GMOフィナンシャルグループとあおぞら銀行によって設立されたGMOあおぞらネット銀行。手数料の安さなどからいま注目されているネット銀行です。
昨今、口座数を増やしているGMOあおぞらネット銀行ですが、実は法人口座を開設することも可能です。
法人口座には個人の口座とどういった違いがあって、どのようなメリットがあるのでしょうか?
この記事ではGMOあおぞらネット銀行の法人口座について詳しく解説していきます。
基本的な情報はもちろん、口座開設までの流れや、メリット・デメリット、審査などについてわかりやすく説明していきますのでぜひ参考にしてください。
目次
GMOあおぞらネット銀行の法人口座の基本情報
申し込み対象者 | 法人 |
口座利用料など | 無料 |
振込手数料 | 同行宛て無料 その他一律145円 |
提携ATM出金手数料 | 110円 |
カード | ビジネスデビットカード |
カードのキャッシュバック率 | 1% |
口座開設までの期間 | 最短即日 |
法人口座の基本的な情報は上記のとおりです。
法人口座ですので、申し込みできるのは法人のみであり、個人での申し込みはできませんので注意してください。
(※個人で申し込みする場合は個人口座を開設することが可能です。)
あおぞら銀行はネット銀行であるため、基本的にはインターネットを通じて様々な銀行取引を行うことになりますが、利用料や管理費はかかりません。
また、振り込み手数料は同じGMOあおぞらネット銀行口座への振り込みは全て無料です。
その他の金融機関の場合は一律145円となっています。
こちらは後ほど詳しく解説しますが、振込料金とくとく会員になると一律135円となります。
法人口座を開設するとビジネスデビットカードを発行することができ、このカードは基本のキャッシュバック還元率が1%となっています。
口座開設時にセルフィー動画にて本人確認を行い、必要書類をインターネットを利用してアップロードすると即日で口座開設が可能です。
GMOあおぞらネット銀行 法人口座の種類
ここでは、法人口座の種類について解説していきます。
それぞれの違いをわかりやすく説明していきますので、参考にしてください。
口座維持費無料の通常会員
通常会員の場合は、口座維持費などの費用は一切かかりません。
振り込み手数料は同行宛てであれば何回でも無料、他行宛ては1件145円となっています。
提携ATMで出金する際の手数料は1回110円です。
また、ビジネスデビットカードも初回は無料で発行できます。追加で発行する際には、1枚あたり1,100円がかかります。
通常会員の場合でもコストの低さはトップクラスですが、振込料金とくとく会員になると更にコストを抑えられます。
月51回以上他行あて振込をするなら「振込料金とくとく会員」
月額500円(税込み)を支払うと、振込料金とくとく会員になることができます。
会員になると、以下のような特典を受けられるため、使い方によってはさらにお得です。
- 他行宛て振込手数料が135円になる
- 提携のATM出金手数料が月5回まで無料
- ビジネスデビットカードの追加口座の発行手数料が初回無料になる
通常会員に比べて、振り込み手数料が10円安くなりますので、月51回以上他行宛ての振り込みがあるのであれば、会員になった方がお得です。
さらに、月5回までは出金手数料が無料になります。
キャッシュレス化がすすんでいるとはいえ、急ぎで現金が必要になる場合もあるでしょう。
そういった際にも手数料なしで現金を下ろすことができます。
また、通常会員であればカードの追加発行には1,100円かかりますが、その手数料の1回分が無料になるというのも、月額500円という利用料を考えればかなりお得です。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座の開設手順
では、つづいて法人口座を開設する流れや必要な書類などを見ていきましょう。
スムーズに口座開設ができるように自分に当てはめながら確認してください。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設に必要な書類
法人口座開設には本人確認書類と事業内容確認書類が必須です。
本人確認書類は取引責任者の運転免許証などが該当します。
事業内容確認書類についてですが、具体的には
- ホームページ
- 会社案内やパンフレット
- 自社や他社の請求書や納品書
- 契約書や商品企画書
などが該当します。
ただ、登記されている会社名と所在地、事業や商品の具体的な内容、いま現在事業が行われていることが書類上で示されていなければなりません。
そのため、例えば契約書を提出しても、その書類に事業や商品の具体的な内容が記載されていない場合は、審査に通りません。
提出する書類はひとつだけとは決められていないので、ひとつだけの書類で必要な事項が確認できない場合は、いくつかの書類を組み合わせて提出可能です。
例えば、会社のパンフレットで事業内容や会社名、所在地を確認してもらい、請求書や契約書などで事業が今も行われていることを確認してもらう、といった方法になります。
また、許認可が必要な事業の場合は、古物商許可証など各許認可書も合わせて提出してください。
そのほか、代表者と取引責任者が違う人になっている場合や、登記されている会社所在地に部屋番号の記載がないといった場合は、別途書類が必要になるので注意しましょう。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設の流れ
口座開設するための必要書類の提出方法は、セルフィー動画をつかった方法とアップロードや郵送での提出と2種類ありますが、基本的な流れは同じです。
まず、公式サイトから口座開設申し込みをし、必要情報を入力します。
その後、法人口座開設ナビにログインして、詳細な事業の内容を入力するとともに、前述した必要書類を提出してください。
この際、セルフィー動画を選択していればその場でスマホなどをつかって本人確認を行い必要書類についてもアップロードにて提出します。
郵送提出の場合は、申し込みフォームが完了した際にでる口座開設書類チェックリスト(兼送付状)を同封して郵送しなければなりません。
郵送でのやり取りとなるため、セルフィー動画での提出に比べて郵送での提出は口座開設までの時間が長くかかる点には注意しましょう。
提出書類の審査が終わり次第、銀行からログインIDやログインパスワードが記載された書類が簡易書留郵便で届きます。
ちなみに、会社宛てにログインIDが記載された書類が届き、取引責任者の住所宛にログインパスワードが記載された書類が届くことになっているので、実際にログインして利用をはじめるには両方の書類が必要です。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設にかかる時間
法人口座の開設までにかかる時間は、セルフィー動画をつかって本人確認を行った場合は最短即日です。
一方、セルフィー動画を利用しなかった場合はそれより長くかかり、最短で4営業日となっています。
もちろん、どちらの場合も書類に不備があればもっと時間がかかり、さらに郵送で提出している場合は再度郵送が必要となるので、より時間を要します。
即日で口座を開設する必要がある場合は、セルフィー動画を利用して申し込むことをおすすめします。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設審査は厳しい?
法人口座の開設を申し込んだからといって、必ず口座が解説できるわけではありません。
提出した書類などに基づき審査が行われ、その結果審査に落ちてしまうこともあります。
ただ、GMOあおぞらネット銀行の法人口座の審査はそれほど厳しいものではありません。
そもそもクレジットカードや融資やローンなどの申し込みと異なり、お金を借りるというものではないからです。
またネット銀行は、メガバンクや地方銀行などの金融機関に比べて、法人口座が作りやすいという特徴もあります。
店舗に行く必要もなく、スムーズに申し込みができる点もメリットです。
必要な書類が準備できていれば、そう不安がることなく申し込んでみても良いでしょう。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座の審査基準は?
法人口座の審査では、法人そのものの健全性や事業内容が審査される点が他と大きく変わります。
審査の重要なポイントは、法人が実際に存在しており、実業を営んでいるかどうかです。
そのため、登記されている所在地と申し込みの内容や事業をしている場所が異なる場合などは、法人の実在性が疑われ、審査落ちしてしまう可能性が高いでしょう。
また、事業内容が明確でない場合も虚業の可能性があることから、審査には不利になります。
しっかりと何をしている会社なのかを示す資料を提出しましょう。
そのほか、資本金が少なすぎる場合もペーパーカンパニーではないかと疑われ審査に不利になる可能性があります。
代表者の本人確認書類も提出しなければならないので、代表者自身が過去に金融トラブルなどを起こしている場合は審査に通ることは難しいでしょう。
ただ、総じて言えることは一般的に見て会社として事業をやっているのであれば、書類さえきちんと整えれば審査を通過することはそう難しいことではありません。
審査に通るためには、事前の書類準備が大切
審査に通るためには、事前に必要書類をしっかりと準備しておくことが重要です。
実際に書類で必要な事項が確認できなかったため審査落ちとなることもあります。
特に事業内容確認書類は会社によってどんな書類を提出するのかが変わってくるので、自分の会社の内容がきちんと確認できる書類の提出が必要です。
審査を行うのはあなたの会社のことを全く知らない人だと思って、一から丁寧に理解できるように書類を準備しましょう。
GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設するメリット
ここまでは基本的な情報や口座開設の手順などについて確認してきました。
ここでは、実際に利用する場合を想定した、メリットについて解説していきます。
自分にとってどれくらいのメリットがありそうか考えながら読んでみてください。
手数料が安い
一つ目のメリットとしてまず挙げられるのが手数料の安さです。
ネット銀行は店舗がある都市銀行や地方銀行などの金融機関に比べて人件費が抑えられる分、振込手数料などの費用が安いという傾向があります。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座は、ネット銀行の中でもトップクラスに手数料などが安いことが特徴です。
通常会員の場合でも1件145円、振込料金とくとく会員になるとこれが1件135円となる上に、ATMでの出金も一ヶ月で5回までは無料となります。
また、どちらの場合も同行宛ての振り込みは手数料が無料です。
法人となると、個人口座と異なり、振り込みをする回数が比べものにならないほど多くなります。
事業が拡大していけば、その数はどんどん増えていくでしょう。
1件当たりの手数料は知れたものですが、これが何千件、何万件となっていけばかなりのコストになります。
手数料が低いと確実にコストを抑えることができますので、この点は事業を続けていく上で大きなメリットです。
振込入金口座の利用で入金管理が楽々
会社をしている上で面倒なのが入金管理です。
入金があった際に、どの会社のどの売上に対する振り込みなのか、照合するのは手間がかかります。
事業が拡大していき、取引先などが増えていくとこの照合の手間も馬鹿になりません。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座では、こういった問題に対して振込入金口座というサービスを提供しています。
振込入金口座とは、入金管理を楽にするための振り込み入金専用のバーチャル口座です。
この口座は取引先ごとや注文ごとに割り当てることができるので、入金があった場合にはどの取引先のどの注文の分の入金なのかが即座にわかります。
例えば、A商事に対してBという商品を売った請求書に振り込み先にC口座というバーチャル口座を指定することで、C口座に入金があれば、A商事のB商品の売り上げの分だな、と照合することなく何の入金かがわかるわけです。
経理業務の効率化という面でこれは大きなメリットです。
しかも振込入金口座の利用は完全無料となっています。
いつでも取引可能
取引手続きは24時間365日いつでも可能という点も大きなメリットです。
会社をやっていれば、色々な付き合いがあり、時には急な振り込みが必要となるケースがあります。
そういった際にすぐに振り込みなどの手続きができるというのは様々な場面で助けになるでしょう。
また、スマホのアプリをつかって振り込み手続きなどを行うことが可能ですので、出先でも対応することが可能です。
店舗に行かなくてもよいというのは、事業そのものに注力できる時間が増えますし、従業員にとっても効率的な仕事ができる環境を与えてくれます。
もちろん口座開設もインターネット上で行うことが可能です。
1%のキャッシュバックがある
法人口座を開設するとビジネスデビットカードというカードを発行することが可能です。
このカードで支払いを行うと、基本的に1%のキャッシュバックを受けることができます。
ポイント還元ではなく、現金のキャッシュバックですので何にでも使うことができ、利便性が高いのが特徴です。
キャッシュバックは利用した翌月に口座に振り込まれます。
また、カードには1,000万円までの不正利用に対する補償がついていますので、万が一の際にも安心です。
万全のセキュリティ
GMOあおぞらネット銀行はGMOインターネットグループとの繋がりがあるため、セキュリティ面で強いというメリットがあります。
特にネット銀行は取引の全てをインターネットを介して行うためセキュリティがとても重要です。
そのため、認証機能ではワンタイムパスワードでの認証のほか、トランザクション認証や生体認証、クライアント認証といった機能がついており、取引管理や通信環境についてもしっかりとしたセキュリティ対策が取られています。
GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設するデメリット
次にデメリットについて確認していきます。
メリットとデメリット、双方を理解することが重要です。
あとで、こんなこと知らなかった、とならないようにデメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
通信障害に弱い
基本的に取引の全てをスマホやPCなどを利用してインターネット上で行うため、インターネットが繋がらない場合や、自分のスマホや自宅や会社のPCの通信環境が悪いと、何もできなくなってしまいます。
店舗型の金融機関であればそういった場合は、店舗にて取引することができますが、ネット銀行は店舗がないため、通信トラブルに極めて弱いという点には注意が必要です。
海外送金ができない
GMOあおぞらネット銀行の法人口座では、海外送金は提供予定があると発表はありますが、時期未定です。
多くの場合は、特に問題にはならないかも知れませんが、海外との取引がある場合はデメリットになります。
また、現在は海外との取引がなくとも、事業が拡大していけば海外取引が発生する可能性もあるでしょう。
そういった際に海外送金ができないということは覚えておきましょう。
Pay-easy(ペイジー)が利用できない
ペイジーとは社会保険料や税金などをインターネットバンキングにて簡単に支払いができるサービスです。
様々な税金を銀行やコンビニに行くことなく、簡単に支払いすることができます。
この便利なペイジーですが、現在のところGMOあおぞらネット銀行の法人口座では対応していません。
ただ、公式サイトには2023年1月16日より対応開始すると発表がありますので、これから口座開設をする場合は特に問題ないでしょう。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座に関するQ&A
ここでは、よくある疑問や質問をQ&A方式でまとめました。
多くの方が気になっていることを中心にまとめています。
GMOあおぞらネット銀行 法人口座のログインはどこから?
法人口座へのログインは公式ホームページから簡単にログインすることができます。
また、スマホアプリをつかってログインすることも可能です。
IDとパスワードを入力してログインしましょう。
GMOあおぞらネット銀行 法人口座の支店コードは?
法人口座の支店名と支店コードは以下のとおりです。
支店コード | 支店名 | 支店名(カナ) |
101 | 法人営業部 | ホウジン |
102 | 法人第二営業部 | ホウジンダイニ |
110 | 法人第十営業部 | ホウジンダイジュウ |
法人口座の支店名と支店コードは以上の3つとなっています。
GMOあおぞらネット銀行 法人口座の審査に落ちた場合、再度申込みは可能?
審査に落ちてしまった場合でも再度申し込みすることは可能です。
ただ、審査落ちの原因は審査基準を満たしていないことが理由なので、何も状況が変わっていなければ審査に通過することは難しいでしょう。
また、短期間で何回も申し込みした場合も同様です。
しっかりと、審査落ちした理由を分析して状況を改善した上で申し込みを行うようにしましょう。
固定電話番号がない法人でも口座開設できる?
固定電話がないことが理由で、審査にマイナスになるということはありません。
あくまで「その会社が実際にどのような事業を行っているのか」という点が明確であることが、審査においては重要なポイントとなります。
会社の登記住所が自宅やシェアオフィスでも口座開設できる?
会社の登記住所が自宅やシェアオフィスでも問題はありません。
バーチャルオフィスであっても口座開設することは可能です。
あくまで「その会社が実際にどのような事業を行っているのか」という点が明確であることが、審査においては重要なポイントとなります。
まとめ
今回は、GMOあおぞらネット銀行の法人口座について、手数料など基本的な情報とともに、口座開設の流れや審査について、そのほかメリットやデメリットなどについて解説しました。
手数料の低さや口座開設のスムーズさ、カード利用でのキャッシュバックなど様々なメリットがあります。
近年、ネット銀行の口座数は年々増加しており、その中でもサービスの良さが高く評価されているのが、GMOあおぞらネット銀行です。
口座の開設や維持管理費などには一切お金はかかりませんので、この記事を読んで気になられた方は、ぜひ口座開設を検討してみてください。
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