3年目の看護師は、転職市場で人気が高く、多くの求人があります。しかし、3年目で転職することは必ずしも良いことではありません。
今の職場や将来の目標によって、転職のタイミングや方法は変わってきます。
3年目で転職するメリットやデメリットをしっかりと理解し、自分に合った転職先を探すことが大切です。
3年目で転職する際に注意すべき点や転職をおすすめできるケースをお伝えします。
目次
3年目看護師が転職するデメリット
3年目の看護師が転職するデメリットを以下に説明します。
- 給与アップが難しい場合がある
- ラダー研修・プリセプター業務の経験がないと不利になる
- 丸3年以上働かないと看護奨学金の一括返済が必要
それでは、詳しく見ていきましょう。
給与アップが難しい場合がある
3年目での転職と丸3年働いてからの転職では、転職後の給与に違いがあります。
それは、チームリーダーとしての実績や、3年間の勤続期間が評価されることが多いため、丸3年働いた後転職すると、次の職場での給与水準が高くなる可能性が高いからです。
看護師の採用において、経験年数は賃金処遇に影響すると回答した医療機関は全体の90%以上でした。経験が浅い段階での転職では、年収を上げるのは難しいと考えられます。
さらに、下記の通り、退職金は3年以上勤めないともらえない病院がほとんどで、3年目の転職では少しの期間の違いで損をする可能性があります。
出典:マイナビ看護師
給与アップを目指して転職する場合は、転職先の給与水準や待遇についてしっかりと調べておくことが大切です。また、転職時期も重要な要素です。転職市場の動向や自分のキャリアプランに合わせて、最適なタイミングを見極めましょう。
ラダー研修・プリセプター業務の経験がないと不利になる
3年目の看護師は、指導者としての役割を担うことができるかどうかが、転職の際に重要なポイントになります。
プリセプターとして後輩の教育に携わる経験は、病院側から見ても人材育成に必要なスキルです。
しかし、3年目ではまだプリセプターを任される機会が少なく、教える技術が不足していると感じる方も多いでしょう。
このような場合、選考に進んでも「即戦力として活躍できない」と判断されてしまう可能性が高くなります。
また、ICUや手術室など専門性の高い職場では、3年目の看護師では経験が浅すぎるという理由で採用されにくくなります。
そのため、専門性の高い職場で働きたいと思っている方は、転職先で求められているスキルを事前に確認し、転職時期を慎重に決めましょう。
丸3年以上働かないと看護奨学金の一括返済が必要
お礼奉公という制度は、看護学生にとって病院からの支援を受けるチャンスですが、同時に病院に対する責任も伴います。看護学生は、病院が提供する奨学金を返済するために、看護師として一定期間勤務することに同意します。
しかし、お礼奉公中に辞めたいと思うこともあるでしょう。その場合は、病院との契約内容をしっかり把握し、返済方法や期限などを確認する必要があります。
一括返済が求められる場合もありますので、経済的な負担を考えて、慎重に判断することが重要です。
お礼奉公制度は、看護師としてのキャリアを築くための一つの選択肢ですが、自分の将来に影響する大きな決断でもあります。
3年目看護師におすすめの転職サイト3選
3年目看護師におすすめの転職サイト3選を紹介します。
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レバウェル看護 | 利用者数40万人以上 LINEでやり取りが可能 |
・現職が忙しい人 ・転職サポートをしてほしい人 |
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マイナビ看護師 | 全国各地に拠点を構えている 求人数が多い |
・地方でのU・Iターンを希望する人 ・多くの求人から探したい人 |
レバウェル看護
対応勤務形態 | 正社員・非常勤・派遣・パート・夜勤専従など |
公開求人数 | 149,724件(2023年12月26日時点) |
対応エリア | 全国(全国各地に支店あり) |
実績 | サービス満足度No.1 コンサルタントの対応満足度No.1 友達に進めたいランキングNo.1 紹介案件の質が良いサービスNo.1 |
料金 | 完全無料 (登録後も費用は一切かかりません。) |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、看護師の転職に強いサイトです。利用者数は40万人以上で、友だちに勧めたい転職サイトランキングでは1位を獲得しています。
求人数も135,763件と多く、希望に合った求人を見つけやすい転職サイトです。
さらに、施設の雰囲気や人間関係、子育てとの両立など、看護師にとって大切なポイントを把握したキャリアアドバイザーが、最適な転職プランを提案してくれます。
LINEでのやりとりも可能で、新着求人情報の受け取りや相談が気軽にできるのも嬉しいです。
以下の看護師さんにおすすめです。
- 求人情報を多く見たい方
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レバウェル看護は、求人情報を多く見たい人や、今すぐの転職は考えていないけど、どんな求人が掲載されているのか、気になる看護師さんにおすすめの転職サイトです。レバウェル看護は、登録なしでも無料で求人が閲覧できます。
また職場内の人間関係などについても、あらかじめアドバイザーから教えてもらえるので、転職後のミスマッチを防げる優良な転職サイトです。
看護roo!
対応勤務形態 | 常勤(夜勤あり・日勤のみ)・非常勤・派遣 |
公開求人数 | 85,065件(2023年12月26日時点) |
対応エリア | 全国(全国各地に支店あり) |
実績 | 利用者数NO.1 満足度96.3% |
料金 | 完全無料 (登録後も費用は一切かかりません。) |
看護roo!は、看護師さんの転職を応援する、業界最大級の求人サイトです。
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対応エリア | 全国(全国各地に支店あり) |
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料金 | 完全無料 (登録後も費用は一切かかりません。) |
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大手なだけあり、掲載している求人数も多いので、条件に合っている求人を探しやすいのも、おすすめできる点です。
3年目看護師が転職するメリット
3年目の看護師が転職するメリットを以下に説明します。
- 即戦力として採用されやすい
- 若くて体力があると見なされる
- 退職金がもらえる可能性が高い
それでは、詳しく見ていきましょう。
即戦力として採用されやすい
看護師としての基礎を身につけた3年目の看護師は、転職市場で多くの選択肢を持っています。
病棟での勤務年数や担当した業務の種類、責任のある仕事などによって評価は異なりますが、3年の経験があれば、高度な専門性が必要な場所を除いて、どこでも活躍できると見られるため、転職先の幅は広がります。
若くて体力があると見なされる
看護師3年目は、若く、体力に自信があると見なされています。看護師の仕事は激務ですから、その任務に耐えられる素質はメリットと言えるでしょう。
また、柔軟性の点からも、3年目の看護師は、固定観念にとらわれず、新しいやり方にもチャレンジできる姿勢を持っていると考えられています。
長く同じ職場で働くと、新しいやり方に抵抗を感じることが多いですが、3年目の看護師は新しい職場にもすぐに慣れ、柔軟に対応できると高評価です。
退職金がもらえる可能性が高い
退職金をもらえるかどうかは重要な要素です。
しかし、退職金制度がある医療機関でも、勤続年数が3年未満の場合は支給されないことが多いです。3年目に入っても途中で退職すると、退職金の対象外になる可能性があります。数ヶ月の差で受け取れなくなるのは残念です。
退職金が支給されるかどうかは、就業規定で確認できます。
退職金がなくてもやりがいのある仕事に転職したいのであれば、それも一つの選択肢です。しかし、転職に迷っているのであれば、退職金を得るためにもう少し勤め続けるという選択肢もあります。
3年目看護師が転職する際に気を付けるポイント
3年目の看護師が転職する際に気を付けるポイントを以下に説明します。
- 丸3年以上働いてから転職する
- 退職理由はポジティブな内容にする
- 長期間働ける職場を選ぶ
- 転職サイトを利用する
- 転職する目的や勤務条件を明確にする
それでは、詳しく見ていきましょう。
丸3年上働いてから転職する
転職を考えている方は、3年間の勤務期間を目標にするのが良いでしょう。
3年目が終わるころには、教育プログラムが完了していることや看護師としてのスキルや知識が高く評価されることが多いため、転職先を見つけやすくなります。
また、3年以上勤めると「一時金(退職金)」がもらえる職場も多いです。転職するなら3年間は働くのがベストです。
退職理由はポジティブな内容にする
3年目で転職を考えている方は、採用担当者から「すぐにやめてしまわないか」という不安を持たれやすいです。
3年目で転職したい動機が仕事の負担や人間関係などマイナスなものである場合は、プラスに捉えられるように言い換えて伝えることが大切です。
自分の希望を明確にし、それに沿った転職活動であることを伝えてみるのも良いでしょう。
長期間働ける職場を選ぶ
新卒で入職した職場を3年未満で退職したい場合、次の転職先を選ぶ基準は、長期間勤めることができるか否かです。
もし次の職場も1~2年未満で転職すると、「我慢する力がない人」という評価を受けてしまい、「すぐに辞めてしまうのではないか」「何かトラブルがある人ではないか」と採用を見送られる可能性が高くなるでしょう。
看護師は人材不足で転職に困らないと思われがちですが、転職回数が多かったり短期間で転職を繰り返していたりすると、信頼性が低くなり、希望の職場に入れなくなることもあります。
看護師としてスキルアップしたいのであれば、同じ職場で長く働くことがおすすめです。そうすると、担当する業務の範囲が広がります。
病棟管理やスタッフの指導、他部門との連携など病棟看護師として必要な経験は、今後の転職にもプラスになります。
自分のライフスタイルを描きながら、4~5年は勤務できる職場を選びましょう。
転職サイトを利用する
転職の目的と希望する条件を明確にしたら、それに合わせて、求人を探します。
求人を探す方法は、転職サイトやハローワークなど様々です。一つの方法にこだわらないで、いろいろな方法を試してみましょう。そうすることで、良い求人に出会えるチャンスが広がります。
転職サイトの中でも看護師専門転職サイトがおすすめです。「非公開求人」という特別な求人があり、ハローワークや求人広告サイトでは見ることができない珍しい求人です。(公開すると応募者が多すぎるような魅力的な条件であることが多い)
このような求人は、条件が良いので、応募する価値があります。
さらに転職サイトにも、それぞれ「独占求人」というレアな求人があり、そのサイトだけで扱っている求人です。
転職サイトと長く付き合っている病院・施設が多く、転職サイトから応募した場合、採用されやすい傾向があります。
「求人を探す=ハローワーク」と思いがちですが、色々な転職サイトを利用することで、他の看護師さんよりも有利な条件の求人に応募できる可能性が高まります。
転職する目的や勤務条件を明確にする
3年目になると、看護師の転職市場は活発になります。多くの求人がありますし、待遇も良くなりますが、それだけに失敗するリスクも高まるでしょう。
転職して後悔する人の多くは、自分が何を求めているのかわからず、条件だけで判断してしまう人です。転職の一番のポイントは、自分の目的や勤務条件を明確にすることです。
転職先を決める前に、まずは自分自身を見つめ直す必要があります。自己分析をすることで、自分の強みや弱み、やりたいことややりたくないこと、将来のビジョンなどが明らかになります。それによって、自分に合った転職先を選ぶことができるのです。
周りの人が転職して幸せそうに見えると、焦りが募るでしょう。しかし、目的がはっきりしないうちに転職すると、後悔する可能性が高くなります。
今の経験を活かせる場所や自分が成長できる場所を探すためには、目的や勤務条件を今一度明確にすることが大切です。
3年目の看護師におすすめの転職先は?
3年目の看護師におすすめの転職先を以下に紹介します。
- 大学病院
- 美容クリニック
- 治験コーディネーター(CRC)
- デイサービス・訪問看護
- リハビリテーション病院
それでは、詳しく見ていきましょう。
大学病院
大学病院や大学総合病院は、看護師にとって魅力的な職場です。教育体制が充実しており、最新の設備や治療機器を使うことができます。
また、多様な病棟で看護のスキルを高めることが可能です。普通の病院やクリニックでは得られない経験を積みたいという方には、大学病院や大学総合病院への転職がおすすめです。
美容クリニック
病院での勤務は、大変な仕事です。日勤と夜勤のシフト制で、体力的にも精神的にも負担がかかります。生活のリズムが乱れることで、健康面にも影響が出るかもしれません。
そんな状況に耐えられなくなって、別の仕事を探す人も少なくありません。
病院での看護業務に比べれば、責任やプレッシャーが少ない仕事がいいという人は、美容皮膚科や美容外科で働くのがおすすめです。
美容皮膚科や美容外科は基本的に日勤で、定時に帰れることが多く、美容に関する知識や技術も身につけられます。
また、看護師としてのスキルを活かしながら、自分自身もキレイになりたいという女性にはぴったりの仕事です。看護業界から離れてみたいと思っている人は、一度検討してみましょう。
治験コーディネーター(CRC)
治験に関わる企業では、治験のサポートを担当する看護師の募集があります。ただし、このような企業の求人は数が少なく、応募者も多いため、競争率が高いことに注意が必要です。
治験に関わる企業は病院とは違い、一般的な企業と同じように日勤のみの勤務となります。生活リズムを整えたい方には向いているでしょう。治験コーディネーターとして看護師の資格を活かすことができ、転職にも有利です。
しかし、医師や看護師の仲間は少なく、自分の能力や知識を発揮して仕事をこなす必要があります。重要な役割を担う仕事ですが、治験についての幅広い知識を身につけることができます。
デイサービス・訪問看護
訪問看護師の仕事は、患者の病状や家庭の状況に応じて柔軟に対応する能力が必要です。医師の指示を事前に確認し、家族に適切な指導を行うことで、患者の安全と快適さを保ちます。
訪問看護師として信頼されるためには、看護経験やコミュニケーション力が重要です。病棟での経験が5年以上ある方が望ましいとされていますが、在宅看護に興味がある新人看護師も増えています。
2025年には訪問看護の需要が高まると予測されています。在宅看護を支援したい方は、教育制度が充実している訪問看護事業所への転職を検討してみましょう。
しかし、訪問看護事業所の中には、人員不足や経営難で働きづらいところもありますから、転職する際は、事業所の情報をしっかりと調べることが大切です。
一般的に、介護施設や医療機関を持つ法人が運営する訪問看護事業所は、教育制度が整っている可能性が高いと言われています。
転職先として候補に入れておくと良いでしょう。
リハビリテーション病院
リハビリテーション病院では、患者さんの回復をサポートするために、治療やアドバイスを行うだけでなく、長期的な関係を築くことができます。患者さんと一緒に目標に向かって頑張りたいという方には最適な仕事です。
この仕事では、コミュニケーション能力が重要です。人と関わることが好きな方、人と話すことが得意な方には向いています。患者さんとのコミュニケーションを通じて、自分のスキルも向上させることができます。
また、ストレスの面でも、リハビリテーション病院では、終末期病棟に比べて心に余裕が持てることも魅力です。終末期病棟などで働いていて疲れてしまった方は、リハビリテーション病院への転職を検討してみるのは一案でしょう。
3年目看護師が転職を考える理由
3年目の看護師が転職を考える理由について、以下に説明します。
- 給料が少ない
- 仕事内容に不満がある
- 責任のある立場になりたくない
- ライフスタイルの変化で働き続けることが難しい
- ラダー研修・プリセプター業務の対応でストレスが貯まる
それでは、詳しく見ていきましょう。
給料が少ない
看護師として3年目になると、自分の収入や支出のバランスがわかりやすくなります。給料やボーナス、福利厚生などの待遇についても、職場の実情や自分の評価を知ることができます。
この時期には、キャリアプランや収入目標を見直したり、自分の働き方に合った職場を探したりすることも考えられるでしょう。実際に、3年目で転職する看護師の多くは「給料が少ない」という理由で辞めることが多いです。
仕事内容に不満がある
3年目は、仕事に慣れてきて、自分の立場や周囲の状況を冷静に見ることができるようになる頃です。
チームワークの問題や教育体制の不備などにも目が行くようになり、「このまま今の病院で働いていて大丈夫だろうか」と不安になる看護師も少なくありません。
一方で、自分がどんな仕事をしたいのか、どんな看護師になりたいのかという理想像もはっきりしてきます。先輩や病院の方針に合わないと感じたり、不満を持ち始めたりする看護師もいます。
看護師3年目は今の職場に疑問を持ち、キャリアプランを考え直す時期でもあるのです。
責任のある立場になりたくない
3年目の看護師は、自立した看護師として認められ、チームのリーダーや新人の指導者などの重要な役割を担うことがあります。
しかし、看護師としての日常業務だけでも大変なのに、さらに役割や責任が増えるとストレスを感じる方も多いでしょう。
特に、看護師不足が深刻な職場では、3年目の看護師に過剰な負担をかけることも。若い看護師の体や心に影響が出ることもあります。看護師3年目は、職場環境が原因で体調を崩したり、気分転換やキャリアチェンジをしたいと思う人も多い時期なのです。
ライフスタイルの変化で働き続けることが難しい
看護師は献身的な仕事に就きながらも、キャリア進展において重要な人生の節目を迎えるタイミングで、多くの変化を経験します。
特に、勤続3年が一つの目安とされる看護業界において、結婚や出産といったライフイベントが重なる際のキャリアパスは、さまざまな選択肢があるでしょう。
適切なタイミングでの転職活動は、個々のライフスタイルの変化に合わせてスムーズに職場環境を変更することを可能にします。
結果的にストレスの軽減やワークライフバランスの改善に寄与します。
また、看護師として培った経験を活かしつつ、新しい職場で更なる専門性を高めたり、異なる医療分野への挑戦など、自己成長の機会を得ることができます。
ラダー研修・プリセプター業務の対応でストレスが貯まる
看護師3年目の方は、ラダー研修に参加することが多いと思います。
ラダー研修とは、看護師が仕事で必要とされる能力をレベルごとに習得し、ラダー(はしご)を上るように計画的にキャリアを高めていく研修プログラムの一種です。
ただし、ラダー研修だけでなく、新人看護師の指導や教育を担当するプリセプターとしての役割も、期待されることがあります。その場合、休日も研修や自己学習に費やさなければなりません。
このような状況では、自分の時間がなくなり、ストレスが溜まりやすくなります。職場の環境や人間関係などの問題も加わると、転職を検討することもあるでしょう。
まとめ
看護師として3年目になると、結婚などのライフイベントによって、今後のキャリアについて考え始めるのは自然なことです。
転職はできますが、特に急いでいないなら、3年間は勤務を続けることが望ましいです。4年目からは、看護師としての経験が重視されるので、転職先の選択肢も増えます。
転職のタイミングを見極めながら、じっくりと準備をしましょう。