医師監修｜ミノキシジルとフィナステリドはやばい？違いや副作用がある評判を解説！

AGA治療において主に使われる薬としてミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）があります。

これらの薬はAGAの症状を改善する効果が認められていますが、5%以下の確率で稀に副作用が起こる場合もあります。

また、「フィナステリドはやばい」と言われていますが、実際は国内で承認されている薬で、個人輸入や処方されていない通販での購入でトラブルが起きているケースがあるためです。

AGA治療を始めるにあたり、ミノキシジル、フィナステリド（プロペシア）それぞれの特徴や効果、正しい使用方法について詳しく理解し、クリニックで医師の診療を受けることが重要です。

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）とは？

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）とは主にAGA治療に用いられる薬の種類です。一体どんな効果があり、どのような副作用のリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）の効果の違い

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）は、薄毛治療の主要な成分であり、それぞれ効果が違います。

ミノキシジルは血管を拡張し、髪の毛の成長期間を延長することで、新しい髪の毛の「成長」を促進する効果が期待できます。

一方、フィナステリド（プロペシア）は主に脱毛の進行を遅らせることによって、抜け毛防止効果があり髪の毛を「守る」ために有効です。

ミノキシジル

ミノキシジルは、頭皮の血流を改善し、栄養素が毛根に届きやすくすることで、髪の成長を促進します。

さらに、AGAによって縮小した毛包内の毛母細胞を刺激し、髪の成長を助ける因子の生成を増やす効果があると最新の研究で明らかになっています。

この二重の作用により、ミノキシジルは薄毛治療において有効です。

フィナステリド（プロペシア）

フィナステリド（プロペシア）は、ジヒドロテストステロン（DHT）というホルモンの生成を抑制することで知られています。

DHTは髪の成長サイクルを短縮させ、薄毛や抜け毛を引き起こす男性ホルモンです。

フィナステリド（プロペシア）によるDHTの抑制は、髪の寿命を延ばし、抜け毛を減少させる効果が期待できるため、AGA治療において重要な役割を果たします。

▼プロペシア文書

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）の併用

ミノキシジルは発毛を促進する作用があり、フィナステリド（プロペシア）はAGAの進行を遅らせる効果があります。これら二つを併用することで、AGA治療の効果を高めることが可能です。

AGAの状態に応じて、これらの薬の併用が適切かどうかを医師と相談することが重要です。

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）の副作用

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）の副作用について説明します。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルの副作用として以下のようなものがあります。

ミノキシジルは、血管拡張作用を持つ薬剤であり、血圧や血管に影響を及ぼすことがあります。外用薬と内服薬では副作用が異なることが知られています。

外用薬の場合、最も一般的な副作用は頭皮のかゆみです。ミノキシジルが頭皮の血流を増加させることによって引き起こされるのです。

また、推奨される量を超えて使用した場合、頭皮に吸収されなかった薬剤がかゆみを引き起こす原因となることもあります。

一方、内服薬は外用薬よりも細胞への浸透が良いため、副作用が現れる可能性がやや高くなります。初期の1～2ヵ月間は初期脱毛が見られることが多いですが、3ヶ月目からは多くの方が発毛効果を実感するでしょう。

さらに、髪の毛以外の部位にも毛が生える多毛症が副作用としてあります。

治療薬であるため副作用のリスクはありますが、気になる点があれば医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが大事です。

フィナステリド（プロペシア）の副作用

フィナステリド（プロペシア）の副作用として以下のようなものがあります。

上記のような副作用が報告されています。

フィナステリド（商品名プロペシア）に関する報告によると、一部の男性において性器への副作用が見られることがあります。

これは特に男性胎児や思春期前の少年に影響を及ぼす可能性があるため、20歳未満の男性への使用は推奨されていません。

また、妊娠中の女性や授乳中の女性に対しては、使用が禁止されています。

性欲減退、勃起不全、射精障害、精液量の減少といった副作用については、投与を続けても多くの場合において自然に解消されると報告されています。

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）の価格

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）の価格について説明します。

ミノキシジルを含む治療薬

・ミノキシジルタブレット

費用：8,000～10,000円/月

・ミノキシジル外用薬

費用：5000〜20,000円/月

ミノキシジルは、一般的なドラッグストアで購入可能な発毛促進剤として知られています。多くの人がテレビCMを通じて、この言葉を知っているのではないでしょうか。

しかし、AGAクリニックで処方されるミノキシジル配合の外用薬は、市販のものよりも高濃度で、より高い発毛効果が期待できることがあります。

これらの製品は含有率やメーカーによって価格が異なるでしょう。

ミノキシジルを含む内服薬もあり、その中でもミノキシジルタブレットは特に効果が高いと評価されています。

フィナステリド（プロペシア）を含む治療薬

・プロペシア

費用：8,000～10,000円/月

・フィナステリド錠（後発医薬品）

費用：3,800～5,000円/月

プロペシアは、薄毛治療に広く用いられる代表的な医薬品です。その有効成分はフィナステリドであり、男性型脱毛症の進行を遅らせることが期待されています。

同じ有効成分を含むジェネリック医薬品として、フィナステリド錠があり、プロペシアの後発医薬品として知られています。

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）が購入できる場所

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）が購入できる場所について説明します。

通販・市販で買うことはできるの？

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）は、AGA治療で医師から処方箋をもらえる薬剤です。

ミノキシジルの外用薬は、ドラッグストアやオンラインショップで手軽に購入可能ですが、フィナステリドは医療機関での処方箋が必要です。市販のミノキシジル製品は、医療機関で処方されるものに比べて含有量が低いです。

そのため、ミノキシジルの外用薬は使い方が簡単ですが、効果が低いというデメリットがあります。

内服用のミノキシジルは、フィナステリドと同様に医療機関で処方されますが、個人輸入を通じて海外からの購入も可能です。
しかし、日本で開発された治療薬ではないため、副作用のリスクがあり、おすすめできません。

個人輸入には注意！

ミノキシジルやフィナステリド（プロペシア）はオオサカ堂などの個人輸入代行で購入可能ですが、転売や譲渡は禁止されており、個人使用のみが許可されています。

医師の処方箋なしで安価に購入できる魅力はありますが、安全性に関しては充分に注意しなければなりません。正規品かどうかの判断が難しく、偽造品や粗悪品を購入するリスクがあります。

また、販売国の安全基準が日本国内基準と異なる場合があり、健康被害が生じた際の救済措置が得られないこともあります。そのため、クリニックで処方されるAGA治療薬の使用が推奨されています。

自分にあった薬を処方してもらえるおすすめのクリニック3選

自分に合った薬を処方してもらえるおすすめのクリニック3選を紹介します。

クリニックフォア

クリニックフォアは、東京、埼玉、大阪に11の院を展開し、遠方の方や来院が難しい方のためにオンライン診療を提供しています。これにより、AGA治療を自宅で受けることができます。

フィナステリド錠を含む予防プランは、初回1,760円で始められ、その後は月額3,412円で継続可能です。また、発毛基本プランは月額13,838円から利用でき、フィナステリドとミノキシジルの内服薬に加え、スカルプケアサプリメントも含まれています。

コストパフォーマンスと評判の良さで知られるクリニックフォアは、AGA治療を検討している方におすすめです。

DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックは、自宅で簡単にアクセスできるオンライン診療サービスです。

待ち時間なしで予約が可能で、状況によっては数分で診療を開始できます。迅速な薬の配送、週末や祝日も対応可能なオンライン診療の利便性、多様なAGA治療薬の提供により、利用者から高い評価を受けています。

経済的な観点からも、フィナステリドとミノキシジルの発毛ライトプランは、月額6,380円とリーズナブルです。12か月おきの定期購入を選択することで、さらに割引が適用され、月額2,933円という驚きの価格で利用できます。

AGA治療を検討している方にとって、6か月や12か月分のまとめ買いが特にお得です。また、万一副作用が発生した時には全額返金保証があるため、安心して定期購入を申し込むことができます。

OopsHAIR（ウープスヘア）

OopsHAIR（ウープスヘア）では、国内認可のフィナステリドを12か月ごとにまとめてお届けの条件だと、毎月4,765円で始められます。国内で認可されたフィナステリドを求める方に最適です。

また、利用ユーザーの約75%が20代〜30代と言うのも特徴です。患者さん一人ひとりの進行度に合わせた治療薬を処方しています。

LINEを通じて医師やカウンセラーに気軽に相談が可能であり、AGA治療に対する不安を抱える方にも安心です。初診から処方までをLINEやビデオ通話で行えるため、忙しい方や地方にお住まいの方でもAGA治療を簡単に始められます。

AGA治療を行うメリット・デメリット

個人輸入のリスクを考えると、専門クリニックでAGA治療を受けるのが賢明な選択です。定期的な処方薬の受け取りが煩わしいと感じるかもしれませんが、専門家による治療はその価値があります。

以下に、クリニックでのAGA治療のメリット・デメリットを説明します。

メリット

AGA治療は薄毛を改善するために有効な治療で、以下のように3つのメリットがあります。

専門家のアドバイスと診断が得られる

AGA治療専門のクリニックでは、専門家が一人ひとりの悩みや状況に応じて最良のアドバイスと正確な診断を提供しています。

一般的な脱毛とAGAを区別することは難しいかもしれませんが、専門家の診断により適切な治療法を見つけることが可能です。

個別対応の治療プランが組まれる

AGA治療を提供する多くのクリニックでは、患者一人ひとりの症状や病状の進行具合に合わせて、パーソナライズされた治療計画を提案しています。

患者自身が感じる病状の進行と医師が診断する進行度には、しばしば違いがあるかもしれません。その際には、医師の専門的な診断に基づいて適切な治療薬を選択することが、症状の早期改善に繋がります。

治療費に関しても、医師との相談を通じて治療計画を立てることができます。個々の患者に適した、継続可能な治療方法を選択できることは、クリニックでの治療の大きなメリットです。

クリニックでは、治療期間中の定期的なフォローアップ、症状の改善状況や頭皮の状態を確認しながら治療計画の調整など、きめ細やかなサポートを提供しています。

クリニックでの治療を受けることで、治療効果をより実感することができるでしょう。

安全性と信頼性がある

クリニックで受ける治療は医師が直接監督するため、安全で信頼性があります。個人輸入された薬品には安全性に関する不確実性があるため、危険性をはらんでいます。

AGAの治療で何か問題が起きた場合、クリニックならば迅速な対応が可能です。クリニックは経験豊富な医師がいるため、緊急時にも頼りになる安心できる場所です。

デメリット

AGA治療は薄毛を改善するために有効な治療ですが、以下のように3つのデメリットがあります。

費用がかかる

AGA治療は長期間にわたるコミットメントが必要であり、そのためには一定の費用が伴います。

初期段階では、フィナステリドの内服薬が月額約4,000円で利用可能です。治療の効果を感じるには少なくとも6ヶ月間の継続が推奨されます。

治療費を抑えるためには、予算に応じた治療プランを提供するクリニックを選ぶことが賢明です。また、予算計画を事前に決めておくことも重要です。

時間がかかる

AGAの治療には、持続的な取り組みが重要です。治療効果を感じるためには、少なくとも6ヶ月間の治療が必要です。

日本皮膚科学会のガイドラインでは、フィナステリドの服用開始から6ヶ月後に顕著な効果が見られることが示されています。

公式の臨床試験でも、6ヶ月間の治療期間が効果を評価するための基準とされており、AGA治療は時間がかかることがわかります。

治療を継続しやすいように、通いやすい立地にあるクリニックを選ぶべきです。

初期脱毛が起こる可能性がある

AGA治療を開始すると、開始後2〜8週間程度で初期脱毛が起こる可能性があります。

初期脱毛とは、治療薬を使用した後一時的に抜け毛が増える症状のことです。

髪の毛には、成長期・退行期・休止期というサイクルがあり、薄毛は休止期に入っている髪の毛の数が通常より多くなってしまっている状態です。

AGA治療薬を服用すると、ヘアサイクルを正常に戻そうとする力が働いて髪の毛の生成活動が促進され、休止期に入っていた多くの髪の毛が押し出されて抜けるようになります。

初期脱毛は約4週間ほど続きます。

服用直後に起こる抜け毛は、新しい髪の毛が生えている証拠なので不安になる必要はありません。

2ヶ月以上抜け毛が続くようなら、処方した薬が合っていないなど初期脱毛以外の原因も考えられるので、医師に相談しましょう。

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）以外の治療薬は？

ミノキシジルやフィナステリド（プロペシア）に加えて、ザガーロやアロビックスもAGA治療薬の一つです。

ザガーロ

ザガーロは、AGAの原因となるDHTを生成する5αリダクターゼの両タイプ（Ⅰ型およびⅡ型）を阻害することで、薄毛治療に効果を発揮します。
特に、プロペシアで効果が不十分だった患者にとっておいて、ザガーロが新たな希望となり、注目を集めています。

プロペシアで満足のいく結果が得られなかった方々にとって、ザガーロは有効な代替治療法と言えるでしょう。

ただし、ザガーロはDHTをターゲットとするため、AGA以外の薄毛や脱毛症には効果がありません。男性の薄毛には、AGAだけでなく、脂漏性脱毛症や円形脱毛症などの他の原因があります。

脂漏性脱毛症は皮膚の炎症が原因で、円形脱毛症はストレスやアレルギー、自己免疫の問題が原因です。これらの状態は男性ホルモンとは関連がないため、ザガーロを含むAGA治療薬では改善が期待できないのです。

アロビックス

アロビックスは、日本国内で処方されるAGA（男性型脱毛症）治療のための薬剤です。この薬の主成分である塩化カルプロニウムは、局所的に血管を拡張させる作用があります。

その結果、頭皮への血流を促進し、髪の成長を助けることが期待されます。

また、アロビックスは男性ホルモンの作用を抑制するものではないため、AGA以外の脱毛症に対しても効果があるとされ、多様な脱毛症の治療に応用可能です。

【FAQ】ミノキシジル フィナステリド（プロペシア）について

ミノキシジル フィナステリド（プロペシア）について、FAQを5つ紹介します。

①男性機能への影響はある？

AGA治療が男性機能に与える影響は一般的には低いとされています。男性機能の低下を心配する必要はほとんどありませんが、完全にリスクがないわけではありません。

性欲の減少や勃起に関する問題が生じることもありますが、これらの副作用は非常に稀で、発生確率は1％以下と報告されています。

参考：プロペシア添付文書

②女性の妊娠のしやすさに影響する？

男性がAGA治療を行っていても、妊娠に影響がある可能性は非常に低いとされています。ただし、完全に影響がないわけではないため、妊娠を希望する場合は医師と相談することが重要です。

一方で、FAGA治療を受けている女性は、妊活中や妊娠中には治療を行うことができません。これは、使用される薬剤が胎児に影響を与える可能性があるためです。

そのため、女性が薄毛治療を希望する場合は、妊娠や授乳期間が終了してから治療を開始することが推奨されます。

③AGA治療の効果はいつから実感できる？

多くの人が、AGA治療を開始してから約6ヶ月後に効果を感じ始めます。

日本皮膚科学会のガイドラインでは、フィナステリド（プロペシア）を使用した場合、6ヶ月経過時点で薄毛改善の有意な効果が見られるとされています。

そのため、治療効果を判断する前には、少なくとも6ヶ月間は治療を継続することが重要です。

参照：日本皮膚科学会ガイドライン

④AGA治療を途中でやめるとどうなる？

AGAの治療を途中でやめると、症状が再び悪化する恐れがあります。

AGAは徐々に進行する性質を持ち、一旦始まると完全に治すことが困難です。そのため、治療は長期にわたって継続することが重要です。

年齢を重ねると共に薄毛に対する気持ちが変わるかもしれませんが、やめた後も治療を再開しないという決断をするまでは、治療を継続することをおすすめします。

⑤女性のAGA治療薬に副作用はありますか？

ミノキシジルは女性の薄毛治療にも使われますが、男性と同様に副作用のリスクがあります。

具体的には、初期の髪の抜け落ち、頭皮のかゆみや発疹、そしてめまいが含まれることが挙げられます。特に、妊娠中や授乳中の女性はミノキシジルを使用すべきではありません。

副作用に関する心配がある場合は、医師と綿密に相談し、自身の体質や健康状態に合った治療法を選択することが重要です。

参考：ケカール5添付文書

まとめ

ミノキシジルとフィナステリド（プロペシア）は、それぞれ異なる効果を持つため、一概にどちらが優れているとは言えません。
AGA治療においては、フィナステリド（プロペシア）の服用が基本となります。

フィナステリド（プロペシア）は脱毛を予防し、ジヒドロテストロンの生成を抑制することで、薄毛の進行を防ぐためです。

一方で、ミノキシジルは発毛促進と育毛を目的とした治療薬であり、フィナステリド（プロペシア）と併用することで、薄毛の改善を図ることができます。

そのため、フィナステリド（プロペシア）で現状の毛の状態を維持しつつ、ミノキシジルで発毛促進・育毛を行うことが一般的なAGA治療法となります。

AGA・薄毛に悩みを抱えたらまず、AGAクリニックや専門機関に相談を行い、適切なAGA治療を受けると良いでしょう。

AGA治療には、根気と時間がかかります。実際に私自身もAGA治療を経験しました。毎日の薬の服用と育毛剤の塗布が重要です。

フィナステリドとミノキシジルの力を信じて、継続することが成功の近道です。短期間の治療で諦めている皆さんも是非とも実行してみては、いかがでしょうか。