新卒看護師でも就職が決まらないのはなぜ？不採用を回避するためのポイントを解説

人手不足と言われる医療業界で、新卒看護師でも就職が決まらない時があります。

『卒業を控えているのになかなか就職先が決まらない』

『何度も面接を受けているのに受からない』

新卒の看護師で就職が決まらない場合、案件をしぼり過ぎている、情報が不足しているなどいくつか原因が考えられます。

新卒看護師が就職先を選ぶ時のポイントや就職先が決まらない原因などを解説します。

新卒看護師でも就職が決まらないことがある

新卒看護師でも就職が決まらないことがあるのはなぜでしょうか。

厚生労働省の統計によれば、2022年度の看護職員の有効求人倍率は2.20で、2020年度の2.05を底に回復してきています。一般の有効求人倍率は1.19ですから、看護師は就職に有利なはずです。

（参照：厚生労働省「看護師等（看護職員）の確保を巡る状況」）

新卒看護師でも就職が決まらない場合、以下のような原因が考えられます。

• 希望の条件や就職先が明確になっていない
• 面接が受からない
• 選択肢が狭い
• 情報不足

就職が決まらない原因を分析して、対策を考えることが重要です。

新卒看護師が就職先を選ぶ際のポイント

新卒看護師が就職先を選ぶ際に気をつけるべきポイントをまとめました。

• 研修制度は充実しているか
• 給与面や福利厚生が充実しているか
• 自分の働きやすい勤務形態か
• 就職先の口コミの評判はいいか

研修制度は充実しているか

新卒の看護師は研修制度が充実している就職先を選びましょう。新卒看護師が即戦力になるのは難しいです。現場できちんとした新人教育や研修を受けられる職場は、離職率も低く、良い就職先である可能性が高いと言えます。

一般的な研修制度としては、先輩看護士がプリセプターとして指導に入り、定期的に病院独自の研修を行います。看護師の経験に応じて段階的に教育を支援するラダー制度は新卒から段階的に成長できる教育が受けたい人に向いています。

ある程度規模が大きい総合病院の場合、様々な病棟で勤務しながら、適性や希望を見極めるジョブローテーション制を採用しているところもあります。

きちんとした研修制度を準備せずに、新卒看護師にいきなり仕事を押し付けるような職場は、人材不足で職場環境が悪い恐れがあります。特に新卒で就職先を選ぶ際には、研修制度の有無や内容についてしっかり確認しましょう。

給与面や福利厚生が充実しているか

給与面や福利厚生は就職先を選ぶ中でも最も重要なポイントと言って良いでしょう。

ただ「できるだけ良い給与のところ」「福利厚生が充実しているところ」と曖昧な基準で探しても、具体的な就職先を絞れません。

新卒看護師の給与の相場や業態ごとの平均水準などをよくリサーチした上で、具体的な数値や基準を自分なりに決めて就職先を探しましょう。

福利厚生については、法定と法定外で以下のような項目があります。

新卒の場合は、最低でも健康保険、年金、雇用保険、労災などについてはどのような制度になっているかきちんと確認しましょう。住居費も大きな負担となりますので、住宅手当や社宅などの項目も重要です。また、休暇についてもしっかり日数や制度について確認してください。

自分の働きやすい勤務形態か

夜勤で働くことも多い看護師の仕事では、自分の働きやすい勤務形態かどうかも職場を選ぶ重要なポイントとなります。

看護師の働き方には、日勤のみ勤務する働き方と、交替勤務をする働き方の大きくわけて2種類あります。

交替勤務とは、職場の営業時間が法定労働時間を8時間を超える場合に、労働時間が超過しないように時間を区切って交替でシフト勤務をする働き方で、2交替制と3交替制があります。多くの看護師が働く病院の病棟でのお仕事は、シフト勤務が中心で、夜勤ありの交代制で働くのが一般的です。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の生活スタイルや好みに合わせて、働きやすい勤務形態を選ぶようにしましょう。

就職先の口コミの評判はいいか

就職先の口コミの評判はいいか、悪い口コミがついていないかを確認しましょう。

職場の雰囲気や環境は、実際に働いてみないと分からないことが多いです。全ての口コミが信用できる情報というわけではありません。とはいえ離職者が多く、口コミの評判の悪い職場は問題を抱えている可能性が高いので避けた方が良いでしょう。

最近では、看護師専用の掲示板や転職サイトのSNSなどがありますので、参考にしてください。

新卒看護師なのに就職が決まらない看護学生の特徴

新卒看護師なのに就職が決まらない看護学生の特徴として以下のようなものが挙げられます。

特徴①面接が苦手で受からない

面接が苦手で受からない人は、先方からコミュニケーション力や社会人としてのマナーに問題があると思われている可能性があります。

新卒の場合、看護師としての経験やスキルはこれから身につけていくので、むしろ職場や患者さんとのコミュニケーションやマナーの点で問題が無いかをチェックされていることが多いからです。

面接が苦手な人は、事前に面接で聞かれそうなポイントを整理して、できるだけ予行演習や準備をして臨みましょう。最低限の敬語や時間厳守、身だしなみなどの社会人としてのマナーにも気を配ることで印象は驚くほどアップします。

特徴②選択肢の幅が狭い

新卒看護師でなかなか就職先が決まらない人の中には、初めから選択肢を狭めてしまっている人が多くいます。

新卒看護師は即戦力として見込まれておらず、しばらくは現場で研修を受けなければ使い物にならないことがほとんどです。就職先が見つからない場合には、自分の希望条件ばかりを優先するのではなく、思い切って勤務地や勤務条件の幅を広げて選択肢を増やしてみましょう。

特徴③就職先の理解が不十分

就職先についての理解が不十分だと、面接時の受け答えで先方に不安を与えてしまう元になります。新卒の場合は、特に看護師の仕事や職場についての経験や情報が不足しています。

専門学校の先輩などから話を聞く、SNSや掲示板で口コミを集める、職場の体験談などを参考にするなど、就職先や職場環境の情報をできるだけ集めて応募してください。転職エージェントに職場の情報を確認してもらうのも良いでしょう。

新卒看護師には転職エージェントの利用がおすすめ

新卒看護師におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

①レバウェル看護

「レバウェル看護」は、全国エリアに対応した看護師向け派遣サービスです。エリアは全国に渡り、6万件以上の医療機関と連携しており、国内有数の求人数を誇ります。

レバウェル看護では相談者それぞれに専属のスタッフが付き、転職に関して手厚いサポートを受けられます。

関東エリアだけで15人、東海エリアで9人のキャリアアドバイザーが常駐していて、派遣先の紹介だけでなく、条件交渉、履歴書の添削や面接対策までしてくれますので、新卒看護師でも安心です。

②マイナビ看護師

「マイナビ看護師」の公開求人は5万件以上。サービスに登録しなくても、公式サイトから勤務地・保有資格・勤務形態に応じた求人の検索が簡単にできます。

全国エリア対応で、多様な働き方から自分に合った求人を探し出すことができ、「未経験歓迎」の案件も1万件以上登録されています。（2023年12月現在）

マイナビ看護師に登録すると、全国21箇所にいるキャリアアドバイザーから転職に関するアドバイスを受けることができます。面接のマナーなどの基本的な事から面接先に合わせた対策、面接練習なども行ってくれますので、面接が苦手な人でも安心です。

③ナースパワー

「ナースパワー」は創立から38年の歴史がある看護師専門の派遣サービスです。全国19ヶ所の営業所を展開、年間看護師紹介数は5,000名を超える実績ある派遣サービスです。

ナースパワーは「紹介料の安さが業界一」を売りにしており、派遣先の負担が減るため質の高い求人案件をより多く紹介できます。

コーディネーターが案件の紹介から日程調整、条件交渉まで行ってくれ、アフターフォローもしっかりしてくれますので、新卒看護師におすすめです。

就職が決まらない新卒看護師が気を付けるポイント

就職が決まらない新卒看護師が気を付けるべきポイントをまとめてみました。

様々な地域の求人に応募してみる

新卒看護師の場合は、エリアを限定し過ぎず、できるだけ色々な地域の求人に応募してみましょう。都心など人気のエリアは、募集案件も多い反面競争率が高く、人手不足で新卒採用に不利な点もあります。

新卒看護師は、研修制度の充実度や職場環境を優先し、応募するエリアを広げてみることも必要です。

エントリーシートの書き方を見直す

面接まで進まない場合は、エントリーシートの書き方を見直してみましょう。誤字などが多い、必要な情報が記載されていないなど、基本的なミスが無いかよくチェックしてください。

また、志望動機や希望条件などエントリーシートの中身をしっかり見直すことで、面接時の質問に答えやすくなります。

面接の対策をしっかりと行う

面接が受からないという人は、面接の対策をしっかりと行いましょう。

本番で緊張して上手く話せない、コミュニケーションが苦手という人は、あらかじめよく聞かれる質問と答え方をリストアップして準備しておくのも手です。

どうしても苦手意識がある人は、エージェントを通じて面接演習や面接同行のサービスを活用しましょう。

転職エージェントを利用する

新卒看護師で就職が決まらない場合は、転職エージェントの利用を検討しましょう。

転職エージェントと言うと中途採用や転職だけかと思いがちですが、新卒や未経験可の案件も多く取り扱っています。看護師専門の転職エージェントであれば、経験豊富なアドバイザーから就職先の情報をもらったり、エントリーシートや面接についてのアドバイスを受けられます。

転職エージェントは転職先から報酬を得ますので、登録や案件の紹介は全て無料です。

新卒看護師には転職エージェントの利用がおすすめ

新卒看護師におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

①レバウェル看護

「レバウェル看護」は、全国エリアに対応した看護師向け派遣サービスです。エリアは全国に渡り、6万件以上の医療機関と連携しており、国内有数の求人数を誇ります。

レバウェル看護では相談者それぞれに専属のスタッフが付き、転職に関して手厚いサポートを受けられます。

関東エリアだけで15人、東海エリアで9人のキャリアアドバイザーが常駐していて、派遣先の紹介だけでなく、条件交渉、履歴書の添削や面接対策までしてくれますので、新卒看護師でも安心です。

②マイナビ看護師

「マイナビ看護師」の公開求人は5万件以上。サービスに登録しなくても、公式サイトから勤務地・保有資格・勤務形態に応じた求人の検索が簡単にできます。

全国エリア対応で、多様な働き方から自分に合った求人を探し出すことができ、「未経験歓迎」の案件も1万件以上登録されています。（2023年12月現在）

マイナビ看護師に登録すると、全国21箇所にいるキャリアアドバイザーから転職に関するアドバイスを受けることができます。面接のマナーなどの基本的な事から面接先に合わせた対策、面接練習なども行ってくれますので、面接が苦手な人でも安心です。

③ナースパワー

「ナースパワー」は創立から38年の歴史がある看護師専門の派遣サービスです。全国19ヶ所の営業所を展開、年間看護師紹介数は5,000名を超える実績ある派遣サービスです。

ナースパワーは「紹介料の安さが業界一」を売りにしており、派遣先の負担が減るため質の高い求人案件をより多く紹介できます。

コーディネーターが案件の紹介から日程調整、条件交渉まで行ってくれ、アフターフォローもしっかりしてくれますので、新卒看護師におすすめです。

新卒看護師の就職に関するよくある質問

新卒看護師の就職にまつわる質問をご紹介します。

新卒看護師の離職率は？

新卒看護師の離職率は、約10%程度で大体10人に1人が1年以内に退職している計算です。看護師一年目で退職を決意する看護師が、多いのはコロナの影響も多々あるようで、2020年以降は更に離職率が高まっています。

ただ看護師に関わらず、全職種での離職率も10%程度であることから、看護師のみの離職率が高いということではありません。

看護師1年目の人はボーナスがもらえる？

看護師1年目であっても、ボーナスがもらえる場合があります。ただ多くの職場は2年目以降からボーナスを支給している職場がほとんどです。

新卒1年目の夏はボーナスがもらえなくても、冬にもらえる場合は5万円から10万円程度が相場です。ただ職場によって大きく異なるため、気になる場合は転職エージェントを利用して、あらかじめ確認してもらいましょう。

看護師が1人前になるには何年かかる？

看護師が1人前になるためには、3年が一つの目安とされています。看護師に限らず3年間は同じ職種を続ければ、経験者として転職ができます。

即戦力として見てもらえるため、任される仕事も責任ある仕事が多かったりと、新卒看護師とは給与なども大きく変わってくる可能性があります。とはいえ、看護師として経験を詰めれば問題ないため最初に入職した病院などが合わなければ、別の病院などで看護師としての経験を積んでも問題ありません。

新卒で就職した看護師が辞めたいと考え始める時期は？

新卒で就職した看護師が辞めたいと考え始める時期は、雇用期間が終了した6月前後です。看護師の仕事自体に少しづつ慣れてきても、現実の業務に直面して、看護師に向いていないと考え始めてしまう時期でもあります。

悩んでいる時点で、転職エージェントに相談してみると転職したほうが良いのか、現在の職場で続けたほうが良いのかといった相談にも乗ってもらえる可能性があるので、ぜひ登録して相談してみましょう。

新卒看護師が独り立ちできるのはいつくらい？

新卒看護師が独り立ちできるのは、6月から10月くらいです。ちょうど辞めたいと感じる時期とかぶっていることがわかります。

独り立ちすることによって、責任がのしかかって来たり、先輩や患者からの態度も新人の頃とは少し変わってきたりと、悩みが増えてしまう時期でもあるため、転職を考え始める時期でもあります。

まとめ

新卒看護師で就職先が決まらない場合に考えられる原因や対策を解説しました。

転職エージェントを利用すれば、経験豊富なアドバイザーから就職先の情報や選び方を教えてもらえます。面接の練習やアドバイスもしてもらえますので、面接が苦手な新卒看護師には特におすすめです。

看護師専門の大手エージェントは登録料など全て無料で、未経験者可の募集案件や看護師就職に関する情報量が豊富に掲載されていますので、一度登録してみると良いでしょう。