アコムは、業界第2位の売り上げを誇る大手の消費者金融です。しかし、SNSなどでは「アコムの金利は高くてやばい」「10万借りただけで利息が膨らむ」などのマイナスな口コミも見られます。
この記事では、アコムの実際の金利や金利を引き下げる方法、具体的に20万円・50万円・100万円を借りた場合の月々の返済額と利息の金額をシミュレーションしていきます。
また、アコムを借りたいけど利息や金利が不安な方、実際の返済額シミュレーションをしたい方を解説していきます。
★アコムについて1から10まで詳しくこちらの記事で説明しています
アコムは本当に審査が甘い?他社との比較や審査に通るためのポイントを徹底解説
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目次
アコムの金利は3.0~18.0%と基準値以内
名称 | アコム株式会社 |
日本貸金業協会会員番号 | 第000002号 |
金利(実質年率) | 3.0%~18.0% |
遅延損害金 | 20.0% |
申込対象年齢 | 20歳以上 |
借入可能額 | 1~800万円 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
CMでもよく目にするアコムは、消費者金融業界の最大手。三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社であり、日本貸金業協会に加盟するれっきとした正規の金融業者です。
しかし、ネットの口コミなどでは「アコムはやばい」「アコムの金利は高い」など悪い評判も見受けられますが、これは事実ではありません。
アコムの金利は法律が定める最高金利以内であり、法外な貸付をしているわけでも無いからです。
とはいえ、最終的な借入総額に追加でどのくらい利息を支払うのかは、理解しておいたほうがいいでしょう。
初めて利用する際の金利は18%が多い
アコムの通常金利は、3.0~18.0%となっています。出資法と利息制限法で定められた金利の上限が20%のため、法定上限よりも2%低く設定されていることになります。
アコムを初めて利用する場合は、適用される金利は18%となる場合がほとんど。
審査を通過したとはいっても、アコムでの返済の実績がない場合は、アコムでの上限金利の18%から貸付スタートとなります。
初回契約時は30日間の無利息期間が適用される
初めての利用の場合、金利18.0%となることがほとんどですが、アコムでは初回利用の人を対象に、30日間金利0円サービスを提供しています。
これは、契約日の翌日から30日以内に返済できれば、利息がつかないというサービスで、その間は、何回借り入れと返済を繰り返しても利息がつきません。
ただし『借入日の翌日』ではなく、『契約日の翌日』であることに注意しましょう。
31日目に借り入れの残高が残っていた場合は、残高分にだけ通常金利がつきます。
アコムの金利の決まり方
アコムの金利は3.0~18.0%ですが、その範囲の中でどれくらいの金利になるかは、借り入れをする条件によって決まります。
借り入れの金利が決定される仕組みについて説明しましょう。
利用限度額に応じて決まる
金利が決まるひとつの基準は、利用限度額です。
利息制限法によって、金利は借入金額が多いほど低くなるよう金額別に上限が定められているためです。
- 10万円未満:20.0%
- 10~100万円未満:18.0%
- 100万円以上:15.0%
アコムの場合、金利は下記のように分かれています。
借入金額 | 利率 | 年収めやす |
100万円未満 | 7.7~18.0% | 300万円未満 |
~300万円 | 7.7~15.0% | ~900万円 |
~500万円 | 4.7~7.7% | ~1,500万円 |
~800万円 | 3.0~4.7% | ~2,400万円 |
貸金業法において『貸付の合計は年収の3分の1まで』という総量規制があるため、実際に500万円以上を借り入れるには、かなり高い年収が必要となります。
申し込み人の属性をもとに審査で決まる
次に、申し込み人がどのような属性の人なのかをアコム独自の基準で審査し、貸付の金利が決定されます。
審査は、貸し倒れにならないよう、返済の意志と返済能力を持った人かどうかが判断されます。
返済能力が高い人、きちんと返済してくれる人と判断された場合は低い金利が適用され、信頼性が低いとみなされた場合は金利が高くなります。
具体的には、
- 収入が多い
- 信頼性のある職についている
- 勤続年数が長い
- 他社での借り入れ額が少ない
- 信用情報に傷がない
などの条件であれば、適用される金利は低くなる傾向があります。
アコムで自分の適用金利を確認する方法
現在借り入れをしている人は、自分がどれくらいの金利で借り入れをしているかご存じでしょうか。
アコムを利用している場合、現在自分の借り入れでどれくらいの金利が適用されているのかを確認する方法は、2つあります。
- マイページのメニューで『明細書の確認』を見る
- ATM・自動契約機で『ご利用明細書』を確認する
マイページのメニューで『明細書の確認』を見る
アコムでの借り入れを申し込むと、マイページで利用状況の確認や明細書の受け取りができるようになります。
貸付明細書を確認すると『貸付利率(実質年率)』の欄があり、その数字が適用されている金利です。
ATMで『ご利用明細書』を確認する
また、ATMや自動契約機で発行されるご利用明細書にも、貸付利率の欄に金利が記載されています。
現在、借り入れをしているけれど金利がわからない人は、一度どの金利が適用されているかを確認してみることをおすすめします。
アコムの金利を引き下げる方法
金利を確認してみたけれど、思ったよりも高かった、という人や、もっと金利が下がる方法を知りたい方もいるでしょう。
どうすればアコムの借り入れの金利を下げることができるのか解説します。
①長期間にわたって安定した利用をする
金利を引き下げるコツは、アコムの利用者としての信頼関係を築くことです。
それには、確実な返済実績を積んでいくことが一番。
まず、返済期日をきちんと守り、返済を重ねて長期にわたって安定した利用をすることで、アコムの信頼を得られ、金利が引き下げられる可能性があります。
②利用限度額を引き上げる
また、利用限度額を引き上げることもひとつの方法。
借入金額を増額することで、金利は下がります。
利用限度額の引き上げは、アコムのマイページから行えるほか、電話でも申し込み可能です。
『たくさん借りて、しっかり返す』を積み重ねれば、自然とアコムにとっての優良顧客となっていきます。
その結果、さらなる金利の引き下げも可能になるでしょう。
③直接アコムへ引き下げ交渉を行う
きちんとした返済の実績を積んでいる人は、アトムにとってもお得意様ということになります。
優良顧客の条件としては、
- アコムで定期的に借り入れしている
- 一度も滞りなく返済している
- 他社での借り入れもきちんと返済している
- 信用情報に傷がない
これらの条件が考えられます。
そうなれば、直接アコムへ金利引き下げの交渉を行うことも可能です。
直接交渉する場合、アコム総合カードローンデスクに電話してみましょう。
受付時間は、平日9:00~18:00となっています。
アコムの金利・返済額をシミュレーション
ここで、実際にアコムの金利別・金額別で返済額のシミュレーションをしてみましょう。
20万円・50万円・100万円を借りると、月の返済額や支払う利息の金額はどのようになるのか比較します。
アコムで20万円を借りた場合
アコムで20万円を借り入れ、12ヶ月(12回)で返済する場合の、月の返済額と利息合計は表の通りです。
金利 | 月の返済額 | 返済総額 | 利息合計 |
18.0% | 18,335円 | 220,027円 | 20,027円 |
7.7% | 17,369円 | 208,433円 | 8,433円 |
100万円未満の場合、アコムの金利は7.7〜18.0%のため、18.0%と7.7%の場合でシミュレーションしています。
18.0%の場合、最終的に支払う利息の合計額は20,027円。
7.7%まで金利を引き下げできれば、同じ12ヶ月での返済で利息が11,594円減額できます。
アコムで50万円を借りた場合
アコムで50万円を借り入れ、24ヶ月で返済する場合をシミュレーションします。
金利 | 月の返済額 | 返済総額 | 利息合計 |
18.0% | 24,962円 | 599,079円 | 99,079円 |
7.7% | 22,545円 | 541,074円 | 41,074円 |
金額が大きくなれば返済期間も長くなり、金利の差が大きく開き、その差額は58,005円となっています。
アコムで100万円を借りた場合
100万円を借り入れする場合、アコムの金利は7.7%〜15.0%となります。
36ヶ月で返済する場合のシミュレーションは表の通りです。
金利 | 月の返済額 | 返済総額 | 利息合計 |
15.0% | 34,665円 | 1,247,934円 | 247,934円 |
7.7% | 31,198円 | 1,123,113円 | 123,113円 |
月の返済額は、最大で34,665円、利息合計が247,934円と、利息の負担が大きくなっています。
利息の負担を減らすには、
- 返済期間を短縮する(24回に短縮で、84,266円減額)
- 金利を引き下げる(7.7%に引き下げれば、124,821円減額)
という方法があります。
アコムの金利に関するFAQ
ここまで、アコムで借り入れするシミュレーションを行いましたが、最後にアコムの金利に関するよくある質問を取り上げます。
アコムの金利は他社より高い?
「アコムはやばい」「アコムは高い」という口コミを見かけますが、他の消費者金融に比べて本当に高いのでしょうか。
大手の消費者金融5社の金利と借り入れ限度額を表にしてみました。
名称 | 金利 | 借入限度額 |
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 |
プロミス | 4.5~17.8% | 500万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 800万円 |
SMBCモビット | 3.0~18.0% | 800万円 |
レイク | 4.5%~18.0% | 500万円 |
業界のシェアとしては、アコムとプロミスの二大巨頭で6割を占めています。
金利を比較すると、アコムは他の大手消費者金融と同じ水準であることがわかります。
大手では、最低金利が限度額800万円の場合が3.0%、500万円の場合が4.5%と、完全に横並びです。
アコムの金利は、他社と比較して高いわけではなく、利息制限法と出資法の定める上限20%以内で合法的に運営されているのです。
アコムで1万円借りた場合の金利は?
アコムで1万円借りた場合の金利は、基本的に18.0%です。
例外として、
- 初回利用で契約日の翌日から30日間無利息サービスで利息0円
- 優良顧客としてアコムに認められた場合、最低金利の7.7%まで下がる可能性がある
ということも覚えておきましょう。
アコムのACマスターカードでショッピングリボをした際の金利は?
名称 | ACマスターカード |
国際ブランド | Mastercard |
ショッピング枠限度額 | 10万円~300万円 |
ショッピングリボ金利 | 10.0%~14.6% |
カードローン限度額 | 1万円~800万円 |
カードローン金利 | 3.0%~18.0% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
年会費 | 無料 |
アコムでは、ACマスターカードというクレジットカードを発行しています。
カードローンも利用できるクレジットカードで、国際ブランドはMastercardがついています。
返済は定率リボルビング方式、つまり、リボ払い専用です。
ショッピングリボ利用では、金利が10.0%~14.6%となっており、他社クレジットカードのリボ払い金利とほぼ同じです。
メリットとしては、
- 土日祝日も最短即日発行
- パート・アルバイトでも申し込みができる
- クレジット利用金額の0.25%が毎月自動でキャッシュバック
があり、アコムをよく利用する人にとっては便利なクレジットカードといえるでしょう。
まとめ
「アコムはやばい」「アコムの金利は高い」などの口コミのあるアコムの金利について、詳しく解説しました。
アコムは業界でも2位の売り上げを誇る超大手の消費者金融ですが、金利は他の大手と同じ水準であり、あくまで法定金利に則った貸付を行っています。
返済実績を積み重ねたり、利用限度額を増額したりすることで金利を引き下げていくこともできるため、コツを押さえて上手に利用していきましょう。