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【2024年最新】住宅用太陽光発電の設置費用相場と補助金を解説!

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脱炭素化や再生可能エネルギーという言葉を聞く機会が増えていますよね。

太陽光発電は太陽の光を利用して発電する、地球にやさしいクリーンな発電方法です。

最近では戸建ての屋根や広い土地に太陽光パネルが並んでいる光景を見ることも多くなりましたが、太陽光発電を導入するのには1kWあたり25〜30万円程度の費用がかかります。

高額なので導入を躊躇している方もいるかもしれませんが、太陽光発電は電気をつくるだけではなく、災害時の非常用電源として活用することもでき、メリットがとても大きいです。

この記事では、見積もりサイトの利用や補助金制度の活用など、できるだけ初期コストを抑えて太陽光発電を設置する方法を解説しています。

太陽光発電とは

太陽光発電とは、その名の通り太陽の光で発電することです。

太陽光は枯渇することがなく、発電時に二酸化炭素を排出しないことから、環境に優しい再生可能エネルギーとして注目を集めています。

太陽光発電の仕組み

 

太陽光パネルは、太陽電池がたくさん集まったものです。小学校の理科で使ったことがありますよね。

太陽電池は、「n型半導体」と「p型半導体」という2種類のシリコン半導体を貼り合わせて作られています。これに光が当たると、n型半導体にはマイナスの電気が、p型半導体にはプラスの電気が集まり、プラス極とマイナス極ができます。

すると、電子が導線を伝わって流れ、電気が発生するという仕組みです。

固定価格買取制度(FIT制度)との関係

「固定価格買取制度(FIT制度)」とは、再生可能エネルギー由来の電力を、一定期間固定価格で、大手電力会社に買い取ってもらえる制度です。再生可能エネルギーの普及促進のために、国が定めています。

再生可能エネルギーの中にはもちろん太陽光発電も含まれており、家庭用(10kW未満)の太陽光発電設備の場合は10年間固定価格で売電できます。売電価格(FIT価格)は毎年変わり、2023年度は1kWあたり16円です。

ちなみに、買取のための費用は、「再生可能エネルギー促進賦課金」として、電気を使う全ての方の電気料金に加算されています。

太陽光発電の規模により売電方法が変わる

太陽光発電は、出力の規模によって固定価格買取制度の適用期間や、売電方法が異なります。

住宅用太陽光発電 産業用太陽光発電
出力 10kW未満 10kWh~50kWh 50kW以上〜250kWh
固定価格買取期間 10年間 20年間
売電方法 余剰売電
全量売電
売電価格(2023年度) 16円 10円
9.5円
設置目的 自家消費・停電への備え 投資・資産運用・自家消費

余剰売電とは、太陽光発電した電気を家庭や企業で自家消費し、余った電気を電力会社に売電することです。10kW未満の住宅用太陽光発電と、10kW~50kWの産業用太陽光発電は、余剰売電の対象になります。

全量売電とは、太陽光発電した電気を全て電力会社に売電することを指します。50kW以上の産業用太陽発電が対象です。

つまり、戸建てに太陽光発電設備の設置を考えている場合は、余剰売電の対象となります。

太陽光発電の平均設置価格を解説

上のグラフを見ると分かるように、太陽光発電設備の設置費用は年々下がっています。

資源エネルギー庁の資料によると、2022年度の設置費用平均値は26.7万円/kWです。また、これまでの価格推移を踏まえて、2023年度の太陽光発電の設置価格は25.9万円/kW、2024年度は25.5万円/kWになると想定しています。

一般的にご自宅の屋根に太陽光発電を設置する場合、設備容量3〜5kWの太陽光発電を設置するケースが多いので、100万円程度の費用がかかると考えてください。

ただし屋根の向きや形状によって設置できる容量が各ご家庭で異なりますので、できるだけ低価格で発電量を多くするためには複数の施工会社で見積もりを出してもらうことをおすすめします。

条件付きで補助金が使える?

戸建ての住宅用太陽光発電導入時に活用できる補助金の種類・金額は自治体によって異なります。

国からの補助金は2021年より再開されましたが、FIT制度を利用しない(電気を売電せずに自家消費する)場合のみ適応されます。つまり、蓄電池を導入し、余った電気を貯めて置いて自家消費するなら、補助金を利用できます。

2024年度(令和6年度)の家庭用蓄電池補助金は、1kWhあたり3.7万円、もしくは蓄電池商品工事代の3分の1となっています。(上限60万円)

国からの補助金以外には、自治体の補助金制度への申し込みが可能です。

自治体の補助金制度は、蓄電池を一緒に設置しなくても利用できるものもあります。

自治体によって1kWあたりの補助額や上限額が異なるため、各自治体ホームページを確認するようにしてください。

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太陽光発電を設置するメリット

戸建てに太陽光発電を導入するメリットには以下のようなものがあります。

  • 電気代が節約できる
  • 売電収入が得られる
  • 環境に優しい電気が使える
  • 停電時の備えとなる
  • 屋根の遮熱効果が得られる

それぞれ詳しく説明しますね。

電気代が節約できる

最近、電気料金が値上げになり、何とか節約したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

太陽光発電は売電して利益を得るというイメージが大きいかもしれませんが、実は自家消費した方がお得です。

東京電力の従量電灯Bの場合、電力量料金は1kWhあたり30~40.69円となっています。対して2023年度の売電価格は1kWhあたり16円です。

つまり、太陽光発電を導入すれば、戸建ての自宅屋根で発電した電気を使えるので、電力会社から購入する電気を減らし、電気代を安くできます。

売電収入が得られる

自宅で使いきれなかった電気は売電し、収入を得られます。FIT制度の対象なので、10年間は固定価格で買い取ってもらうことができます。

春や秋は発電量が多いのに加え、エアコンなどの空調設備に電気をあまり使わないので、売電収入が多くなる傾向がありますよ!

環境に優しい電気が使える

太陽光発電は、化石燃料を原料とする火力発電などと違い、発電時に二酸化炭素を排出しません。

二酸化炭素は地球温暖化の原因の1つと言われており、その排出量を減らす取り組みが行われています。

「脱炭素社会の促進に貢献したい。」「地球に優しいクリーンなエネルギーを使いたい。」という方に、太陽光発電の導入はおすすめです。

停電時の備えとなる

地震や台風などで万一停電したときにも、太陽光発電設備があれば電気を使うことができます。

ただし、発電は昼間しかできないので、長期停電に備えるなら蓄電池や電気自動車も一緒に導入するのがおすすめです。

屋根の遮熱効果が得られる

屋根の上に太陽光パネルを設置すると、屋根からの熱を遮ってくれる効果があるので、1年を通して過ごしやすい環境になります。

夏には直射日光で屋根が熱せられるのを防ぎ、室温が上がりにくくなり涼しく過ごせます。

冬には屋根から熱が逃げるのを防いでくれるので、一度温められた室内の空気が逃げにくく、温かさを保てます。

太陽光発電を設置するデメリット

太陽光発電の設置が向いていない家庭もあります。

  • 初期費用が高い
  • ランニングコストがかかる
  • 天気によって発電量が増減する
  • 電気の使用量が少ない家庭では元がとりにくい

初期費用が高い

前述の通り、太陽光発電を戸建てに導入するには100万円以上の料金がかかります。

ローンを組むことができ、電気代が安くなった分と売電収入とで元を取ることはできますが、負担が大きいことは確かです。

初期費用をかけたくないけれど太陽光発電を設置したい方は、PPAモデルやソーラーリースを検討してみると良いでしょう。

ランニングコストがかかる

太陽光発電システムは設置したら終わりではありません。点検・修理・清掃などのメンテナンスにコストが発生します。

詳しい内容は次の章で説明します。

天気によって発電量が増減し、夜は発電できない

太陽光がないと発電できないため、雨や曇りの日は発電量が減り、夜間は全く発電できません。毎日安定して太陽光由来の電気を使えるわけではないということです。

ただし、天気は悪い時もあれば良い時もあります。年間を通してみると発電量はあまり増減しないので安心してください。

電気の使用量が少ない家庭では元がとりにくい

元々の電気の使用量が少ない家庭の場合、電気料金の削減額もあまり多くなりません。売電収入は得られますが、元を取るのは難しい場合もあります。

また、日中にあまり在宅していないという家庭の場合も、太陽光発電した電気を自家消費できず、メリットが少なくなります。

戸建てに設置を検討するときに、電気の使用量や発電量をシミュレーションすることができるので、どれくらいで元を取ることができるか確認してくださいね。

設置費用以外でかかるランニングコスト

太陽光発電を導入した後は、メンテナンスや点検、必要に応じて保険などのランニングコストがかかります。

太陽光発電は、太陽の光をエネルギーに電気を生み出す発電方法です。

太陽光パネルが汚れていたり、草木の影に覆われてしまうと発電できません。

それだけでなく、「ホットスポット」といって鳥のふんや葉っぱなどでパネルが汚れてしまうと長時間発電できず、その部分が発熱してしまう現象が起こります。ホットスポットが原因でパネルが故障し発電不可能になってしまう可能性もあります。

となると、発電量が減り、ご自宅で使用できる電気の量が減ってしまったり、売電できる電気が少なくなってしまったりといった損害を受けます。

こういったトラブルを防ぐために定期的なメンテナンスや点検は必要不可欠です。

資源エネルギー庁によると、戸建ての住宅用太陽光発電は4年に一度の定期点検が推奨されており、1回あたりの費用は1〜2万円です。(規模による)

他にも必要に応じて保険などに加入すると追加でランニングコストがかかります。

太陽光パネルの耐用年数は17年といわれていますが、実際の寿命は20〜30年です。

その間、パワコンなどの交換費用なども必要になるので、トータルのランニングコストは50万円前後になるでしょう。

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2024年の設置費用で太陽光発電設備の元はとれる?

戸建ての住宅用太陽光発電の初期費用回収年数は、一般的に8〜10年です。

蓄電池を設置すると初期費用が+30万円ほど高くなってしまいますが、それでも回収のスピードは太陽光発電のみの時+3〜5年程度です。

太陽光発電の耐用年数は17年で、寿命は20〜30年と考えると初期費用回収後は電気代が浮くので、その分お金を貯めることができますよ。

住宅用太陽光発電は蓄電池と合わせて設置するのがおすすめ

蓄電池も一緒に設置すると、次のようなメリットが得られます。

  • 夜間も太陽光発電由来の電気が使える
  • 夜間の安い電気を昼間に使える
  • 長期停電時の備えになる
  • 後付けするよりも工事費を抑えられる

蓄電池があれば、昼間に使いきれなかった太陽光発電由来の電気を貯めて、夜間に使うことができます。また、オール電化向けの料金プランを使っている家庭であれば、単価の安い夜間電力を蓄電池に貯め、朝昼に使用することも可能です。

さらに蓄電池が活躍するのが、災害時に長期停電した場合です。太陽光発電した電気を蓄電池に貯めておけば、夜間も冷蔵庫や照明に電気を使えて安心です。

蓄電池は後から追加で設置することもできますが、太陽光発電システムと一緒に設置した方が、工事費を抑えることができるでしょう。

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また、ソーラーパートナーズを利用して業者を比較すると、中には100万円以上費用を抑えられるケースもあるようです。

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まとめ

災害や電力不足のニュースが増えてきた今、ご自宅で安心して過ごせるように太陽光発電の設置を検討している人が増えています。

戸建てへの太陽光発電導入は、150万円前後の高額な買い物です。

設置後にトラブルに発展しないように、相場価格やランニングコストを把握しておきましょう。

またできるだけ安く太陽光発電を設置したい方は、見積もりサイトを利用して最大限お得になるように相見積もりをすることをおすすめします!

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