【前編・素人デザイン添削】目的のためのデザイン|徹底的に「なんとなく」を排除する
こんにちは!
エレビスタは5月決算なので、いよいよ今週で12期が終わります。
あまりにも早すぎる時の流れ。
絶賛採用強化中のエレビスタなので、来期のなかなかハードルの高い採用目標に震え上がっています。
できることはなんでもやっていこうということで、メインで利用している採用媒体Wantedlyのアプデに着手することにしました。
まずはアイキャッチのトンマナです。
トンマナ(トーン&マナー)、しれっと使っていますが、今年2月に初めて知りました。
会議中急に豚がでてきたなと思った日が懐かしいです。
さておき。
ちょっとした装飾をつけるだけなので、自分でもできるだろうとcanva携えて作ってみました。
が、しかし。
うーーーん、微妙!
と完成品を前に頭を抱えました。
完全に迷子です。
これでは埒があきません。
というわけで、クリエイティブ統括に泣きつきました。
風通しのいい職場でよかった。
今日は素人のデザインともよべない代物がエレビスタのデザインに変身する過程をご紹介します!
前編では、私作のデザインをベースにご指導いただく様子を紹介します!
後編では、デザイナー作のアイキャッチのポイントについて解説していきます!
全てに理由を持ったロジカルなデザイン
──という感じなんですよ。助けてください。
はい笑
──早速なんですけど、こちら自分で作ったものになります。
うーーん。
1つずつ整理していこうか。
まず、この要素は外しちゃダメだっていう部分についてルールを設定しよう。
──なるほど。
大前提、アイキャッチを変える目的は?
──Wantedly経由の応募者を増やすことです。
アイキャッチを変えてどうなって欲しい?
──アイキャッチきっかけで興味を持ってくれる方を増やしたいです。
アイキャッチがきっかけで興味を持ってもらうためには何が必要?
──まずは目を引くために他社さんの求人とは少し違う要素を入れてみる、とかですかね。それでその要素が「エレビスタらしさ」を表してると理想的だと思います。
じゃあそれは外せない部分だから、ベースのルールにしよう。
──ふむ!じゃあルール1は「アイキャッチで会社のカラーが見えるようにする」です。
そしたら次は少し細かい部分を決めていこう。
まず絶対に外せない規約の部分の確認。
Wantedlyは入れていい文言限られてるんだっけ?
──はい!基本的に社名やMVVしか載せられないです。なので、以前作っていただいたちょいジニアの画像とかはアウトですね。
なるほど。
じゃあ今、かとちゃんが作ってくれたものだと、ロゴと企業理念入ってるよね。
──入れました。
どうして入れたの?
──おっと。
どうしたの笑
──なんとなくやってて、どうして入れるのか考えてなかったです、、、。「なんとなく」の部分を言語化しますね。
(長考・・・・・)
──ロゴがあった方が「一目でエレビスタの求人だとわかる」ので、エレビスタのカラーを出すに繋がると思います。
じゃあ企業理念は?
──企業理念に関しては、規約的にせっかく入れられるなら入れた方がそれっぽくなるかな、、と思いまして、、、。
うんうん。
ロゴの部分から話していこうか。ロゴの部分に関しては、理由付けもできてるからそれでいいと思う。
──おっ、じゃあルール2は会社のロゴを入れる、です。
1つだけ補足するなら、ロゴっていうのはあくまでも会社名を伝えるための手段だよね。
エレビスタ株式会社って文字で入れても目的は達成できてるわけだし。
──確かに手段の一つです。
細かい話ではあるんだけど、ロゴを使うのか文字を採用するのかって全体のバランスで決めた方がいい部分もあるから、ルールとしては会社名を入れる、手段のひとつとしてロゴもあるっていう方がいいかな。
──確かに。会社名を使うことに理由はありますが、ロゴを絶対使うことに対しては特に理由はないです。
じゃあ次は、「もっと”もっとも”をつくる」っていう言葉をいれる意味について考えてみよう。
──すみません、正直なんとなくが一番大きいです、、、。入れた方が情報多くていいかなと、、、。
例えば、求人に合わせて、「プロダクトの上流から関われるデザイナー募集!」とかだったら求職者にとって意味のある情報だから記載する意味があると思うんだよね。目的の「アイキャッチフックで興味をもってもらう」にも繋がると思うし。
この「もっと”もっとも”をつくる」って必要かな?
──求職者が一番知りたい情報ど真ん中ではなく、文言自体に興味を持ってくれる人は少ないので必要性は低いです。
そうだね。
──生意気なこと言ってもいいですか。
いいよ笑
──もちろんすごく腑に落ちてるんですけど、企業理念を省いてしまうと会社名と写真だけになるので要素が少なく物足りなくなっちゃわないかなって思ってしまいます。規約的に求人に合わせた文章が入れられないので、、、。
デザインは足し算と引き算だから、受け手にとってノイズになるものは極力減らした方がいい。
だから全部に理由を持たせて考えて欲しい。
考えて考えて意味があるものは採用した方がいいし、意味が特にないなら省いた方がいい。
──それだと、「もっと”もっとも”をつくる」は必要ないので省いた方がいいです。
納得いってなさそう笑
──すみません、、、!物足りないのではっていう点が気になってしまい、、、!
今が0か100かで考えてると思うんだけど、言い方を少し変えるとアイキャッチの中で1番目立つ「もっと”もっとも”をつくる」は必要?
──それは必要じゃないです!それでいうと、文字よりも写真をちゃんとみせたいです。応募いただく方からも社員の楽しそうな表情に興味を持ってもらうことが多いので、そこをしっかりとみせつつ、デザイン性もありつつ、みたいな形が理想です。
そしたら他の選択肢があって。
──他の選択肢ですか。
今回「もっと”もっとも”をつくる」は文章として優先度が低い情報だから必要じゃないっていう判断になったと思うんだけど。
──ですです。
その他の目的で使えないかなと、考えてみる。
──ほう?
例えば、この文章を英訳して飾りとして使う。
──!!
英語だと、日本人にはオシャレな印象を与えるよね。
英字のTシャツの方が日本語のTシャツよりオシャレに感じる感覚。
それを利用して、飾りとして文字を使う。
──なるほど、そうすることで図形以外の装飾をつけることができるんですね。
そうそう。
さっきかとちゃんも今みたいに大きい「もっと”もっとも”をつくる」は必要じゃないっていってたから、
今ある選択肢として、
1. 完全に省く
2. 小さくして入れる
3. 英訳して飾りにする
の3つがある。
どれにするかはかとちゃんが考えて選んだ方がいい。俺はWantedyの採用に詳しくないから。ちゃんと理由をもって選ぶ。
──なるほど、、、。それでいうと
- エレビスタのカラーを出すために、
- 日本人にデザイン的にオシャレに感じやすく文字としてのノイズが少ない英語で
- 装飾の一つとして「もっと”もっとも”をつくる」
を入れていただきたいです。
理由付けできたね。
それと一個聞きたいのが、「エレビスタのカラーをだすために」っていうのが目的だから他の部分で補えたら必ずしも必要じゃない?
──必要じゃないです!懸念点は、写真と会社名だけで要素が物足りないのではという部分だけなので。
OK。そしたら、この要素は必要だけどデザイナーが必要ないと思えば省いてもらって大丈夫っていうところまでルールとして設定するといいかも。
──確かに。あくまでも手段ですもんね。
──ちなみに、先程「他の部分で補えたら」っておっしゃってましたけど例えばどんなものがあるんですか?
写真の枚数とか。
──わー!確かに。
今回は全く同じ画像を全部に使うんじゃなくて、テンプレートを作って写真を差し替えて求人に合わせて使いたいってことだったよね。
──はい!同じアイキャッチだと、中身が違っても同じ求人だと判断される可能性があるので、求人ごとに写真を変えようと思っています。
例えばだけど、写真をいくつか入れて一番メインになる写真を差し替えられるようにするとか。
──めっちゃ良いです。ちゃんと理由付けできますよ!
いいね!
──現状でもアイキャッチで「楽しそうに働いてる」や「メンバーの雰囲気が良さそう」と思って応募してもらえるので、社員の写真は求職者にとって意味のある情報です。そのため、複数写真が組み合わせられているのは情報量の担保としてもポジティブだと思いますし、組み合わせで会社のカラーが出せるデザインに繋がるのであれば、情報的にもデザイン的にも必要です!
じゃあ、それをルールとして設定しよう。
──ルールは以上です!
だね。じゃあ今考えたルールを元に、こっちでデザイン作ってみるよ。
──ありがとうございます、、、!お待ちしています!!
ルールまとめ
- 会社のカラーが見えた方がいい
- 社名を入れる
- もっと”もっとも”をつくるの英語を飾りとして入れる※全体のバランス的に不要であれば省略可
- 写真を複数入れて、一番メインの写真を差し替えられるデザインにする
ロジカルなデザインに一端に触れて
今回は、デザイン全くの素人に対して、弊社デザイナーよりロジカルなデザインの考え方の基本について指導いただきました!
求人を作る際にも「ロジカルなデザイン」という言葉は何回か使っていましたが、今回改めて指導いただき、要素が少ないこととシンプルにデザインすることは全く異なるものだと思いました。
アプデしていただいたデザインについては、後日公開します!!
お楽しみに!
アイキャッチアプデ前のエレビスタページがみられるのは今だけ!
ご応募お待ちしています!