUPの利用料金と支払い方法について解説していきます。

LUUPの支払い方法は、現在はクレジットカードのみ対応しています。対応しているカードブランドは次の7つです。

• Visa
• MasterCard
• JCB
• AMEX
• Diners
• DISCOVER

上記のとおり主要なカードブランドは網羅しているため、カードの種類や発行元が理由で登録できないことはほぼないでしょう。

ユーザーより一部のデビットカード、プリペイドカードでも決済が可能だと報告されていますが、登録できる支払い方法は1つのみであるため、確実に決済が可能なカードを登録しておきましょう。

LUUP（ループ）の支払いにおすすめのクレジットカード

次はLUUPの支払いにおすすめできる、5つのクレジットカードを紹介していきます。

JCBカードW

カードブランドのJCBが発行するプロパーカード「JCBカードW」は、18歳〜39歳の若年層を対象とする年会費無料のクレジットカードです。当然ながらJCBブランドのカードであるため、LUUPの支払い方法として登録できます。

JCBカードWのメリットは、無料カードなのにもかかわらずポイント還元率が高い点です。通常時から1％の還元率があり、さらに「Amazon」や「セブンイレブン」などのパートナー店では還元率が大幅に上がり「スターバックス」では還元率「21倍」にもなります。

三井住友カード（NL）

※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7％還元
※最大7％内訳（通常ポイント0.5％+スマホのタッチ決済利用6.5％）
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額（原則1万円）を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※即時発行ができない場合があります。

次に紹介するのは三井住友カード株式会社が発行する「三井住友カード（NL）」です。名前通りセキュリティに気を配ったナンバーレスカードであり、主要2ブランドでの発行に対応しているためLUUPの支払い方法として登録できます。

三井住友カード（NL）のメリットは、最短10秒という驚異的な早さで審査が完了する（ことがある）点です。先にカード番号のみを受け取れるためネットショッピングですぐに使えますし、ナンバーレスカードも後日受け取ることができます。

ライフカード

次に紹介するのはライフカード株式会社が発行する「ライフカード」です。ライフカードは3ブランドの発行に対応している人気カードであり、LUUPの支払い方法に登録できます。

ライフカードの最大のメリットは、審査の通りやすさです。一般的にライフカードは他のカードよりも審査基準が柔軟であり、他社から借入がある方や過去に信用事故を起こしたことがある方でも、限度額は少額ながら審査に通るケースがあると報告されています。

現在は完済しているものの、過去に経験した多重債務および債務整理のせいでどのクレジットカード審査にも通らないと悩んでいる方は、一度ライフカード（またはライフカードゴールド）に申し込んでみることをおすすめします。

三菱UFJカード

株式会社三菱UFJ銀行が発行する「三菱UFJカード」は4ブランドの発行に対応しており、LUUPの支払い方法としても登録できます。主要4ブランドすべての発行に対応しているクレジットカードは多くないため、特にAMEXでカードを作りたい方にはおすすめできます。

三菱UFJカードのメリットは、対象店舗を利用することで還元率が最大「19％」まで上がる点です。引き落としの銀行を三菱UFJ銀行に設定したり、「楽Pay」の登録か1万円以上の分割払いを利用する等の条件を満たす必要はありますが、この高還元率は魅力的です。

JCBカードS

最後に紹介するのは、最初に紹介した「JCBカードW」とは異なるJCBプロパーカードです。こちらもLUUPに問題なく登録できる点は同じですが、発行可能年齢が39歳までに限定されていない点や、通常時のポイント付与が2倍にならない等の違いがあります。

JCBカードWにはないスマホ保険では、スマホが破損したときに最高3万円を補償してくれます。同補償がある上位カードよりも補償額は低いですが、故障したときに自己負担額を下げられるため、おすすめできます。

キックボード・自転車レンタルサービスLUUP（ループ）とは

株式会社Luupが運営する「LUUP」とは、キックボードや自転車をレンタルできるサービスのことです。

日本の交通網は十分に整備されていますが、それでも「歩く以外の移動手段がない」事態に遭遇することは多いです。そこでマイクロモビリティ（電動キックボードや電動アシスト自転車など）をシェアリングできるようになれば、新たなインフラの確立が可能になります。

LUUP（ループ）の設置場所

LUUPのキックボードや電動自転車は、各地にある「ポート」に設置されています。LUUPのポートが現時点で設置されているのは、主に次のエリアです。

• 宇都宮
• 大阪
• 京都
• 神戸
• 東京
• 名古屋
• 広島
• 横浜

具体的な設置数は公表されていませんが、詳細な設置場所は公式サイトより確認できます。マップを確認してみると、ポートは東京付近に集中していることがわかります。

また上記のエリア以外にも、北は宮城県仙台市、南は沖縄県のカヌチャリゾート付近にもポートが設置されています。

ポートは今後も拡大予定であり、交通手段が限られる地域への設置も期待されます。たとえばLUUPが設置されていない北海道の美瑛町で、2024年4月から実証実験がスタートしています。

LUUP（ループ）の利用方法

LUUPの利用方法は次のとおりです。まずはポートから目的地に行くまでの手順です。

1. LUUPのスマホアプリをインストールする
2. アプリで設置場所を確認しながらポートに移動する
3. アプリで車両のQRコードを読み込む
4. アプリで目的地のポートを設定し「ライドを開始」する

上記の通り、借り方は非常に簡単です。スマホがあればポート設置場所に移動するだけで使えます。次は目的地に着いた後の手順です。

1. ポートの枠線内に車両をおさめる
2. アプリから「ライド終了」を選択し車両をロックする
3. ポートに駐車した車両の写真を撮影する
4. 決済処理を行う

返却も難しいことは一切ありません。ポートにキックボードを返却し、スマホアプリからライド終了手続きを行い、写真を撮影してから決済処理を行うだけです。

上記の処理を正しく行ってもライドが終了できない場合は、状況を問い合わせフォームから報告すれば、決済処理が完了しなくてもその場から離れられます。

LUUP（ループ）は通常料金とサブスク料金の2種類

LUUPの料金体系は、次のとおり基本料金と時間料金に分かれています。

• 基本料金：50円
• 時間料金：15円／1分

基本料金は利用する度に発生しますが、時間料金は利用時間に応じて加算されます。一例として、30分利用した場合の料金は次のとおりです。

• 基本料金：50円
• 時間料金：450円（15円✕30分）
• 合計：450円

上記の料金は共通ですが、一部のエリア・スポットでは次のとおり異なる料金に設定されているため、事前に確認しておきましょう。

• 栃木県宇都宮市：30分あたり165円
• 沖縄県カヌチャリゾート：基本料金 250円 + 1分経過ごとに50円
• 岐阜県奥飛騨温泉郷：基本料金1,000円 + 10分経過ごとに100円
• 大分県別府市 別府駅前観光案内所：10分あたり100円
• 埼玉県秩父市 西武秩父駅：60分あたり800円
• 福島県福島日産自動車 郡山店：30分あたり200円
• 京都府舞鶴市：10分あたり150円
• 兵庫県ネスタリゾート神戸：15分あたり200円
• 群馬県高崎駅：20分あたり300円
• 岩手県Ark館ヶ森：10分あたり100円

また2024年3月からは新しく「サブスクプラン」が提供されています。料金体系は次のとおりです。

• 月額料金：980円
• 時間料金：200円／30分

「サブスクプラン」では基本料金がなくなり、時間単位も「30分」が最小となります。次は30分で10回利用した場合の、通常プランとの費用差を見てみましょう。

• 通常：（15円✕30分）✕10回 = 4,500円
• サブスクプラン：200円✕10回＝2,000円

上記のとおり、LUUPを毎回30分以上利用する方は「サブスクプラン」を利用することで単価が下がりますが、これとは別に月額が発生するため、利用回数に応じて加入を決めましょう。毎回数分しか使わない方は、通常通り利用することをおすすめします。

【クレカ以外】LUUP（ループ）の料金を支払う方法

クレジットカードを持っていない方でも、一部のプリペイドカードとデビットカードでは決済が可能です。

①プリペイドカードで支払う

LUUPでは一部のプリペイドカードが決済に使用できます。使用が可能という報告がある4つのプリペイドカードについて紹介していきます。

バンドルカード

株式会社カンムが発行する「バンドルカード」は、コンビニやドコモ払い、ネット銀行によるチャージだけでなく、「ポチッとチャージ」という後払いにも対応しており、クレジットカードライクに利用できる便利なプリペイドカードです。

バンドルカードがLUUPに利用できる点は、バンドルカードの公式サイトに掲載されています。使用感もクレジットカードとほぼ変わらないため、多くの方におすすめできます。

ウルトラペイカード

株式会社ULTRAが発行する「ultra pay（ウルトラペイ）」は、コンビニやセブン銀行ATM、さらに後払いからチャージ方法を選択できる、審査不要のプリペイドカードです。

ウルトラペイで発行されるカードには「でじなカード」と「そとなカード・そとなカード+」の3種類があり、でじなカードはすぐに発行されます。

LUUPの支払いに利用できる点は公式サイトに掲載されており、クレジットカードと変わらない感覚で使えることが分かります。

Kyash Card

株式会社Kyashが発行する「Kyash Card」は、リアルでもバーチャルでも使いやすいチャージ型プリペイドカードです。当カードは「イマすぐ入金」という後払いシステムに対応しており、オンラインだけでなく実店舗でも利用できる残高をすぐにチャージできます。

Kyash CardがLUUPの決済に利用できる点は、個人ブログやSNS等で報告が上がっています。ただし決済時には2000円程度のデポジット分が決済される可能性があるため、残高不足には注意しましょう。

VISA LINE Payプリペイドカード

LINE Pay株式会社が発行する「VISA LINE Payプリペイドカード」は、LINEアプリ上ですぐに発行できるプリペイドカードです。iD決済とVISAタッチ決済の両方に対応しているため、オンライン・リアル店舗のどちらでも便利に利用できます。

当カードがLUUPアプリの決済方法として利用できるかどうかは報告がないため不明ですが、他の同形態のVISAプリペイドカードが問題なく利用できることから、こちらも利用できる可能性は高いです。

②デビットカードで支払う

LUUPでは一部のデビットカードが決済に使用できます。使用が可能という報告がある4つのプリペイドカードについて紹介していきます。

三井住友カードOlive

※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7％還元
※最大7％内訳（通常ポイント0.5％+スマホのタッチ決済利用6.5％）
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額（原則1万円）を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。

国内で初めて「フレキシブルペイ」という、クレジットとデビットを自在に切り替えられる機能が搭載されたのが、株式会社三井住友銀行が発行する「三井住友カードOlive」です。デジタルカードとナンバーレスカードの両方を発行できます。

当カードをLUUPの支払い方法として登録する場合は、クレジットカード専用の番号を登録する必要があります。クレジットカードの専用番号は三井住友銀行アプリで確認できます。

楽天デビットカード

楽天銀行が口座開設時に発行する「楽天銀行デビットカード（Visa）」は楽天ポイントを効率よく貯めたい方におすすめできるデビットカードです。デビットカードはLUUPの決済に使用できないカードも多いですが、登録者によると楽天銀行デビットカードは数少ない対応カードの一つのようです。

Sony Bank WALLET

ソニー銀行が口座開設時に発行するのが「Sony Bank WALLET」です。11種類の通貨に対応しているデビットカードのため海外利用に重宝されており、シンプルな専用アプリも使いやすいため評価が高いです。

LUUPの決済可否に関する具体的な情報はありませんが、当カードは対応サービスが多いカードの一つであるため、LUUPも対応している可能性が高いと推測されます。

LUUP（ループ）に関するFAQ

最後はLUUPの利用に関してよくある3つの質問に回答していきます。

LUUP（ループ）の支払いに電子マネーは利用できる？

LUUPの支払方法は現状クレジットカードのみであり、電子マネーは使用できません。今後の対応については検討されていますが、すぐにLUUPを利用したい方はあらかじめクレジットカードを作っておきましょう。

LUUP（ループ）の支払いに商品券やギフトカードは使える？

LUUPはクレジットカード以外の決済に対応していないため、商品券やギフトカードも利用できません。手続きがスマホアプリ上で完結するのがLUUPの利点であるため、商品券やギフトカードだけでなく、現金決済に関しても今後対応される可能性は低いです。

LUUP（ループ）で使えるクーポンや割引はある？

LUUPは新規ユーザー・既存ユーザーに向けた割引キャンペーンを行っています。その例は次のとおりです。

• 新規登録者に初回のみ利用できる30分のライド無料クーポンを配布
• 地図上の「黄色ピン」を選択し、条件を達成すると10分無料クーポンをプレゼント

新規利用者は無料クーポンがもらえるため、初回のみ30分間は無料で試乗することができます。また「黄色ピン」があるポートからの利用はクーポン付与の対象となります。

たとえば「自転車専用ポートに誤って返却された電動キックボードにライドし、正しいポートでライド終了する」という条件が付与条件になっていることがあります。

LUUPの支払いにデビットカード・バンドルカードは使える？

LUUPの公式サイトには、対応クレジットカードとしてVISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、DISCOVERの6ブランドが記載されています。

VISAとJCBブランドのデビットカード、およびVISAブランドのバンドルカード、いずれもLUUPアプリに登録して支払いに利用することが可能です。

未成年でクレジットカードを作れない場合はどうすればいい？

未成年でクレジットカードを作れない場合でも、キャッシュレス決済を利用する方法はあります。

おすすめなのは、プリペイドカードやデビットカードです。プリペイドカードは事前にチャージ（入金）した金額の範囲内で利用でき、VISAやMastercardなどの国際ブランド付きのものを選べば、クレジットカードと同様にオンラインショッピングなどでも幅広く使えます。

一方、デビットカードは銀行口座と紐付いたカードで、利用した金額が即時に口座から引き落とされます。どちらも審査や年齢制限が緩く、未成年でも作りやすいのが特徴です。

LUUPの支払いに現金は使える？

LUUPの支払いに現金は使えません。LUUPの支払いはアプリに登録したクレジットカードのみで行います。

現金が不要で、アプリの操作だけで支払いまで済ませられるので、利用方法がシンプルで便利という点が特徴です。利用料金は乗車後にクレジットカードに請求されます。

VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、DISCOVERのクレジットカードに対応しています。クレジットカードを持っていない方や使いたくない方には、電話番号だけで作れるVisaプリペイドカードの「バンドルカード」もおすすめです。

PayPayでの支払いでLUUPは利用可能？

LUUPではPayPayを含むQRコード決済での支払いには対応していません。利用料金の支払い方法は、クレジットカードのみとなっています。

ただし、LUUPは急速に事業を拡大しており、利用者の利便性向上のためにも今後PayPayなどのQRコード決済の導入が期待されます。

まとめ

電動キックボードのレンタルサービスであるLUUPは、クレジットカードだけでなく一部のプリペイドカードやデビットカードを利用できます。公式で対応が名言されているわけではないため使えないこともありますが、クレジットカードを持ちたくない、持つことができない方にとっては良い選択肢となるでしょう。