【投資信託に潜む7つのリスク】リスク回避をしておけば初心者でも資産運用ができる!

投資信託のリスク

「投資信託を始めてみたいけど、リスクが大きいんじゃないかな?」

「投資信託のリスクをできるだけ減らすにはどうしたらいいの?」

資産運用について考える中で、一度は投資信託を考えたことがある人は多いと思います。

安全性が高いと言われている投資信託ですが、もちろんリスクもあります。

この記事では、投資信託に潜むリスクとそのリスクをできるだけ最小限に抑える方法をご紹介します。

投資信託に潜む7つのリスク

そもそも投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家によって投資・運用される商品のことです。運用成果がそれぞれの投資家の投資額に応じて分配されます。

投資信託は株式や債券に投じるため、基準価額がさまざまな要因によって変動します。基準価額に影響を及ぼす要因、つまり投資信託のリスクには以下のようなものが挙げられます。

  1. 株価変動リスク
  2. 為替変動リスク
  3. 信用リスク(デフォルトリスク)
  4. 金利変動リスク
  5. 流動性リスク
  6. カントリーリスク
  7. REITなどの価格変動リスク

これらのリスクの特徴や要因について詳しく解説します。

①株価変動リスク

株価変動リスクとは、投資信託が組み入れている株式の価格が変動するリスクのことです。

株価の変動は、その株の買い手や売り手がいるかどうかが大きく影響します。株の人気が上がれば株価は上昇し、人気が下がれば株価は下落するということです。

このような株の需要・供給の変化はさまざまな出来事が原因となります。主な原因には以下のようなものが挙げられます。

【株価変動リスクの主な要因】

  • 国内外の景気や経済
  • 社会情勢
  • 発行企業の業績
  • 市場の需要・供給

株式に投資する場合、株価変動リスクは基準価額に最も影響するといえるでしょう。

②為替変動リスク

為替変動リスクとは外国の金融商品に投資した時、換金時の為替レートの変動によって外国の株式や債券などの資産価値が変わってしまう可能性のことです。

例えば、10,000ドルを1ドル100円で購入した場合、為替レートが変わらなければその価値は変わりませんが、1ドル80円になった場合はその価値は80万円に下がってしまいます。逆に1ドル120円になった場合、その価値は120万円に上がります。

このように為替変動リスクによる資産の価値は、円高では下落し円安では上昇します。

投資信託には、為替変動リスクを回避することを目指すヘッジありのタイプと回避しないヘッジ無しのタイプがあります。

ヘッジありのタイプの場合、あらかじめ将来の通貨を交換する時の為替レートが約束されているので、為替変動リスクを回避することができます。

③信用リスク

信用リスクとは、株式や債券を発行する国や企業が破綻してしまった場合に起きるリスクのことです。

デフォルトリスク、債務不履行リスクともいいます。発行体が財政難や経営不振に陥ることによって、利息や償還金をあらかじめ設定された条件で支払われなくなる可能性があるということです。

このような事態が起こった場合やその可能性が高くなった場合、有価証券の価格は下落します。

また場合によっては投資元本が償還されない事態も考えられます。

このように信用リスクでの損失はかなり大きいため、投資を行う前に投資先の国や企業の状況をあらかじめ調査しておくことが大切です。

④金利変動リスク

金利変動リスクとは、金利の変動によって資産の価値が変動するリスクのことです。主に債券は金利変動リスクの影響を受けやすい商品です。

金利は、国や企業の財務状況や国内外の経済状況によって大きく変動します。債券の金利はあらかじめ決まっていますが、債券を満期前に売買する際は時価によって価格が決定します

一般的に、金利が上昇すると債券価格は下落します。市場金利が上がると、債券を売ってもっと利益の出る投資をしようとする動きが高まるからです。

また満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響を受ける可能性が高くなります。

⑤流動性リスク

流動性リスクとは、有価証券を売却・購入するときのリスクです。有価証券を売却するときに買い需要がなかったり、売り需要がなく有価証券を購入できなかったりする可能性があるということです。

これらの買い、売り需要は、所有している取引量や市場の変化に影響されます。具体的な原因として以下のようなことが挙げられます。

【売却・購入の需要が無い理由】

  • 市場での取引量が少ない
  • 発行元の企業に問題が発生した
  • 時価総額が極端に小さい
  • 取引所が閉鎖した

また売買取引が可能でも、元本を下回り損失することもあります。流動性リスクの影響をできるだけ避けるためには、売買のタイミングが重要となります。

⑥カントリーリスク

カントリーリスクは、国または地域の政治・経済の変化によって市場が混乱した際に起きるリスクのことです。カントリーリスクが起きる具体的な原因としては以下のようなことが挙げられます。

【カントリーリスクの主な原因】

  • 国債の債務不履行
  • 国の財政破綻
  • 政治情勢
  • 紛争やテロ
  • 地震などの災害

また取引に対しての新たな規制がかかることもあり、その場合は方針に沿って運用できないことも考えられます。

カントリーリスクは、投資先が政治経済状況が不安定な新興国である場合にその影響を大きく受けます。

このように国に投じる国債は、発行元の政治経済状態は非常に大切です。

カントリーリスク情報は国内外の格付会社や調査会社などが発表しています。

⑦REITの価格変動リスク

REITは不動産への投資のことで、不動産の価格が変動するリスクが考えられます。

主に不動産市況や景気が大きく影響しますが、詳しい要因には以下のようなものが挙げられます。

【REITの価格変動リスクの原因】

  • 家賃収入の減少
  • 借入金の金利負担増加
  • 老朽化や毀損、災害
  • 不動産等にかかる法制度(税制、建築規制、会計制度など)

REITは株式や債券への投資と比べて安定している部分もありますが、不動産投資にかかるリスクは全て想定しておく必要があるでしょう。

投資信託のリスクとリターンの関係

リスクは「結果が不確実であること」「危険なこと」などの意味で使われることが多いですが、投資の世界では価格の振れ幅のことをいいます。

この振れ幅は標準偏差で表され、その数値が大きいとリスクが大きい、また数値が小さいとリスクが小さいことを指します。つまり、「リスクが大きい」とは、「大きな収益を得られる可能性も大きいし、大きな損失が出る可能性も高い」ということです。

一方、リターンとは投資で得られる収益のことをいいます。

リスクとリターンは表裏一体なので、リスクが大きいとその分リターンも大きいし、逆もまたしかりです。リスクが小さいが、リターンが大きいという商品は存在しません。

したがって大きな収益を期待する場合は、それなりのリスクも覚悟が必要だということになります。

投資信託は商品によってリスクやリターンの大きさもさまざまなので、自分の目的とリスクの許容度にあったものを選ぶとよいでしょう。

投資信託の3つのメリットと特徴  

投資信託には他の投資にはないメリットがたくさんあります。ここでは投資信託の代表的なメリットを紹介します。

①投資のプロが運用してくれる

投資信託は、投資家から預かったお金をまとめて専門家(ファンドマネージャー)が運用してくれるので、経験や知識がほとんど不要です。

本来投資をする際は、投資の仕組みや税金の制度だけでなく、国の情勢や経済のことなど多くの知識が必要となります。知識だけでなく売買のタイミングなど経験がなければ、うまくいかないことも多いでしょう。しかし、ファンドマネージャーは経済や金融、投資の専門家なので、情勢や経済状況をみてうまく運用してくれます。また個人で買うのが難しい外国の株式や債券も、投資信託では買うことができます。

プロに任せる分の手数料がかかってはしまいますが、運用を完全にお任せできるのは大きなメリットのひとつです。

専門的な知識がなくても始められる投資信託は、投資初心者にとってハードルが下がり安心して始めることができるのではないでしょうか。

②少額から始められる

投資信託は少額から始めることができ、証券会社によっては100円からスタートできる商品もあります。基本的に株式投資や債券投資はまとまった資金が必要となるので、初心者には少し抵抗があるはずです。

しかし投資信託は100円から可能なので、おこづかいやその月に余ったお金などで購入できます。

将来のために少しでも投資を始めておきたい、と思う人は投資信託から始めてみるのもおすすめです。

③分散投資できる

投資は損失の可能性が必ずありますが、資産を分散することによってそのリスクを抑えることができます。

とはいえあれもこれもと投資すると、その分多くの資金が必要です。

投資信託はそれぞれの投資家からの資金をまとめて、各商品に分散して投資を行ってくれます。

つまり投資信託をすれば、個人の出資金額関係なく自動的に分散投資になるということです。

さらに、積立で投資信託をおこなうと時間を分散することもできます。

経済状況や情勢は日によってさまざまなので、リスクを抑えるためには購入時期をずらすことも効果的です。

投資信託を定額で行う場合、基準価額が高いときは購入数を少なく、基準価額が低い時は多くするため、結果的に平均購入単価を平準化することができます。これをドルコスト平均法といい、リスク分散には必須の方法です。

「資産」と「時間」、二つの分散を少額の資金で行える投資信託は、リスクをできるだけ抑えて安全に行える資産運用だといえるでしょう。

考えられるリスクを最小限にするための方法

①リスク分散をする

投資で最も重要となるのは、分散をすることです。値動きの異なるさまざまな種類に分散して投資するとリスクも分散することができます。

もしひとつに同じタイミングで集中投資してしまうと、その商品の値動きによって全ての資産価値が左右してしまいます。

損失をできるだけ抑えるためには「種類」と「タイミング」を分ける分散投資は必須ということです。

投資信託は、株式や債券以外にもREIT、コモディティなどさまざまな商品に投資できます。

②長期保有をする

商品を長期で保有するというのもリスクを減らすためには重要です。長期保有のメリットには以下のようなことが挙げられます。

長期保有のメリット
  • 複利の効果が大きくなる
  • 運用のリスクが減る
  • 一年当たりのコストを下げられる

それぞれ解説します。

(1)複利の効果が大きくなる

長期保有の最大のメリットは、複利の効果が大きくなるということです。

長期投資によって途中で得た利子や分配金を含めて再投資するので、さらに利益を期待することができます。 

(2)運用のリスクが減る

長期保有は短期保有に比べて収益の振り幅が小さくなり、安定して運用することができます。

(3)1年当たりのコストを下げられる

投資信託には購入時の手数料、運用中の手数料、解約時の手数料がかかります。

それぞれ購入時、換金時の手数料はそれぞれ1回ずつしかかからないため、長期的に保有した方が1年当たりのコストを下げることができます。

このように投資信託は長期的に保有することで多くのメリットがあります。投資は長い時間かけて行う方が良いということを念頭に置いておきましょう。

③節税対策として利用する

投資信託の中でも、iDeCoとNISAは節税をしながら資産運用することができます。通常、投資によって得られた利益にかかる税金は基本的に20.315%かかります。したがって非課税で運用できるiDeCoやNISAは節税対策として利用するには最適です。

またiDeCoには投じた金額によって所得税などが軽減される制度もあります。ここではiDeCoとNISAのの特徴をそれぞれご紹介します。なお、NISAに関しては初心者にも人気の高いつみたてNISAについてご紹介します。

iDeCoの特徴
  • 運用益が非課税
  • 所得税と住民税が軽減される
  • 運用中の商品を自由に入れ替えられる
  • 原則、60歳まで引き出せない
  • 毎月手数料が発生する
  • 職業や他の年金制度の加入状況によっては利用できない場合がある
  • 年金の代わりにするならよい

iDeCoはある程度預貯金があり、老後の資産を目標として考えてる人にはおすすめの資産運用です。また公的年金だけでは不安な人や、とにかく今の節税に力を入れたい人もiDeCoを始めている場合が多いです。

つみたてNISAの特徴
  • 20年間非課税で運用できる
  • 国が運用商品を定めており、低コストなものが多い
  • 20歳以上であれば、職業や雇用形態など関係なく始められる
  • いつでも引き出せる
  • 初心者でも始めやすい
  • 生活に影響されない範囲で始めてみたい

つみたてNISAの場合老後の資産形成というより、投資に挑戦してみたい人や非課税で投資をしたい人におすすめの方法です。

おすすめの人気証券会社3選

①SBI証券

SBI証券のロゴ

SBI証券での投資信託は、100円から始めることができます。またコースも毎日、毎週、毎月、複数日、隔月と5つあり、目的や家計状況に合わせて行えます。

買付手数料無料(ノーロード)の投資信託が多数ラインナップされているのも大きな魅力のひとつです。

NISAで利用する場合、NISA投資可能枠の残りに応じて自動で注文金額を調整する「NISA枠ぎりぎり注文」や、NISA投資可能枠に収まらなかった注文分を自動で課税口座での注文に変更する「課税枠シフト注文」などのサービスもあります。

残りNISA投資可能枠よりも積立金額が多い場合、NISA投資可能枠を使い切る金額で積立発注を行なうこと可能です。

自分に合った方法で投資信託をしてみたい、という人はコースや商品が豊富なSBI証券がおすすめです。

②楽天証券

楽天証券

普段楽天市場や楽天銀行を利用している方には楽天証券での投資信託をおすすめします。

楽天証券での投資信託は楽天カードや楽天銀行からの引き落としが可能で、同時に楽天ポイントを貯めることができます。

100円から始められることや銘柄ラインナップも2000以上と豊富であることも人気の理由のひとつです。

また手数料コース「超割」では、投資信託の残高3000万円以上で国内株式手数料が割引になるサービスもあります。

投資信託をしながら楽天ポイントを貯めたい方や、長期間の利用を考えている方は楽天証券を利用するとよいでしょう。

③松井証券

松井証券

松井証券での投資信託は購入金額を最低100円から1円単位で決めることができます。

また投資信託購入時の手数料が無料(ノーロード型)のものを対象としているため、低コストで始めることができます。

他にもロボアドバイザーによるポートフォリオの提案や運用の助言などをもらえるサービスは利用者にとても人気です。

投資信託本数は約1200本と少なめですが、コストを抑えたり助言をもらったりと安心感のある投資信託を始めたい方は松井証券をおすすめします。

まとめ

投資信託は運用をプロに任せることができるので、投資初心者にはおすすめの方法です。

しかし他の投資と同様にリスクがあることを忘れてはいけません。リスクを最小限に抑え、将来にむけての資産形成を楽しみましょう!