Message

代表挨拶

原点回帰

仕事もなくなり人生の岐路に立っていた私は、1,000個のやりたいこと・やりたくないことを出そうと決め、禅生活体験を募集していた京都の宝泉寺という寺にこもりました。(またしても手段の目的化で動いてしまったかたちですが)

朝5時に起床し、座禅、掃除をして朝食。その後作務(寺の仕事)をやって、やりたいこと・やりたくないことをひたすらに列挙しました。

「何のために私は生きているのか?」

「何を目指して私たちは仕事をするのか?」

「私はなんのために起業したのか?」

原点回帰の自問自答をただただ繰り返しました。

確固とした人生の支柱、会社の羅針盤を立てたいと。

メンバー全員が一丸となり一体となる紐帯が欲しいと。

藁にもすがる思いで毎日自分自身と向き合いました。

その先で、気付きを得ます。

エレビスタ創業、組織崩壊

決意新たにエレビスタを創業、これまで同様にスタートは順風満帆で事業はグロースしていきました。

困難やトラブルを解決しながら前に進んでいくのが非常に楽しかったことを覚えています。

しかし、エレビスタ創業から6年経った時に気付きました。

「会社が成長していない」

ある程度の売上はキープしつつダウンはしていないものの、明確に2年以上「停滞」していました。

また、チームを見回せば心から楽しんでエンゲージしているメンバーはおらず、会社へのポジティブではない発言が陰で飛び交うチームになっていました。

「同じ轍を何度踏めば気が済むのか・・・」自分自身が情けなくなると同時に、自分自身も会社も強烈なアップデートを行う決意をします。

つまるところ私は「想い」を持って起業しているにもかかわらず、「お金」と「自分自身」にフォーカスしてしまっているのではないか。

会社にとってお金は動力・エネルギーです。エネルギーがなければ船は進みませんが、前に進むのは手段であり目的ではありません。私は自分自身が気付かないうちに、「手段であるはずのお金」に取り憑かれていたのだと今なら思います。

また、「自分自身にフォーカス」をしてしまっていたことにも後々気付きます。大事なのはチーム、最優先なのはチームです。なぜなら自分にフォーカスしている限りは自分の想像・実力を超える会社はできません。しかしチームなら補完し合うことで一人一人が想像する会社を超えることができます。

「想い」を持ってスタートした会社は、この2つが明確に欠けていることで方向性を失っていたのです。

会社を船、メンバーを船員に例えると、出港してから船員が必死でオールを漕いでいる時は、船はどんどん進んでいきます。

ある意味、共通の目標と理念がなくても、売上利益が上がっている状態です。

ただ、その船が安定巡航し始めた時にこそ、”地図”と”コンパス”が必要だと痛感しました。

「私たちは何のために仕事しているのか?」

「私たちは何を目指しているのか?」

「私たちは顧客にどんな価値をもたらすのか?」

“ビジョン”と”ミッション”…。

目には視えないものだけど、確かにそこにある。

チームがいかなる状況になろうとも、一筋に照らす灯台が必要で、それがミッション、ビジョンだと言う答えに、ようやく辿り着きました。

今度は手段の目的化ではなく、自信を持って心から、ミッションビジョンを作ろう、ミッションビジョンベースのチームを作ろうと決意するに至りました。

エレビスタ第二創業期

もっと“もっとも”をつくるため、世界一のサービスをつくり、地球をアップデートしたい。

IT革命以来の大転機である脱炭素時代の中で、時価総額(バリエーション)だけではない、影響度指数(ソーシャルインパクト)を。

ESGやSDGsの多様な基準の中で、測れる判断軸(論理、ロジカル)だけではない、目に視えない物差し(倫理、エシカル)を。

地球市民として長期的な時間軸で尊重し、二者択一(トレードオフ)の社会ではない、相互利益(アウフヘーベン)の世の中を。

コインは表があり裏がありどちらも一対であり意味があるようで意味がないという世界線で生きること。

もっとも?エレビスタが考えるもっともなんてもっともではない。おこがましい。

世界一?そんなの島国の日本では無理に決まっている。

GAFAじゃないのに大それた事を。夢物語だ。

否定する理由も諦める理由も、簡単に見つかりました。

しかし、肯定する理由もやれる理由も同じくらい見つかりました。

このワクワクを胸に抱きながら、一度きりの人生を思いっきり冒険したい。

挑戦する自分たちを大事にしたい。

世界を変える角度で行動したい。

夢追い人として最後まで生きたい。

そして今度は失敗しないよう、「想い」と「チーム」に、徹底的にフォーカスする。

どんなに大企業も最初は小さなチームでした。

どんなに偉大な人も最初は赤ん坊でした。

エレビスタはまだまだ小さく若い会社ではありますが、

“もっとも”になるようなグレイトなサービスをつくるためのチャレンジを続けていきます!