CO2を出さない自然に優しいグリーン電力会社のしろくま電力は「怪しい」という評判があります。
しろくま電力(しろくまパワー)は、地球に優しいCO2排出量ゼロの電気が使える新電力。大手電力会社よりも安い料金設定なので、乗換で電気料金を節約できる可能性が高いのがメリットです。
ただし、電源調達調整費という独自の費用があり、電力の市場価格が高騰している月には電気代が上がるというデメリットもあります。
しろくま電力が怪しいと言われる理由や、詳しい料金プランを紹介します。また、大手電力会社と比較してどれくらい電気料金が安くなるのか、世帯人数別で解説するので参考にしてください。
目次
しろくま電力の特徴

しろくま電力は2016年10月に東京都港区で設立されたグリーン電力会社です。設立時の社名は株式会社afterFITでしたが、2024年3月に現在のしろくま電力株式会社に改名しました。
電力はグリーンに特化していて、太陽光事業に加えて風力発電事業にも着手、現在は発電と送電と売電の電力3事業を展開中です。
会社設立当時から「再生可能エネルギーを意味のあるものにする」というミッションを掲げて運営されています。
しろくま電力が怪しい・やばいと言われる理由

しろくま電力に対して「怪しい」「やばい」という意見があるのは事実です。
その理由は、大手電力会社より安い基本料金であること、グリーン電力会社であることのようです。
電気料金の安さについて喜びと共に疑惑を感じる人が多く、太陽光発電などのグリーン電力に対して反発や疑念を抱いている人も少なくありません。
この側面からしろくま電力に対してネガティブな意見が出やすくなっているのです。
しかし、こういった意見は事実に裏打ちされたものではありません。
しろくま電力を利用した人達はどういった印象を持っているのかを次章以降でチェックしてみましょう。
しろくま電力は怪しい?悪い評判・口コミとデメリット

まずは、しろくま電力のデメリットを知っておきましょう。
新しい電力会社なので知名度と信頼性が高くない
しろくま電力は2016年に設立された会社なので、知名度・信頼度共に高いとは言えません。
新電力の中には、燃料費の価格高騰や電力の市場価格高騰で、事業撤退を余儀なくされたところもあります。
契約先の電力会社が事業撤退や倒産した場合は、大手電力会社に契約が切り替わります。急に停電するということはありませんが、また新電力と契約したいなら再度探さなければなりません。
しろくま電力は事業撤退を行っていませんが、新しい会社なので心配という方もいるようです。
オール電化の場合には電気代が高くなる可能性がある
2024年現在、しろくま電力に深夜電力が安くなるオール電化プランはありません。オール電化の家庭がしろくま電力に乗り換えると、電気代が大幅に高くなりますので注意してください。
オール電化向けプランがある新電力には、HTBエナジーやCDエナジーダイレクトなどがあります。
燃料費が高騰すると電気代が高くなるリスクがある
電力卸売市場価格が高騰した際にも電気代が高くなるというリスクがあります。
市場価格に連動した「電源調達調整費単価」と、急な料金高騰に備える「料金高騰準備金」という独自の費用が加算されます。
燃料費高騰などで電力の市場価格が上がっている時期は注意が必要です
沖縄エリアと離島では利用できない
沖縄エリア及び離島で利用できないのも残念な要素です。2024年10月時点では沖縄・離島のサービス開始予定はありません。
それでも、沖縄以外の全国で使用できるので、供給エリアは広いと言えます。転勤などの予定があり、引っ越し先でも電力会社を変えずに使用したいという方におすすめです。
しろくま電力は安い!良い評判・口コミとメリット

最初に、代表的なメリットとデメリットをご覧ください。
再エネ100%のグリーン電力なので環境に優しい
しろくま電力はグリーン電力を活用しているので、環境負荷を下げられるのが最も大きなメリットです。
太陽光発電システムを購入して、自宅屋根に太陽光パネルを設置すれば、自宅で再生可能エネルギーを使えます。しかし、初期費用は100万円以上と高額ですし、マンション住まいの方は設置が難しいでしょう。
しろくま電力に契約を切り替えれば、誰でもCO2排出量ゼロの環境の優しい電力を使えます。環境活動に無理なく取り組めるのは嬉しいポイントです。
大手電力会社より基本料金が安く、最大25%になる!
グリーン電力が使えるプランは、一般的な料金プランより価格が高い傾向がありますが、しろくま電力は大手電力会社より料金が最大で25%オフになります。
特に、北海道地方・北陸地方・中国地方・四国地方は現地の電力会社よりかなり低料金になるので、これらの地方に住んでいる場合は切り替えを推奨します。
それ以外の地方でも、年間の料金差が10,000円以上の場合には切り替えた方がお得です。
初期費用と解約金が不要
しろくま電力では初期費用と解約金がかかりません。
電力会社の中には、一定の契約期間を設け、期間外の解約では解約金や違約金を請求するところもあります。
しろくま電力にはそのリスクがありませんので、好きなタイミングでの加入と解約が可能です。試しに契約してみるということも可能です。
しろくま電力の料金プラン!一人暮らしや家族世帯にもおすすめできる?
公式サイトに記載されている一般家庭向けのしろくまプランの地域別料金を紹介します。現在支払っている電気料金と比較してみましょう。
北海道エリア
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
| 10A | 330.00円 |
| 15A | 495.00円 |
| 20A | 660.00円 |
| 30A | 990.00円 |
| 40A | 1320.00円 |
| 50A | 1650.00円 |
| 60A | 1980.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 最初の120kWhまで | 28.50円 |
| 120kWhから280kWhまで | |
| 280kWh以上 |
東北エリア
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
| 10A | 310.00円 |
| 15A | 465.00円 |
| 20A | 620.00円 |
| 30A | 930.00円 |
| 40A | 1240.00円 |
| 50A | 1550.00円 |
| 60A | 1860.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 最初の120kWh | 23.80円 |
| 120kWh~280kWh | |
| 280kWh以上 |
関東エリア
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
| 10A | 290.00円 |
| 15A | 435.00円 |
| 20A | 580.00円 |
| 30A | 870.00円 |
| 40A | 1160.00円 |
| 50A | 1450.00円 |
| 60A | 1740.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| はじめの120kWhまで | 24.70円 |
| 120kWhから280kWh | |
| 280kWh以上 |
中部エリア
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
| 10A | 290.00円 |
| 15A | 435.00円 |
| 20A | 580.00円 |
| 30A | 870.00円 |
| 40A | 1160.00円 |
| 50A | 1450.00円 |
| 60A | 1740.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 120kWhまで | 24.50円 |
| 120kWh以上280kWh | |
| 280kWh以上 |
九州エリア
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
| 10A | 290.00円 |
| 15A | 435.00円 |
| 20A | 580.00円 |
| 30A | 870.00円 |
| 40A | 1160.00円 |
| 50A | 1450.00円 |
| 60A | 1740.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| ~120kWh | 22.40円 |
| 120kWh~280kWh | |
| 280kWh~ |
北陸エリア
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
| 10A | 280.00円 |
| 15A | 420.00円 |
| 20A | 560.00円 |
| 30A | 840.00円 |
| 40A | 1120.00円 |
| 50A | 1400.00円 |
| 60A | 1680.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 最初の120kWhまで | 20.60円 |
| 120kWh以上280kWh以内 | |
| 280kWh以上 |
関西エリア
| 1契約あたり | 基本料金 |
| 関西電力は最初の15kWhを含む | 400.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 最初の120kWhまで | 22.80円 |
| 120kWh以上280kWh以内 | |
| 280kWh以上 |
四国エリア
| 1契約あたり | 基本料金 |
| 四国電力は最初の11kWhを含む | 400.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 最初の120kWhまで | 23.70円 |
| 120kWh以上280kWh以内 | |
| 280kWh以上 |
中国エリア
| 1契約あたり | 基本料金 |
| 中国電力は最初の15kWhを含む | 530.00円 |
| 電力消費量 | 電力量料金 |
| 最初の120kWhまで | 24.60円 |
| 120kWh以上280kWh以内 | |
| 280kWh以上 |
使用量の多い家庭や店舗向けの電気料金は公式サイトでお確かめください。
世帯人数別!しろくま電力に乗り換えると大手電力会社と比べてどのくらいお得?
しろくま電力は「他の電力会社より安い」とPRしています。大手電力会社と比較してどれくらい安いのかを世帯別で見てみましょう。(出典:しろくま電力公式サイト)
一人暮らし世帯
1人暮らしの方の場合です。1ヶ月の契約電力=30A/電力使用量=150kWhとしてシミュレーションしています。
| 電力会社 | 1ヶ月の料金 | しろくま電力 | 年間料金の差額 |
| 北海道電力 | 5,287円 | 4,516円 | 19,252円(26%) |
| 東北電力 | 4,281円 | 4,594円 | 6,244円(10%) |
| 東京電力 | 4,112円 | 4,569円 | 4,516円(7%) |
| 中部電力 | 4,188円 | 4,531円 | 5,884円(10%) |
| 北陸電力 | 4,301円 | 3,778円 | 16,276円(26%) |
| 関西電力 | 2,833円 | 3,094円 | 6,868円(15%) |
| 中国電力 | 3,845円 | 3,401円 | 15,328円(27%) |
| 四国電力 | 3,825円 | 3,319円 | 16,072円(28%) |
| 九州電力 | 3,297円 | 3,867円 | 3,160円(6%) |
2人世帯
夫婦や親子でお住まいの方の場合です。1ヶ月の契約電力=30A/電力使用量=250kWhとしてシミュレーションしています。
| 電力会社 | 1ヶ月の料金 | しろくま電力 | 年間料金の差額 |
| 北海道電力 | 8,567円 | 6,867円 | 30,400円(25%) |
| 東北電力 | 6,936円 | 7,037円 | 8,788円(9%) |
| 東京電力 | 6,791円 | 7,035円 | 7,072円(7%) |
| 中部電力 | 6,744円 | 6,972円 | 7,264円(7%) |
| 北陸電力 | 6,875円 | 5,737円 | 23,656円(23%) |
| 関西電力 | 5,068円 | 5,118円 | 9,400円(12%) |
| 中国電力 | 6,796円 | 5,561円 | 24,820円(25%) |
| 四国電力 | 6,685円 | 5,439円 | 24,952円(25%) |
| 九州電力 | 5,311円 | 5,865円 | 3,352円(4%) |
3~4人世帯
ファミリー世帯の場合を、1ヶ月の契約電力=40A/電力使用量=400kWhとしてシミュレーションしています。
| 電力会社 | 1ヶ月の料金 | しろくま電力 | 年間料金の差額 |
| 北海道電力 | 14,307円 | 10,724円 | 52,996円(26%) |
| 東北電力 | 11,683円 | 11,012円 | 18,052円(11%) |
| 東京電力 | 11,513円 | 11,024円 | 15,868円(9%) |
| 中部電力 | 11,170円 | 10,924円 | 12,952円(8%) |
| 北陸電力 | 11,210円 | 8,956円 | 37,048円(23%) |
| 関西電力 | 8,719円 | 8,154円 | 16,780円(13%) |
| 中国電力 | 11,434円 | 8,801円 | 41,596円(25%) |
| 四国電力 | 11,326円 | 8,619円 | 42,484円(26%) |
| 九州電力 | 8,948円 | 9,152円 | 7,552円(6%) |
4人以上の世帯
4人以上の電力使用量が多い世帯の場合を、1ヶ月の契約電力=50A/電力使用量=500kWhとしてシミュレーションしています。
| 電力会社 | 1ヶ月の料金 | しろくま電力 | 年間料金の差額 |
| 北海道電力 | 18,333円 | 13,405円 | 69,136円(27%) |
| 東北電力 | 15,103円 | 13,765円 | 26,056円(12%) |
| 東京電力 | 14,897円 | 13,780円 | 23,404円(11%) |
| 中部電力 | 14,318円 | 13,655円 | 17,956円(9%) |
| 北陸電力 | 14,257円 | 11,195円 | 46,744円(22%) |
| 関西電力 | 11,253円 | 10,178円 | 22,900円(13%) |
| 中国電力 | 14,597円 | 10,961円 | 53,632円(25%) |
| 四国電力 | 14,537円 | 10,739円 | 55,576円(26%) |
| 九州電力 | 11,579円 | 11,440円 | 11,668円(7%) |
世帯別の料金差を見ると、北海道・北陸・中国・四国エリアではしろくま電力が圧倒的にお得なのが分かります。唯一、九州エリアだけは九州電力の方がしろくま電力よりも安い料金でした。
しろくま電力のキャンペーン情報
2024年10月現在、新規契約者向けのキャンペーンはありません。
折々に期間限定のキャンペーンを実施しているので、公式サイトでキャンペーンの実施状況を確認しましょう。
しろくま電力への乗り換え方法・申し込み方法
しろくま電力への乗換・新規申込はWebから行うのが簡単です。
申し込み前に、現在の契約の「22ケタの供給番号」「お客様番号」を用意しておきましょう。検針票や、契約中の電力会社マイページなどで確認できます。
クレジットカード払いを希望する場合は、使用するカードも用意してください。
Webサイトの申し込みフォームから必要事項を入力・送信すれば、5分程度で申し込みが完了します。
申し込み完了から契約までに5~10営業日かかります。電力供給開始は、契約完了後の最初の検針日です。
乗り換え前の電力会社の解約手続きは不要です。
しろくま電力の評判・口コミに関するよくある質問

しろくま電力をこれから利用したい人が多くの質問を公式サイトに送っています。その一部とそれに対する回答を紹介します。
しろくま電力の解約方法は?
解約は、公式サイトの問い合わせフォームまたはカスタマーサポートから行えます。
現住所での電力会社乗換の場合は、しろくま電力の解約手続きは不要です。他の電力会社に新規契約申込をすることで、前の電力会社は自動で解約されます。
引越しをする場合は、自分で解約手続きが必要です。問い合わせフォームまたはカスタマーサポートに連絡してください。
しろくま電力に契約期間はあるの?
ありません。利用者の都合の良いタイミングに加入でき、同じように解約できるのもしろくま電力の長所の1つです。
しろくま電力はなぜ安い?
しろくま電力が安いのは、大手電力会社よりも基本料金・電力料金が安く設定されているからです。
同じ電気の使い方でも、電気料金が安くなる可能性が高くなります。
ただし、しろくま電力では、市場価格に連動した「電源調達調整費単価」と、急な料金高騰に備える「料金高騰準備金」という独自の費用が加算されます。
燃料費高騰などで電力の市場価格が上がっている時期は、大手電力会社よりも電気料金が高くなる可能性があるので注意が必要です。
しろくま電力は開通するまでどのくらいかかる?
現在の住居で切り替える場合、申し込んだ後5日から10日(土日祝以外の営業日)で契約が完了します。原則では最初の検針日にしろくま電力に切り替わります。
転居で切り替える場合、申し込んでから土日祝以外の5営業日くらいで契約が完了し、利用者が希望した日からしろくま電力が開通します。希望日は5日以上1ヶ月以内から選択可能です。
登録情報などに不備があると、上で紹介した日数より時間がかかるのでご注意ください。
しろくま電力は違約金がある?
基本的に途中解約でも違約金は発生しません。違約金は契約期間を待たずに解約した場合に請求されます。しかし、しろくま電力は契約期間がないため、いつ解約しても違約にならないからです。
しかし、利用者の申し込みによって発生した工事費の負担金などの費用は利用者自身で支払います。
しろくま電力の初期費用はいくら?
しろくま電力への乗換で初期費用は発生しません。
ただし、乗換前の電力会社の解約金や違約金が発生する場合はありますので、申し込み前に確認しておくようにしましょう。
しろくま電力の親会社は?
しろくま電力は、しろくま電力株式会社が運営する新電力です。
株式会社afterFITが2024年3月1日に社名を変更しています。親会社やグループ会社はありません。
まとめ
しろくま電力は低価格で利用可能で、さらにグリーン電力なので環境負荷も軽減されるという2つの大きなメリットがあります。
特に、年間で見るとかなりの額を節約できるのは大きな利点です。
他電力会社との料金差などをチェックし、しろくま電力利用のシミュレーションにお役立てください。


